「──もし クイーンがポックリ死んだらよ……──次の『大看板』誰だと思う?」
「実力で上へ行ける組織なんだ 狙うに決まってんだろ」
※この記事は単行本最新100巻以降のネタバレ情報を含みます。単行本派・アニメ派の方はご注意下さい |
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概要
百獣海賊団の真打ち・「飛び六胞」の1人。元々は自身の海賊団を率いていたらしいが、四皇カイドウの軍門に下った過去を持つ。
百獣海賊団において幹部格は“真打ち”と呼ばれるが、飛び六胞とはその中でも特に秀でた「最強の6人」の総称。
飛び六砲の中では最年長。
プロフィール
通称 | フーズ・フー |
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異名 | 飛沫のフー |
年齢 | 38歳 |
身長 | 336cm |
所属 | ???→フーズ・フー海賊団船長→百獣海賊団飛び六胞 |
悪魔の実 | ネコネコの実 モデル“サーベルタイガー”(動物系古代種) |
懸賞金 | 5億4600万ベリー |
誕生日 | 3月15日 |
星座 | うお座 |
血液型 | F型 |
出身 | 北の海 |
好物 | カニのパエリア |
CV | 野島裕史 |
人物
3m越えの長身で、顔の上半分を覆う赤いマスクが特徴的。マスクは目の部分だけが空いて横から角が付いたデザイン。服装は上下ともきっちりした赤色のスーツを着用しているが、上は閉じておらず肌が見えるようになっている。
胸には目を模した特徴的な刺青がある。髪は座っている椅子にも届く程の桃色の長髪で、耳にはササキのものと似たイヤリングを付けている。喫煙家らしく初登場時には煙草をくわえていた。
元海賊団船長ゆえに上昇志向が強いのか、次の大看板の地位を狙っているらしく、上司であるクイーンのことを死んでくれたらいいと思っている。その際、ブラックマリアから「お前さん(クイーンの後釜は)自分だと思ってんだろ?」と言われている。
また、同じ飛び六砲のページワンとうるティを「クソガキ共」と呼んでいる。
元王下七武海のジンベエが除名される前に面識があると言い、因縁があるように振る舞う。
実際は彼を一方的に見ただけで、ジンベエもフーズ・フーの事を噂で聞いただけだった。だが縁が無い訳ではなかった(詳しくは後述)。
総じてお喋りかつ非常に自己主張が強い性格で、ジンベエとの戦いでは聞いてもいない強引な自分語りを(極秘情報も混じえて)続け、己の内に秘めた遺恨を発散しようとした。
ただし、流石に普段はそこまでベラベラと話さないと思われる為、ジンベエが歴史の深い所まで知る人物だったが故にタガが緩んだ可能性もある。
その上、後述の事情から『強い自負を根幹とする選民思想』めいた節も見られる。
戦闘能力
名前の通り、サーベルタイガーに変身する。獣型、人獣型共に体躯が4mに達する程に大きくなる以外不明だが、六式を行使する上では、純粋に身体能力が向上する動物系とのシナジーが高いので、付随効果の有無は然して重要ではないと思われる。
基礎戦闘力
大看板の座を狙っているだけはあり、元七武海のジンベエとも競り合う実力を持つ。また自分の背丈の半分以上もある日本刀を持っている為(一応)剣士ではある模様。
だが刀身はナイフ並みに短い。
覇気
覇気を修得しており、六式は覇気の修業と類似した鍛錬により実現するとされている。
六式
六式使いであり、オリジナルの六式も披露。
作中では「指銃」の応用らしき技や「剃」「嵐脚」「月歩」「鉄塊」を繰りだしているが、ジンベエには即座に対応されている。
技
- 刃銃(ハガン)
短刀から複数の斬撃を飛ばす。
- 牙銃(ガガン)
人獣型の状態で、牙の斬撃を飛ばす。武装色の覇気を纏ったジンベエが片手で弾いた際は流血していたり、流れ弾でも腕を切断する程の切れ味。本人曰く「そこらの武装色なら食いちぎる」。
