概要
偉大なる航路前半に位置する世界政府の直轄地。"司法の島"と呼ばれ、世界政府が直轄する裁判所が設置されている。
島の中央部を囲む海に巨大な穴が空いており、そこに海水が流れ込むことで滝を作り出している。穴の底は見えず、それゆえ島はまるで浮いているようにも見える。
1年中夜にならない「不夜島」としても有名であり、別名「昼島」とも呼ばれている。
創設以来800年間1度も侵入者も脱走者もいなかった鉄壁の施設で、ここに連行された者は名ばかりの裁判を経て海底監獄インペルダウンか海軍本部へ連行される。つまり、ここに連れて来られた事が決まった時点で犯罪者の烙印を押されてしまうのである。
このいい加減な司法制度の根源は、死刑囚により構成された陪審員の存在にあり、彼らが罪人を道連れにしようと、罪人に対して有罪判決を下してしまうからである。最高権力者はCP9司令長官スパンダム(2年前時点)。
組織
頂点に世界政府の諜報機関CP9がおり、その下に同裁判所の[裁判長や下級役人が在籍している。このCP9は、政府でも有数の超人的戦闘能力を持った暗殺者集団で、エニエス・ロビーが過去一切の侵入者も逃亡者も出さなかったのはこのCP9の存在が大きいと思われる。
原作での関わり
主人公ルフィ率いる麦わらの一味はCP9に連れ去られた一味の考古学者ニコ・ロビンとフランキー一家の棟梁フランキーを救出すべく、ウォーターセブンから引き連れてきた協力者達(ガレーラカンパニーやフランキー一家)と共にエニエス・ロビーに乗り込む。ロビンは自身が過去に体験した海軍本部中将5名と10隻もの軍艦による集中砲撃「バスターコール」が麦わらの一味に向けられることを恐れ、ルフィを追い返そうとするも一味は拒否し、司法の塔の頂上にあった世界政府の象徴の旗を狙撃し宣戦布告を行う。ロビンから生きたい意志を聞いた一味は解放されたフランキーと共に司法の塔に集結したCP9との全面対決に挑む。
ウォーターセブン編から続くCP9との戦いを描いたストーリーであり、ロビンの壮絶な過去が明かされる。戦闘ではルフィのギア2を始め、各メンバーが新しい戦闘方法または武器を披露している。
終盤にはCP9の司令長官スパンダムによってバスターコールが発動され、エニエス・ロビーは焼け野原になるも、激戦の末ルフィはCP9最強の男であるロブ・ルッチを撃破し、一味はロビンを奪還。駆けつけたゴーイングメリー号で軍艦の包囲網から脱出。一部始終を見届けた海軍大将青雉は「政府の完全敗北」を認めた。
また、ウォーターセブンへの帰還の途中でメリー号が遂に大破。海の上で合流したアイスバーグの提案で一味は何度も奇跡を起こしたメリー号と完全に別れることになる。
一味がエニエス・ロビーで起こした事件は世界中に轟き、大物海賊たちが一目を置き始める。
主要人物
CP9
その他政府職員
- バスカビル(裁判長)
バスターコールで招集された海兵
- ドーベルマン(海軍本部中将)
- オニグモ(海軍本部中将)
- モモンガ(海軍本部中将)
- ヤマカジ(海軍本部中将)
- ストロベリー(海軍本部中将)
- ベリーグッド(海軍本部大佐)
- シュウ(海軍本部大佐)
- シャリングル(海軍本部大佐)
主な組織
オイモとカーシー
エニエスロビー前門を警護するエルバフ出身の二人の巨人。もとはドリーとブロギーの率いる巨兵海賊団の海賊だったが世界政府に捕らえられ、「すでに拘束しているドリーとブロギーを助けたくば100年間エニエスロビーの警護を行え」と虚偽の命令を下され、働かされていた。しかしウソップがドリー&ブロギーは捕まってなどいないことを告げたことにより世界政府に反旗を翻し、麦わらの一味に手を貸した。
エニエスロビー崩壊後はウォーターセブンで船を作ってもらい、海に旅立った。
法番隊
犬に跨ったインド風の衣装を身にまとった役人。構成人数は100人。両手に手甲剣を着用しており、素早い動きで敵を翻弄する。
公正なる11人の陪審員
陪審員の名は付けど全員が死刑囚であり、罪人の巻き添えを望んでいる。全員が覆面を付け、鎖付鉄球を振り回して侵入者と戦う。
余談
- 公式ギャグマンガ『ワンピースパーティー』によれば、バスターコールの後もう一度建て直したようで、新たに建立された司法の塔でバルトクラブの麦わら狂信者の皆さんが撮影会を開いた。
- 「エニエス・ロビー」に関してはまだストーリー上では未使用のままとなる部分が存在し、1年中夜にならない理由やエニエスロビーに巨大な穴がある理由も原因不明となっている。
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本編の流れ