曖昧さ回避
- 小学館発行の日本の月刊少女漫画雑誌。本項にて説明。
- イタリア語で「こんにちは」の意味。
- 『カードファイト!!ヴァンガード』に登場する猫の名前。
- 『ふぁみこんむかし話 遊遊記』のメインヒロイン。→こちらを参照。
・カタカナ表記「チャオ」も参照
概要
講談社発行の『なかよし』、集英社発行の『りぼん』と並ぶ、三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つ。他二つとは競合関係にあたる。以前はこの二誌の他に秋田書店発行の『ひとみ』も競合誌として存在していた。創刊は三誌の中で一番最後。
1976年に『別冊少女コミック』(ベツコミ)の増刊として発行された『別冊少女コミック増刊ちゃお』が前身。数冊発行の後、1977年9月3日に『ちゃお』として独立創刊される。
誌名の由来はイタリアの挨拶言葉「チャオ (ciào)」(上記2.)から。
1992年、下位にあたる同社の少女漫画雑誌『ぴょんぴょん』(『コロコロコミック』『小学館の学年別学習雑誌』から分岐した低年齢層向け少女漫画雑誌)を併合。連載作品および作家陣を引き受けて対象年齢層に対して上限を維持したままで低年齢層に広げるとともに『ぴょんぴょん』側が持っていた「恋愛漫画一辺倒だけでなく、それ以外の漫画も盛り込み、流行を積極的に取り入れて企画やメディアミックスにも果敢に挑戦する、子どもたちが楽しめるバラエティーに富んだ誌面作り」のコンセプトを限定的にではあるが受け継ぐことになった。(ちゃおにおけるメディアミックス・各種企画の源流および基礎となった)
上述二誌を含む数ある少女漫画雑誌において、2002年頃以降最も発行部数が多いのが本誌である。『ミルモでポン!』や『きらりん☆レボリューション』のアニメ化による大ヒットも要因の一つだが、それ以上に注目を浴びているのが豪華な付録である。近年では「ATM型貯金箱」「トレース台付きのマンガ家セット」「家電」などが話題となった。そのためか漫画雑誌としては本末転倒な、付録が欲しいから買うが漫画は読まない購入層が一定数存在する。かつては付録に「おそ松さん」が登場したこともあった。
2021年8月には無料の漫画サイト『ちゃおコミ』が開設された。ちゃおの連載作品やオリジナル作品が配信されている。
ちゃおホラー
ホラー作品の取り組みにも積極的で、単行本レーベルは通常の「ちゃおコミックス」に加えてホラー作品専用の「ちゃおホラーコミックス」が存在する。
増刊『ちゃおデラックス』(主に夏号)にホラー作品の読み切りを載せては、オムニバス漫画として単行本化されていたが、2009年夏からは増刊『ちゃおデラックスホラー』が年3回(創刊当初は2回)発刊されており、上記の漫画サイトちゃおコミを含めて、現在も新作読み切りを発表し続けている。中には人気を得てシリーズ化した作品も存在し、『ショコラの魔法』『人間回収車』など巻数が10巻を越えた作品もある。
ホラー映画のコミカライズや(『呪怨』シリーズなど)、本誌の連載作品をホラー化した番外編(めちゃモテの外伝『極楽!!めちゃモテ委員長』、『森ののくまちゃん』など)も存在する。
これらのホラー作品の出来は玉石混交であり、作者の技量不足で残念な出来と見なされる作品もあれば、女児向けだからと軽く見るとトラウマに成りかねない完成度の高い作品など様々。
どれくらい怖いのかは勿論個人差があるため、興味があるならば各自ご確認いただきたい。一部は電子書籍化もされているので、バックナンバーの購読も可能。
本誌との差別化やホラーが苦手な読者を配慮してか、ちゃお本誌では上記のようなホラー作品が載ることは基本的に無いが、例外的に『ブラックアリス』がちゃお本誌からの連載作品となっている。またホラー作品の別冊付録が登場したり、不定期に人気シリーズの読み切りが載ることがある。
連載タイトル一覧
※2019年1月号
- アイカツフレンズ!
- キラッとプリ☆チャン
- きらめきランウェイ!
- ゲキカワ♥デビル
- 恋するメゾン
- こっちむいて!みい子
- 12歳。
- JKおやじ!
- ネコ・トモ
- ねこ、はじめました
- はつ恋、落としました。
- 番犬ハニー♥
- ひかりオンステージ!
- ヒミツのわんこさん☆
- プリプリちぃちゃん!!
- ボーイフレンド
- まるもふびより
- 森ののくまちゃん
- レイトン ミステリー探偵社 カトリーのナゾトキ事件簿
連載終了作品
備考
特撮番組『激走戦隊カーレンジャー』に、『ちゃう』という名前の少女漫画雑誌が登場している。
関連タグ
ぴょんぴょん 別冊少女コミック(ベツコミ) ChuChu 少女コミック(Sho-Comi)