原作の彼は主人公(ペルソナ5)を参照。
心の怪盗団、オタカラをいただく
The Masked Rebel
2018年12月7日(日本時間)、米ロサンゼルスで開催された「The Game Awards 2018」で、突然『ペルソナ5』の映像が公開。
その中で、主人公が「ジョーカー」名義で『スマブラSP』に参戦する事が明かされた。PVでは、怪盗らしく「招待状をいただく」と述べ、本来ならスマブラ主催から送られてくる招待状を自ら盗むという前代未聞の演出がされている。
有料ダウンロードコンテンツの栄えある第1弾として、2019年4月18日よりVer.3.0アップデートと同時に配信開始された。
他社枠が参戦したのは10人目であり、ATLUSからの参戦は初である。しかしセガの子会社でもあるため三人目のセガファイターでもある
担当声優の福山潤はロイの声も担当しており、ファイター2名の声を同時に担当することになる(ファイター役の兼任は他にも、マリオキャラを演じたチャールズ・マーティネー、カービィとネスを演じた大本眞基子、SPECIAL版でファルコとウルフを演じた高口公介などがいる)。また英語版の声優は一番重要なキャラクターとの兼役となる。
性能
ボタン | ワザ(通常) | ワザ(アルセーヌ) |
---|---|---|
B | ガン | ガンスペシャル |
→B | エイハ | エイガオン |
↑B | ワイヤーアクション | 反逆の翼 |
↓B | 反逆ガード | テトラカーン/マカラカーン |
切りふだ | 総攻撃 | 総攻撃 |
参戦映像 | 心の怪盗団、オタカラをいただく | The Masked Rebel |
CEROの関係でナイフ等を使ったバトルスタイルはどうなるかと心配されていたが、物語序盤で入手できる架空のナイフ「シルバーダガー」と架空の銃「トカチェフ」と無事に両方を用いて戦う姿が見られた。
立ち回り等
通常ワザは主に蹴り攻撃やナイフを使った攻撃。出が速く、隙が少ないワザが多数ある他、機動力もある。
通常必殺ワザである「ガン」は入力後に前もしくは後ろ方向に入力することで地上空中双方で移動しながら撃てる他、ジャンプを入力してその場でジャンプし下方向に撃ったり、空中では下方向に入力することで下方向への攻撃に以降できるなど派生が多いワザとなっている。
また、上必殺ワザの「ワイヤーアクション」は相手をこちらに引きずったり、ワイヤー復帰が可能など全体的にテクニカルな要素が多くなっている。
そして、ジョーカー独自の要素として反逆ゲージが存在。時間経過や被弾(下必殺ワザ「反逆ガード」で攻撃を受ければより多く溜まる)で溜まり、満タンになるとペルソナ・アルセーヌを召喚する。この際、タイマン時もしくは相手がすべてCPU時のみ、お馴染みの「ブチッ」のカットインも同時に挿入される。
アルセーヌ召喚状態になると火力も加わり、スピードに加えパワーも兼ね備えたファイターに変化。相手を撃墜する能力が一気に上昇するため、この状態を如何に上手く使えるかが勝敗に直結すると言っても過言ではない。
また、必殺ワザの性能も大きく変化し、特に「ワイヤーアクション」は上方向に大きく上昇する「反逆の翼」になるなど全く違うものになる。
最後の切りふだは「総攻撃」。突進で巻き込んだ相手を怪盗団の仲間達と共に袋叩きにする。フィニッシュはあの「THE SHOW’S OVER」のカットインになる。アルセーヌがいても通常と同一のものになる。
最大4人まで巻き込め一定量の蓄積ダメージを越えていると、ベヨネッタやゼルダ達同様即バーストするが、他とは違い、必要なダメージは「120%前後」で少し高めの為、相手の蓄積ダメージや巻き込む人数と場外までの距離に気をつけながら発動するように。(ただ、即撃墜無しでも吹っ飛ばし力はかなり高めなため、わざわざ即撃墜を狙うよりはさっさと決めて吹っ飛ばしてしまった方がいいこともある。)
余談であるが、原作では最後に血しぶきのエフェクトになるがCEROにひっかかるため規制により星しぶきになっている。
キャラクター性能を要約すると、通常時はスピードファイターだがアルセーヌ召喚状態になると火力も加わり、スピードとパワーを兼ね備えたファイターに変化し、ピンチをチャンスに変えるトリッキーなファイター。手数で攻めていくので相手を翻弄しやすく、ガン(ガンスペシャル)やエイハ(エイガオン)という優秀な飛び道具もあるのでダメージ稼ぎにも向いている。
特筆すべきはアルセーヌ召喚状態で、この時はダメージ稼ぎ性能もバースト力も共に文句無しの超一級品。この状態を如何に上手く使えるかが勝敗に直結すると言っても過言ではない。
防御面も上位レベルで、空中通常必殺技下シフト(通称下ガン)は、下方向への攻撃判定が非常に長いだけでなく、途中キャンセル可能、着地隙も非常に短いと着地狩りを拒否する性能がかなり優秀。(ただし横から殴られると弱い)
