暗黒大将軍
あんこくだいしょうぐん
概要
『グレートマジンガー』に登場するミケーネ帝国の総司令官で、七大将軍の纏め役でもある。
その姿は甲冑姿の武人を模しており、武器は腰に下げた剣と目から発射する破壊光線。腹部に改造前の顔が残っている。
身長35m、体重480t。
もとは闇の帝王に敗れたアレス国の将軍であったが、その武勇を惜しんだ闇の帝王によりサイボーグ化されて、以後は忠誠を誓うようになった。
正攻法を好むため、情報戦略を重んじるアルゴス長官以下諜報軍とは折り合いが悪い。しかしその有用性は認めているため、窮地の際には協力を要請することもある。地獄の責め苦に落とされたユリシーザーやアンゴラス両将軍の赦免を闇の帝王に願い出るなど、温情采配も随所で見せている。
最期は、自ら作戦指揮に乗り出してグレートマジンガーを追い詰めるも、弱点である腹部の顔を貫かれて戦死した。闇の帝王や七大将軍はもとより、対立関係にあったアルゴス長官やヤヌス侯爵、敵である剣鉄也までもがその武勇を認めて、死を悼んだ。
映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」
地上にスパイとして送り込んでいたゴーゴン大公の報告を受け、地上侵略の好機と見て配下の戦闘獣を出撃させ、ニューヨークやロンドン等世界の大都市を破壊した。
しかし、東京を襲撃した戦闘獣はマジンガーZによって全滅させられたため、腹心獣魔将軍にマジンガーZの抹殺を命じた。
ダブルマジンガーによって獣魔将軍が倒された後、幻影となって姿を現し、「余の戦闘獣軍団はびくともせぬ」と告げて消えた。
ダイナミックスーパーロボット総進撃!
百鬼帝国と手を組み、スーパーロボット軍団を蹂躙する。原作よりも巨体でグレートマジンガーの3倍はある。
グレートマジンガーも破壊寸前まで追いやるが、駆け付けたグレンダイザーとゲッタードラゴンに滅多切りにされてあっけなく倒される。
マジンカイザー(OVA)
TV版と同じく七大将軍のリーダーとして、戦闘獣を率いて全世界に攻撃を開始する本作のラスボス。
七大将軍を含む戦闘獣を片付けたマジンカイザーと戦うが…あんまり活躍してない。『死闘!暗黒大将軍』ってタイトルなのに。むしろ割りとあっさり倒されている。
カイザーはグレート(おそらくグレンダイザーすらも)より遥かに性能が上なので仕方ないと言えばそうなのだが。
真マジンガー衝撃!Z編
あしゅら男爵自決後に東京スカイツリーくらいのサイズまで巨大化して復活し、富士山を一撃で両断、映画同様にマジンガーZを一蹴した。
ここで衝撃!Z編が終了し未完のままのためどうなったか不明だが、序盤の1・2話を見る限りはグレートマジンガーが駆け付けるような展開。
スパロボではこの後日談まで拾われることが多い。
真マジンガーZERO版
戦闘獣を率いて光子力研究所を襲撃し、マジンガーZを捕獲する。これを救助するべくやって来たグレートマジンガーと互角の戦いを繰り広げるが、魔神化したZに一蹴される。
兜剣造博士云わく「Zが今まで魔神化しなかったのは、いつでも倒せる存在としか認識されていなかったから」等と言われている。
マジンガーシリーズが御三家なので、宿命のライバルである暗黒大将軍も必然的に多くのシリーズ作品に登場し、マジンガーシリーズのボスとして登場する事が多い(大ボスである闇の帝王がほとんど出ない為)。
近頃は登場する機会が減っているので、段々扱いが悪くなっている(特にOVA版が参戦すると)印象があったが、『スーパーロボット大戦BX』で真マジンガー衝撃!Z編準拠で久しぶりに登場。(原作では一言も台詞がなかったため、マジンカイザーで暗黒大将軍を演じた飯塚氏が続投)
エルドランやゴーグ、そして主人公機であるファルセイバーとは因縁があり過去に激闘を繰り広げた他、幹部クラスでありながら他の組織の首領クラスと同等の扱いを受けるという待遇となっている。
マジンカイザーSKLを見て、自分の知る姿と違うというなどマジンカイザーを意識した台詞もある。
アニメ『ロボットガールズZ』ではラスボスとして登場。
元々のマジンガーZほどもあろうかという巨体を有する甲冑に身を包んだ女将軍(CV:田村ゆかり)の姿で登場し、終始毛怠そうに鼻をほじっている。が、その強さは正しくこれまで戦ってきた相手とは一線を画すものであり、先日の苦戦からパワーアップを遂げたはずのチームZの三人を歯牙にもかけず瞬殺、剣一本で光子力研究所のバリアをパリンと粉砕、駆けつけたチームGやTの援軍を持ってしてもびくともしなかった。そして、Zちゃんを本気で絶望させ追い詰めた。
しかし、意外な弱点を突かれZちゃんに敗北した。
漫画版ではチームZを一蹴して磔(ゴルゴダ星状態)にしたが、あしゅら男爵の放った巨人光線銃により大将軍の数倍もの巨体になったZちゃんに一撃でやられるという『衝撃!Z編』とは真逆のラストを迎えた。