偉大なる概要
マジンガー、ガンダム、ゲッターロボの三大ロボットアニメのこと。
初代スパロボからほぼ皆勤賞レベルで登場しており、スパロボと言えばこの三作品、と言うイメージも強い。ゲッターは最近ちょっと微妙だが。
素晴らしき特徴
これらの作品が三本柱として選ばれたのは、知名度の他にこの三作品が今までになかった新境地を切り開いたことにあるだろう。
実は日本初の巨大ロボット同士の戦闘を描いた作品は「鉄人28号」(スーパーロボット大戦Zにてリメイク版が参戦)だが、鉄人は武器を持たず素手で敵と殴り合い、主人公の金田正太郎はリモコンでこれを操縦していた。
だがしかし、1972年公開のマジンガーZは日本初の搭乗式ロボットとしてブラウン管に現れた。主人公の兜甲児は正義の為にマジンガーZを駆り、常住戦陣の心構えで機械獣を蹴散らした。同時に、当時は時代遅れになりつつあったロボット物にパイロットが搭乗して操縦する事を始めとした、現在も踏襲される新基軸による新しい風を吹き込み、今も尚続くロボットブームに火を点けた元祖スーパーロボット作品。
続いて1974年に現れたゲッターロボは複数人数で戦うロボットの一番乗りを果たした。複数の戦闘機が合体して一つのロボットとなるその画期的なアイデアは、あらゆる作品に受け継がれていった。
この二作品は共にダイナミックプロから生まれたという点でいかに後続に与えた功績は偉大かつ多大である。
そして1979年に現れた合体ロボット(一応)である機動戦士ガンダムは、リアルロボットと言う新たなる作風を生み出した。ガンダムの主人公、アムロ・レイの敵はジオン軍であり、まぎれもなく「人間」が作り出した「国家」ならびに「軍隊」であった。これにより、一概に味方=善、敵=悪とは言い切れない(逆もまた然り)という戦争の本質に踏み入った作品であり、放送当時は打ち切りになるほどの大コケをしたものの再放送や劇場化により年配のファンを増やし、爆発的な人気を生み出した。
かくして、マジンガー・ガンダム・ゲッターの三者はロボットアニメ界の偉大なる先駆者として、今なお歴史にその名を(続編やリメイクと言う形で)刻みつづけているのである。
そして、マジンガーZは再び奇跡を起こす。
スーパーロボット大戦Tやスーパーロボット大戦30では当時からのプレイヤーに送ったスタッフからのお礼とも言える「御三家同士の会話」がある等公式もこの3作品を特別な存在と考えているように思える。
言うならばスーパーロボット大戦は御三家無くしては発展しなかったのである。
また、一方でこの御三家は壮大かつ黙示録の様相にまで行き着く程の未来が待ち受けていたりもする。
最強ならぬ最凶、際限無き戦い、文明破壊と、スーパーロボットは最早神話レベルの域にまで来てしまった。
奇跡の集合
言うならばスパロボはスーパーディフォルメ化されたキャラクターだった事も大きい。特に初代スパロボは原作再現ではなく、原作とは違う架空世界を舞台とした設定であり、元々はバンプレストが展開していたコンパチヒーローシリーズの系譜にあった。
コンセプトとしては、マジンガーシリーズやゲッターロボシリーズとダイナミック・プロのロボット作品で既に実現していた劇場版シリーズの「○○対○○」が根底にある。それがシリーズを重ねる毎に「ダイナミック・プロ」「創通・サンライズ」作品だけではなく、可能な限り実現されたロボットアニメ作品同士の奇跡の競演に結びついていくのである。
このスパロボの偉大さは、初代スパロボの頃は「マジンガー」「ゲッター」は古のロボット作品扱いだったが、90年代~2000年以降になるとスパロボ参戦による知名度の向上もあり、中には続編や新作がアニメーション作品として出るだけではなく、DVDによる復刻も行われる等、ロボットアニメ復古の機運にまで繋がった。
残念ながら異なる作品同士で競演するスパロボそのもの(OG除く)をアニメーションで実現するのは困難であり、映像での実現はされていない。が、アンソロジーコミックという道では度々実現している。
堂々たる経歴
移植やリメイクは省略。ゲッターロボは未参戦な場合が少なくないので、以下の表では一番後ろに配置している。
○…参戦
△…ガンダムはアナザー(∀やGレコ含む)のみ、ダイナミック勢は初代アニメシリーズ以外(マジンカイザー(OVA)、真ゲッターロボなど)のみ参戦
×…不参戦
1999年まで
作品名 | 発売年 | マジンガー | ガンダム | ゲッター |
---|---|---|---|---|
スーパーロボット大戦 | 1991年 | ○ | ○ | ○ |
第2次スーパーロボット大戦 | 1991年 | ○ | ○ | ○ |
第3次スーパーロボット大戦 | 1993年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦EX | 1994年 | ○ | ○ | ○ |
第4次スーパーロボット大戦 | 1995年 | ○ | ○ | ○ |
新スーパーロボット大戦 | 1996年 | ○ | ○ | △(※1) |
スーパーロボット大戦F | 1997年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦F完結編 | 1998年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦COMPACT | 1999年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦64 | 1999年 | ○ | ○ | ○ |
※1 珍しく漫画版のみが参戦している。
2000年~2005年
