「武士の情けだ クサレナナシなどではなく 拙者自ら地獄へ送ってやろう!! 怨むなら、拙者を完全に葬れなかった先祖を怨め……!!!」
概要
映画『銀幕版 天下分け目の戦』に登場したクサレ外道衆の頭目。
恰幅のいいおじさんのような姿をしているがこれはいわば「鎧」のようなもので、真の姿は腹部に鋭い牙の生えた口を持つおぞましい魔人。この「口」はアームのように伸ばして攻撃できる他、武器として『采配形戦斧』という名の戦斧を携帯。
ちなみに二の目になって初めて真の姿に変わる特性を持っているが、類似した特性を持つフタガワラと違い彼がルーツになった妖怪はいない模様(外道衆の幹部たちはみんなそうだが)。
300年前に初代シンケンレッドこと志葉烈堂と戦うも封印という形で敗北。その後は長い雌伏の時を過ごすこととなってしまうが、三途の川が増水する夏になって封印された場所が浸水した事により復活を果たした。
その実力は外道衆の頭・血祭ドウコクが素直に認める程の高い物であり、また彼に対しても「シンケンジャーを倒したら、"部下への褒美"としてこの世をドウコクに譲る」という旨の馴れ馴れしく際どい冗談を言うなど恐れ知らずで、底の知れなさを垣間見せるが、一応上下関係は弁えている模様。
実際「これは…冗談が過ぎました」とすぐに撤回している。
劇中ではクサレナナシ連中やクサレノサカマタによる総勢1万体の大軍勢を率いてこの世に侵攻し、その圧倒的な物量をシンケンジャーたちに休みなくぶつけ続けるという「大軍勢による力押し」というシンプルながら強力な作戦により彼らを追い詰め、軍師としても優れた才覚を見せつけた。
ちなみに劇中冒頭の時点で既に三日が経過しており、彼らが水切れを起こして撤退したわずかな間で回復や立て直しをしなければならないシンケンジャーはボロボロになっていた上、ゴールドに至っては折神が出撃できない状態に追い込まれていた。
また他の外道衆とは違い、最後まで戦い抜く事を選んだシンケンレッドの勇敢さを褒め称えるなど堂々とした武人の顔をも併せ持つが、後に本編に登場した残党のアゼミドロは「外道衆としては真面目すぎた」と評していた。
激闘に次ぐ激闘の末、彼が本拠地としていた場所に隠されていた初代秘伝ディスクを手に入れ、さらに自身に刻まれていたモヂカラを合わせる事で解放された『キョウリュウマル』の斬撃によって大ダメージを負う。
更にクサレナナシ連中もロープのように伸びるキョウリュウマルにあっさり一掃され、5人の総攻撃で一の目を潰される。
二の目ではテンクウシンケンオーの天空唐竹割りで大ダメージを受け、勝負あったかと思いきや……キャストオフと言わんばかりに真の姿に変身し、腹部の蛇型アームを伸ばして反撃。虎・梶木・兜折神を吹っ飛ばす威力に加え、胸部からの光線を放って彼らを追い詰める。
だがシンケンジャーは烈堂がディスクに遺した意志に呼応し恐竜折神を召喚。対するマンプクも再度アームを伸ばして攻撃を仕掛けるが、逆にあっさり食いちぎられて大ダメージを負う。
「おのれ……二度も封印されてたまるか!!」
「封印じゃない!! お前を倒す!!!」
そしてキョウリュウシンケンオーに武装したシンケンオーのキョウリュウマル・天地一閃でマンプクを討ち取り、初代が果たせなかった「脂目マンプクの撃破」を成し遂げたのだった。
余談
- 『天下分け目の戦』は短編で、テレビ版1話とほぼ同じ尺(約20分)のため、前半はナレーション込みのダイジェスト。そのため劇中で復活するシーンは描かれず、「夏になって増水した三途の川の水がマンプクの封印された場所まで達して復活」ということも言及はなかった。
- 七福神をモデルにしている外道衆の幹部怪人たちの例に漏れず、彼のモチーフは七福神の一柱である布袋様。また監督によれば武田信玄も含まれているという(信玄の宿敵上杉謙信が信仰する毘沙門天はドウコクのモチーフである)。
関連タグ
侍戦隊シンケンジャー 外道衆 クサレ外道衆 血祭ドウコク 骨のシタリ 薄皮太夫 腑破十臓 筋殻アクマロ