また、落下速度は平均程度なものの、スティックを下に倒した急降下時の落下速度は非常に速いという特徴を持っており、これによって攻めや着地に緩急をつけることができるという独特な強みを持つ。
オンライン対戦等
オンライン対戦での使用率はやはり高い。
参戦当初は撃墜力の低さや、リーチの短さが問題視され、上位勢からの評価も「よくて中堅上位止まり」と言われていた。
が、開拓が進められていくにつれ、攻撃面はアルセーヌなしのコンボ。防御面は通常必殺ワザの牽制と反逆ガードといった強みが明らかになっている。下ガンによる牽制と妨害も高性能だった。
その為、スマブラSPに於ける「最強キャラ」との呼び声の高いファイターである。しかし、今までの作品の最強キャラとは違いちゃんと実力で対策可能な性能である事や、ジョーカー自身の弱点もはっきりしている為、一強状態には至っていないというある意味で絶妙な調整であり、「どのキャラでも勝つ事が出来るスマブラSP」の頂点に立つキャラとして相応しいファイターと言える(ポケモンでいうところのガブリアスに近い)。
しかし下ガンが流石にヘイトを集めすぎたのか、Ver7.0.0で下ガンの射撃範囲が縮小、二人以下及びタイマンでの乱闘中にアルセーヌ召喚状態でダメージを受けた場合はアルセーヌの召喚時間がより減少と下方修正されてしまった。
又、ワイヤーのお陰で復帰力は高いものの高い空中戦(ワイヤーは高い位置で攻撃出来ない。アルセーヌの反逆の翼は攻撃能力を持たない。)が出来ない問題があるのでプリンやメタナイトみたいな空中戦主体のファイターには復帰阻止しにくくダメージを与えらにくい側面も持つ。
その為、できるだけ復帰経路を読んで復帰阻止をメインに戦ってゆこう。
さらに不幸は続き、Ver11.0.0からエイハとテトラカーン/マカラカーンの隙増加によってダメージ稼ぎがやりづらくなる。
特殊な勝利演出
ジョーカー勝利時のリザルト画面は原作再現の特殊仕様で、勝利ポーズはストック制・体力制にてこのワザで決着をつける切りふだでのフィニッシュの特殊パターン・飛びはねるモルガナに手を振り立ち去るパターン・モルガナが画面にぶつかった後立ち去るパターン・モルガナカーに乗って立ち去るパターンの計4つ、メメントスで勝利時背景の変化、ファンファーレ曲がクラウド同様延々と流れる、本来流れる『ジョーカー Win!』アナウンスの代わりに勝利時の怪盗団達からの勝利のコメント等様々である。複数のファンファーレ曲はシリーズ初となる。ちなみに「スピリッツボード」で勝利後に場面が移る際の演出も異なっている。
なおチーム戦での仕様だが、彼がストックや撃墜数で優れている場合は、アナウンスが無く他のファイターが登場しない上述の専用リザルト画面となるが、それ以外だと
- 相方(ジョーカー以外のファイター)がストックや撃墜数で優れた:相方の従来の勝利演出がされジョーカーは上アピールのような手袋をはめる専用の仕草を行う(上述の特殊勝利ポーズを行わない)
- 自分の最後の切りふだでとどめを刺した:相方との優劣関係に問わず、上記の専用演出で締める
と言った仕様となっている。
余談だが、Ver.3.0アップデート及びジョーカー配信開始に伴いサーバーにアクセスが集中した為か、ニンテンドーeショップに接続できなくなる事態において「心の怪盗団が任天堂のサーバーを盗んだ」とまで言われてしまった。ペルソナ公式Twitter(のモルガナ)は、「ジョーカーは逃げないぜ!」とフォローしていたが、怪盗団にサーバーを盗む技術がある人がいるので一部のプレイヤーからは本当にやったのでは…?とネタにされている。
勝ち上がり乱闘
勝ちあがり乱闘「シャドウを追え!」はペルソナシリーズにおける敵の総称「悪魔」でメメントスを形作る認識世界に現れる異形の者達と女神転生シリーズに登場する敵や影や黒とシャドウを意識したカラーリングのファイターが登場。前ROUNDで戦ったファイターが味方に付くのは原作にあるシステム「会話交渉」でシャドウと交渉することによってペルソナとして仲間にする事が可能のシステムを再現している。ボス前の最後のROUNDで戦う相手は巨大化したガオガエン、ボスはマスターハンドとクレイジーハンドだが、他のファイターと違ってステージはメメントスとなっており、ストーリーの終盤を再現している。
その他
カラーバリエーションとして制服姿も選択可能。この場合はアルセーヌを召喚するとメガネが外れる。
ファイタースピリットは「ジョーカー(怪盗)」と「ジョーカー(制服)」の2種類。前者の怪盗表記は後者との区別の他、FEifのジョーカーとの名義重複防止のためと思われる。
ペルソナシリーズ参戦ファイター
No | ファイター | 初出演 |
---|---|---|
71 | ジョーカー | SP(DLC1) |
同社出展ファイター
- 38.ソニック
- 63.ベヨネッタ
『for(DLC)』にて「ベヨネッタシリーズ」からの参戦。ただ、こちらは子会社であるプラチナゲームズからの参戦となる。