作品名 | 発売年 | マジンガー | ガンダム | ゲッター |
---|---|---|---|---|
スーパーロボット大戦COMPACT2 3部作 | 2000~2001年 | ○ | ○ | ○(※1) |
スーパーロボット大戦α | 2000年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦α外伝 | 2001年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦A | 2001年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦R | 2002年 | ○ | ○ | △ |
第2次スーパーロボット大戦α | 2003年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦COMPACT3 | 2003年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦D | 2003年 | ○ | ○ | △ |
スーパーロボット大戦Scramble Commander | 2003年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦MX | 2004年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦GC | 2004年 | △ | ○ | △ |
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ | 2005年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦J | 2005年 | △ | △(※2) | × |
※1 第2部ではゲッターが不参戦。
2007年~2012年
作品名 | 発売年 | マジンガー | ガンダム | ゲッター |
---|---|---|---|---|
スーパーロボット大戦W | 2007年 | △ | △(※1) | ○ |
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd | 2007年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦Z | 2008年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦K | 2009年 | ○ | △(※2) | × |
スパロボ学園 | 2009年 | △ | △(※3) | △ |
スーパーロボット大戦NEO | 2009年 | ○ | △(※4) | △ |
スーパーロボット大戦L | 2010年 | △ | △(※1) | × |
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 | 2011年 | △ | ○ | △ |
スーパーロボット大戦モバイル | 2012年 | △ | ○ | × |
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇 | 2012年 | △ | ○ | △ |
スーパーロボット大戦CC | 2012年 | △ | ○(※5) | △ |
※1 W(EW)とSEED系。
※2 SEED DESTINYと外伝1作のみ。SEEDは機体だけ参戦。
※3 G・W(EW)・SEED系。
※4 Gのみ。
※5 宇宙世紀作品は第2期からの参戦。
2013年~
作品名 | 発売年 | マジンガー | ガンダム | ゲッター |
---|---|---|---|---|
スーパーロボット大戦UX | 2013年 | △(※1) | △(※2) | × |
スーパーロボット大戦OE | 2013年 | △ | ○ | △ |
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 | 2014年 | △ | ○ | △ |
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇 | 2015年 | △ | ○ | △ |
スーパーロボット大戦BX | 2015年 | △ | ○(※3) | × |
スーパーロボット大戦X-Ω | 2015年 | ○ | ○ | ○ |
スーパーロボット大戦V | 2017年 | △ | ○ | △ |
スーパーロボット大戦X | 2018年 | △ | ○ | × |
スーパーロボット大戦T | 2019年 | ○(※4) | ○ | △ |
スーパーロボット大戦DD | 2019年 | △(※5) | ○ | △ |
スーパーロボット大戦30 | 2021年 | ○(※4) | ○ | △ |
※2 SEED DESTINY・劇場版00・SDガンダム三国伝。
※3 UCだけなので、アムロはアクシズ落としで行方不明の設定。
※4 INFINITY版で参戦。
※5 メインはOVAカイザー。東映版はグレンダイザーのみ「並行世界の住人」として登場。
大いなる関連タグ
戦姫絶唱シンフォギア:主人公達が所属している組織「特異災害対策機動部二課」の男性陣の声優がスパロボ御三家で主人公を経験している。
レベルファイブ:『機動戦士ガンダムAGE』で関わった後、『メガトン級ムサシX』ではマジンガーZとゲッターロボをコラボ参戦させ、スパロボ外で御三家制覇した。