既存のキャラに対してパロディ、アレンジされたキャラという意味合いで使われる傾向のある語。主に既存キャラのデザインをベースとするが、設定もアレンジの対象とする例もある。
「モドキ」という語は日本において否定的なニュアンスが強いため、用いるユーザーは非常に少なく、近年では単にパロディ、アレンジなどの語を用いられることの方が圧倒的に多い。
pixivの現状
カップやきそば現象、外の人繋がりと比べて造語の発祥と伝搬が遅いため、数年たった今でも全く定着しておらず2021年5月現在、このタグを使用しているユーザーは3名のみである。
利用に関する諸注意
このタグは作者がモデルになった作品とキャラを明記する必要があるタグである。
また、前述の通り「モドキ」という語は否定的なニュアンスが強いため、自身の作品に自虐的に用いる以外では使用を控えることを強く推奨する。
前述の通り「モドキキャラ」という語自体が定着しているとは言い難く定義を知らない者が多いことも留意すると良い。
ゆえにモデルやモチーフの存在が作者によって明言されたキャラであっても、作者以外が「モドキキャラ」認定することは誹謗中傷に当たる可能性があるため行ってはならない。そういった例に対して作者以外の者は「パロディ」「オマージュ」「モデル」「モチーフ」「カップやきそば現象」など否定的な意味合いの少ない言葉で表現するのが妥当である。
定義の追加された「モドキキャラ」
本来は前述のように「モドキ」「キャラ」という語から連想される以上の意味は持たず、明確な定義が存在しない語であるが、本記事作成者の自論によって後述する様々な独自定義が追加されてしまっている。
注意点として過去に記事作成者が某絵師を「モドキキャラ」の考案者であるかのように喧伝していたが、明らかな誇張表現であるため真に受けてはならない。その絵師がモドキキャラという用語を使っていたのは事実だが、明確に定義を定めたわけでも提唱していたわけでもなく、単にパロディやアレンジといったニュアンスで使用していたに過ぎない(記事作成者の活動とその絵師は関わりは無い)。
以下に本記事作成者を始めとした一部の記事編集者達によって定義されたモドキキャラについて記載されている。
記事の編集者の定義するモドキキャラ
モドキキャラとは、現存する版権作品や、実在の人物(歴史上の偉人など)などからカップやきそば現象・外の人繋がりとは異なり意図的に外見を似せたか、それらが元ネタになっているオリジナルキャラクターを刺す造語。
明確にモデルやイメージソース、モチーフを持っているキャラクターにも使われる事もある。
「モドキキャラ」は古くから数多の人々によって類義語で表現されており、夢創作をする同人オタクや恋多き創作者の間だけで通じるあるあるネタとして親しまれてきた。
ゆるキャラや萌えキャラのような明確な定義がなく、パクリと違って「(主に恋愛的な意味で)人気版権キャラの類似品を独占する」「同じ趣味の人だけにモデルや作者の好みに気づいてもらう」などの明確な目的を持つケースが多く、モデルが複数いることもあり、パーツ以外に雰囲気がモデルになるケースもあり、現実の影響との掛け算でできることもあり、ロング化、短髪化、性転換、年齢操作などのアレンジが加わることもあり、キャラだけ似せて絵柄や出る話は似せられないこともあり、どっちみち定義はゆるふわである。
この手法により作成されたオリジナルキャラクターは(モデルに似てる似てないに関わらず、「モドキキャラとして作られた」という作者の発言だけで)他者によりパクリなどといわれる可能性が存在する。
pixivにおいては、他者にタグやコメントで指摘される前に、その元となった版権作品を明らかにして「このキャラクターは一応版権リスペクトのオリジナルですよ」「版権のオマージュですよ」「版権のキャラクターに似てるけど他人の空似ですよ(被ったキャラがいないか、ちゃんと事前に調べて描きました)」という免罪符としてこのタグが使える・・・可能性があるが、実際のモデルがいるオリキャラは誰おま絵をモデルにしたオリキャラという原型不明のシロモノが多いため、用途は限られる。
タグが役立つとしたら、「既成作品から影響を受けた一次創作作者の間で、モドキキャラはこういう風に作るんですよ」「キャラメイクゲームでは、推してる版権キャラ『のようなもの』の具現化もできるんですよ」「どうです?モデルがいるキャラって意外と似てないでしょう?(共通点はこの程度なんですよ)」ではと分からせる為に、「一発ネタとして」「誇張して」わざと閲覧者にモデルが分かるように描く場合であろう。