- 鉄塊 牙閃(キバセン)
鉄塊をかけつつ敵に突進して、更に武装硬化した牙で敵に噛み付く技。しかしジンベエには防がれ、「引き潮一本背負い」のカウンターで投げ飛ばされてしまった。
「鉄塊を発動した状態で突撃する」点はフクロウの「鉄塊玉」と似通っている。
- 指銃 斑(まだら)
両手による指銃の連続突き。ルッチもエニエスロビーでルフィとやり合った際に同種の技を使用しているが、こちらは武装色の覇気を併用すれば、更に威力を高めている。
※基本的な六式の技の詳細は『六式』の記事を参照。
経歴
鬼ヶ島の突入時に他のメンバーと共に初登場。
カイドウから「息子のヤマトを見つけて欲しい」と命じられ、大看板への挑戦権を得る為に任務に動き出す。この時、侵入者であるルフィとゾロの姿を目撃しているが、「ヤマトを見つける方が見返りが大きい」のを理由でそちらは放置していた。
忍者海賊ミンク侍同盟との本格的な戦いが始まった後は、捕らえていたローを密かに解放した裏切り者であるドレークを始末する為、彼に対して「殺したい奴を殺しに行く」「クイーンの所へ」と偽って伝え、ドレークを連れてクイーンの許へ向かう。
クイーンやホーキンスと共にドレークを拷問に処そうとするも、壁を爆破され逃げられてしまう。
その後は城内の「ネコ科フェ」なる部屋にて、部下達と共にジンベエを迎え撃ち、彼と戦う中でかつてCP9に所属し、ロブ・ルッチに引けを取らない程の実力を誇っていた、12年前に悪魔の実であるゴムゴムの実をシャンクスに奪われるミスをして投獄された、脱獄後はカイドウの傘下に下った事実等、自身の過去を明かし始める。
その過去=機密情報を知ってしまった故にかCP-0に命を狙われている。持っていた情報事態は古くて、現在は価値そのものはないが、逃げ出した諜報員が生きて立場がある(それも四皇の1人が率いる海賊団の幹部)前例が良くない模様。
ジンベエとのやり合いの中で、ルフィの活躍には驚きつつも、当時シャンクスが被っていた「麦わら帽子」もゴムゴムの実を受け継いだルフィに怒りが向いている、過酷な獄中生活の中で監守から聞かされた伝説『太陽の神ニカ』の話を藁にも縋る思いで信じる日々を送っていた最中、その監守が後日消された報せを受けて身の危険を感じ、命懸けで脱獄を決意し今に至った胸中をジンベエに怒りと憎悪を交えながら明かす。
一時は王下七武海に名を連ねた彼を相手に押していたが、ジンベエに伝説について何か知っていないかを探ろうとした際、彼がかつて属していたタイヨウの海賊団にも「奴隷がいた事」や「魚人の歴史は奴隷の歴史」等と魚人達への不当な侮辱交じりに問うや否や、不意にその怒りを買ってしまう。
そして、ジンベエの義憤をきっかけにフーズ・フーは圧倒されていき、自身の武装色を上回る硬度のジンベエの武装色で「指銃 斑」を跳ねのけられる形で指を負傷した上、直後に両手首を「粗鮫(ソシャーク)」で粉々に砕かれ、自慢の「牙銃」もジンベエの鋭くも強靭な牙でかき消される。
劣勢に追い込まれたフーズ・フーは仕切り直すべく距離を取ろうとするも、先手で尻尾を踏まれて逃げられなくなり、ジンベエの「魚人空手 奥義 鬼瓦正拳」を為す術もなく喰らってしまう。
同時にジンベエから「おんどれ 歴史に口を挟むなら ハンパな覚悟で踏み込んでくるな!!」と全面否定されてしまった。
途中でルフィ側に寝返ったドレークを除き、飛び六胞では3人目の脱落者となった。
余談
真打ちの中には彼直属と思われる部下がいる。どれも似たようなマークを持っている為、フーズ・フーの船長時代の部下ではないかと推測されている。
ジンベエ戦では、たった1話あまりの戦いでの短い会話という急展開の中、「ゴムゴムの実」・「シャンクス」・「世界政府」・「太陽の神ニカ」などといった、ワンピース考察好きに大量の話題と謎を振り撒いた事や、その際の会話で出た台詞「そうでもねェさ!」の汎用性の高さから、一気にネタキャラと化している。
ちなみにフーも給仕のギャサリンに振られている。