概要
現在はJRAの競馬のみが実施されているが、地方競馬の愛知県競馬組合の競馬場でもある。
ただし、2001年を最後に競馬開催は休止され現在は場外発売のみ実施。
中央の4大競馬場以外でここだけがG1競走が設定されている。
コースは2012年に全面改修。
芝コースは1周1705.9m、直線412.5m、高低差3.5m(Aコース使用時)。
ダートコースは1周1530m、直線410.7m、高低差3.4m。
いずれも左回りである。
芝・ダートコースともに最後の直線に勾配が設けられている。
栗東トレーニングセンターができるまで厩舎地区が存在。
重賞競走のグレード制が導入された当初中央の4競馬場以外で唯一G2競走が設定(現在の高松宮記念)され、一部からは「準中央」とも揶揄されていた。
運営会社
JRAの競馬場では唯一、名古屋競馬株式会社という民間企業(第三セクター)が施設を保有している。
また当社は法人馬主として中央競馬に馬主登録を行い、競走馬を所有している。
冠名は名古屋競馬から2文字を取った「メイケイ」で、かつては緑の芝から「グリーン」という冠名も使用していた。
主な活躍馬
アクセス・最寄駅の概要
徒歩約10分で、駅からは屋根付きの遊歩道が設置されている。
中京競馬場前駅
愛知県名古屋市緑区大将ケ根2丁目にあり、駅番号はNH24。
名古屋市内にある名鉄の駅で最も南に位置し、駅の東側から南側が豊明市との境界となっている。
1953年7月15日開業。
開業する以前の1931年6月から1935年頃まで、当駅から西へ約200m地点には桶狭間駅が存在した。
本駅の南側はかつての桶狭間の戦いの場所とされており、記念碑などがある。
準急停車駅(平日の朝に急行が2本のみ特別停車)であるが、毎週土日に行われる中京競馬開催時には日中の急行全列車と一部の快速特急(概ね9時から12時台)が臨時停車する。
GIである高松宮記念、チャンピオンズカップ当日は、夕方16時台から17時台の快速特急・特急を含めた全列車(一部特別車)が臨時停車する。
(※新型コロナウイルス流行の現在は未実施)
駅構造
相対式2面2線の高架駅。
主な競走
重賞競走 G1
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
高松宮記念 | 3月下旬 | 芝1200 | 4歳以上 | 1億3000万 | |
チャンピオンズカップ | 12月上旬 | ダ1800 | 3歳以上 | 1億 | ジャパン・オータムインターナショナル |
重賞競走 G2
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
東海テレビ杯東海ステークス | 1月下旬 | ダ1800 | 4歳以上 | 5500万 | 2020年は京都で実施 |
金鯱賞 | 3月上旬 | 芝2000 | 4歳以上 | 6200万 |
重賞競走 G3
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
農林水産省賞典愛知杯 | 1月下旬 | 芝2000 | 4歳以上 | 3600万 | 2020年は小倉で実施 |
中日スポーツ賞ファルコンステークス | 3月中旬 | 芝1400 | 3歳 | 3800万 | |
CBC賞 | 6月下旬 | 芝1200 | 3歳以上 | 3900万 | サマースプリントシリーズ 2020年は阪神で実施 |
プロキオンステークス | 7月上旬 | ダ1400 | 3歳以上 | 3600万 | 2020年は阪神で実施 |
トヨタ賞中京記念 | 7月下旬 | 芝1600 | 3歳以上 | 3900万 | サマーマイルシリーズ 2020年は阪神で実施 |
中日新聞杯 | 12月上旬 | 芝2000 | 3歳以上 | 4100万 |
※2020年11月からの京都競馬場改修工事に伴い、2020年度に中京競馬場で振替開催される重賞競走
G2
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
産経賞セントウルステークス | 9月上旬 | 芝1200 | 3歳以上 | 5900万 | サマースプリントシリーズ 通年は阪神 |
関西テレビ放送賞ローズステークス(秋華賞トライアル) | 9月中旬 | 芝外1800 | 3歳牝 | 5200万 | 通年は阪神 |
神戸新聞杯(菊花賞トライアル) | 9月下旬 | 芝外2400 | 3歳 | 5400万 | 通年は阪神 |
G3
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
阪神ジャンプステークス | 9月中旬 | 障害3140 | 3歳以上 | 2900万 | 通年は阪神 |
シリウスステークス | 9月下旬 | ダ2000 | 3歳以上 | 3600万 | 通年は阪神 |
名鉄との関係
場内には名鉄7000系(パノラマカー)が3両静態保存されており、車内に立ち入ることもできる。
場外発売日はミュージックホーンを鳴らすことも可能。
また当競馬場の名物競走として「名鉄杯」がある。
重賞でなくリステッド競走ではあるが、ミュージックホーンをアレンジした専用ファンファーレが生演奏されるという異例の扱いである。
また、グリーンチャンネルの中継画面や競馬場内のターフビジョンでは、ファンファーレに合わせて、7000系初代パノラマカーと1000系「パノラマsuper」のCG映像が流れる。
なお2020年は番組編成の関係でリステッド競走から外された。
また無観客開催だったためファンファーレの生演奏は取りやめとなったが、予め録音されたミュージックホーンファンファーレが流された。
その他
- 12月開催の最終日の最終レースは「尾張特別」(年によっては「尾張ステークス」)となっている。競馬場所在地の旧国名である「尾張」と「今年の終わり」のダブルミーニングであることは言うまでもない。
- ファンファーレは基本的に小倉競馬場と同じものが使用される。
- 2001年までは愛知県競馬組合による地方競馬(公営中京などと称されていた)が開催され、1996年に盛岡競馬場に芝コースができるまでは地方競馬としては唯一の芝コースによる競走が実施されていた。
- なお過去に地方競馬も開催されていた中央の競馬場では地方競馬はダートコースのみ使用で、盛岡競馬場の芝コース競走が始まったのは1996年からである。
- ちなみに有名なオグリキャップ号も地方の笠松競馬所属時代に中京競馬場の芝コース競走に出走(1着)したことがある。