概要
『グレートマジンガー対ゲッターロボ』に登場する宇宙怪獣。鉄を食って際限なく成長する怪獣で、卵から順に3つの形態を踏んで変態する。
謎の宇宙人が地球制覇のために送り込んだ先兵であり、グレートマジンガーとゲッターロボに追い詰められた宇宙人は、自らの円盤を食わせて最終形態に進化させた。
体内の殆どが金属でできていることから、一種の機械生命体もしくは金属生命体と思われる。
一部設定においては、『グレートマジンガー対ゲッターロボG』に登場する宇宙人がこのギルギルガンの飼い主と同一種族とされることもある。
第1形態
体長30m、体重350t。
卵から孵った直後の幼体。トカゲや亀のような体から、蜘蛛のような手足の生えた爬虫類じみた外見が特徴。
全身が尋常ではないほど頑丈で、ブレストバーンやネーブルミサイルもまるで通用しない。ボスボロット程度であれば殴った腕が逆にもぎ取れるほど。
強靭な顎であらゆる金属を噛み砕き、頑丈な超合金ニューZ製のアトミックパンチすら平然と口で受け止め、お菓子のように食べてしまった。
また、口からは消化液を吐き出し、超合金ニューZも難なく溶かす。目からはサンダーブレークを突き破る威力の電撃を放つ。
神奈川県沿岸の石油コンビナートで孵化し、ガスタンクや電車、タワーや自動車などを猛然と食い荒らしながら横浜市へと進行。グレートマジンガーの攻撃をものともせずに逆に両腕を破壊し、右足を溶かして圧倒する。
グレートマジンガー(とボスボロット)を追い払った後は無人の野を行くが如く侵攻を続け、京浜工業地帯のあらゆる鉄を貪り食ったことで第2形態へ変貌を遂げる。
第2形態
体長36m、体重360t。
第1形態の背中を突き破って人間型の上半身が出現した。この際、外皮が破れ、カラーが緑から褐色に代わっている。
相も変わらずゲッター2、ゲッター3のドリルアームやゲッターミサイルが全く通じない装甲を持つ(脚はゲッタートマホーク一発で折れるほど脆い)が、ゲッターロボとグレートマジンガーの攻撃を喰らい続けるうちに徐々にダメージが蓄積されていき、装甲を破壊されている。
ボスボロットを喰らうためにまんまと海に誘い出され、海底でゲッター3と対決。無人島でゲッター2と戦い、早乙女博士をして「単独では勝てん」と言わしめたが、ゲッター1とグレートマジンガーの連撃を受けて追い詰められる。
第3形態
身長70m、体重2800t。
円盤を貪り食ったことで完成した最強形態。完全に上半身部分が成長して二足歩行型になり、第1形態の要素はシッポ以外残っていない。
背中から生えた翼からは衝撃波(スーパーロボット大戦シリーズでは重力波)を放ち、岩山を一撃で破壊する。腰の突起はブーメランや鎌として使用し、ゲッターウィングもたやすく切り裂く。この形態になると空を飛べる。
しかし、その翼の着脱部分には装甲がないため、そこを集中攻撃されて体に穴が開いている。また、関節部にも装甲のつけようがないため、ゲッタートマホークやグレートブーメランであっさり手首や指をぶった切られている。
そこからは
- 腰の付け根の穴にネーブルミサイルをゼロ距離で撃ち込まれ、体内で爆発
- 直後にゲッタービームをもう1つの穴にねじ込まれてまた体内で爆発
- ドリルアームで穴の縁をぶち破られ、グレートとゲッターが体内に侵入
- 体内の部品をマジンガーブレードとドリルアームで手当たり次第に破壊された挙句、胸と背中をぶち抜かれて脱出される
という壮絶すぎるリンチを受け、地面に倒れてもまだ暴れ続けるがもはや武器は無いに等しく、両目にマジンガーブレードを打ち込まれた末に避雷針代わりにサンダーブレークとゲッタービームを叩き込まれ、跡形も無く爆発四散した。
なお桜多吾作によるコミカライズ版では肘にゲッタートマホークを受けただけで腕が折れる等原作より脆く、穴から体内に入り込んだグレートのブレストバーン最大火力によりあっけなく爆死している(もちろん、グレートの表面は溶けてしまい、鉄也も大やけどを負って昏倒した)。
ダイナミックヒーローズ
ダムドム星人に操られ光子力研究所を襲った。第一形態、第二形態、第三形態と成長し最後はグレートブースターとシャインスパークの連続攻撃を受けて爆発したが中から光波獣ギルドロンが現れた、
スパロボでは
記念すべき第1作ではピクドロンを従えてラスボスとして登場し、以降もディバイン・クルセイダーズの兵器としてしつこいくらいに登場し続けた。あまりに何度も出現するため、『第4次スーパーロボット大戦』では兜甲児から「ナントカの一つ覚え」呼ばわりされている。以降のシリーズでも東映ダイナミック作品が出る際には頻繁に登場しており、ビーム吸収などの設定が付与されることもある。
『第2次』にてオリジナルの第4形態メカギルギルガンが登場した。
関連項目
ピクドロン・ドラゴノザウルス:劇場版の大ボス。映画『マジンガーZ/INFINITY』冒頭の写真で3体とも登場した。