あるいは絵師の「うわぁ版権キャラクター描いたけど似てない、そうだ!これはオリジナルだ!」という照れ隠しのようなものとしてモドキキャラタグを付ける…こともあるが、いずれにせよ、アイデアは著作権で保護されない為、「まったく似てない版権キャラのファンアート」として描くか「ちょっと版権キャラに似たオリキャラ」として描くかはケースバイケースである。著作権抜きで考えても、ポケモンとかデジモンとかの進化とは話が違い過ぎる。
モドキキャラの便利な点
「既視感がないオリキャラが作れない」だとか「オリジナリティよりも、自分にとってのベストマッチを優先したい」といった悩みを解決できるのはもちろんのこと、「既存のキャラを自分の好みを盛り込んだ理想の形に変えたい」「恋愛SLGの競争率が高いキャラを独占したい」「グリーンアイドモンスターの相手をするドM(またはグリーンアイドモンスターそのもの)なんかやってられっかバーロー」「キャラクターは好きだけれど、作者や作品世界観が嫌いないし苦手」などといった想いから生み出すことができる。
真の主役論争も、ストーリーの解釈論争も、信者とアンチの攻防戦も、カップリング論争も、キャラ崩壊も、ゾーニング論争も、自分が新しく始めた事である為、最初からそんなものは存在しない。リスペクトの場合は、「私はこういうキャラクターないし物語が好き」「元ネタの原作をみんなに知ってほしい」(特に自分に似た趣味の人)という自己PR&元ネタの宣伝&秘密のパスワード要素が入っている(知ればより面白い程度であり、知らなくても支障がなく、単行本のおまけページの雑談レベルである)。
一次創作だけではなく、キャラメイク・着せ替え機能があるゲームでもモドキキャラは作れ、合法夢行為をし放題である。
二次創作のCG集の販売サイト(主に成人向けコーナー)では、作品名、キャラクター名の一部を伏字にすることによって、原作キャラとは別物であることを強調している。
ライトノベルの挿絵のようなアニメ絵、漫画絵のキャラクターは、作者がモデルを用意していなくてもよくある要素の塊になることが多い為、部外者にはモデルを気にされづらい(ファン以外には萌え絵や乙女系というジャンルと認識されている)。
人によっては
物心付く前からモドキキャラ、モドキ舞台を作る癖があり、版権作品の舞台にメアリー・スーを入れるのではなく(そういうのは大体小学校低学年で卒業している)、版権作品の舞台の複製品にメアリー・スーを入れる癖があり、推し版権キャラの複製品(彼氏、彼女)を独占するという美味しいことをやってた人がいるかもしれない。
パクリというよりは疑似二次創作で、パクリがプロアマ問わず、手抜き、金、承認欲求、画力や売り上げ数の自慢といったやましい動機が原動力なのに対して、モドキキャラやモドキ舞台は、公式厨や版権キャラのアンチに見つからないまま夢人気が高いキャラの複製品を独占するという非常に美味しいもので、誰でも彼でも搾取するイナゴ行為とはまったくの別物。
パクリも何も意図的に似せていて、一時期は、同人作家としても商業作家としてもイレギュラーな性的嗜好であった。元ネタの知名度に関わらず、作者と気が合う人を除いて元ネタの正解率が非常に低いのも特筆すべき点(キャラクターの特徴は見た目と設定だけではないため、仮にモデルの版権キャラを当てることはできても、ニュアンスは高確率で外してしまう)。
一次創作ではなく二次創作をメインに活動するクリエイターでも、『設定が少なく、荒れる要素(恋愛要素など)が殆どなく、二次創作したらほぼ一次創作と化す原作の二次創作しかしたことがない』という人もいるかもしれない。『メアリー・スー(自分)とモドキキャラ(好きな版権キャラの複製品)でオリジナルの異世界に行く妄想ばかりしている』(現実と原作舞台はどっちも利用していない)という人もいるかもしれない。
主な運用作品
pixivにおける「モドキキャラ」タグがつけられた作品の約98パーセントは本記事の作成者の作品で占められている。みんなの着せ替え!で作られた二次創作キャラクターのフェイクや、それらと共にCardWirthなどで使われる、殆ど素体キャラクターと差別化されていない「試作品」と、大きく改造された「完全体」に分かれる。
「モドキキャラ」の命名者は作成者でも過去に「モドキキャラ」を描いていた絵師でもなく、類義語も多いため、マイナーなネットスラング、あるあるネタの域を出ない。