怪重機
かいじゅうき
概要
エージェント・アブレラが惑星間宇宙犯罪者アリエナイザー達にレンタル・販売を行っている有人操縦型の巨大メカ。
基本的にはドロイドと同様アブレラの扱う商品であり、オーダーメイド型のファンクラッシャーやゴッドパウンダーなどに加え、キャノングラディエーターやデビルキャプチャー等の量産された同型機が複数回登場した。
そう言う意味ではスーパー戦隊初の敵側量産型ロボットと言えなくもない(アクションスーツの制作費軽減なんて野暮は言いっこ無し)。
アリエナイザーは一部を除き、巨大化能力を持たない者が殆どの為、巨大戦はこれに搭乗して行われる。また、ドロイド(バーツロイド等の上位機)に操縦させる事も可能であり、『巨大戦で怪重機を破壊→ドロイドに任せていたor辛うじて脱出したアリエナイザーを等身大戦闘でデリート』という流れが時折見られる。
凶悪な武装に加え、甚大な被害を齎す可能性のある非合法な技術を積んでいる事も珍しく無い存在だが、真の恐ろしさは操縦法さえ知っていれば誰でも簡単に乗りこなせる点にある(作業用など一般に出回っているであろうメカを改造した代物が存在する辺り、それこそトラックやフォークリフト程度の感覚で動かせてしまうと思われる)。
『惑星破壊ミサイルの誘導装置を怪重機で運ばされた宇宙ギャル』『制御を誤れば大惨事を引き起こす動力を積んだ怪重機を“ゲーム”の道具にする金持ちのバカ息子』が登場するエピソードは、それを如実に物語っている。
一覧
ディアマンテ星人ドン・モヤイダが駆る、カブトムシのようなデザインの装甲車型怪重機。後部から弾丸を連射可能。
ディアマンテ星人ドン・モヤイダが運用する、宇宙ダイヤの原料となる地球のビル素材を強奪する為に造られたオーダーメイド機。3つのパーツに分割された形で送り込まれ、リモコン操作で合体・起動する。
特徴的な機体前方のファン型破砕機でビルを破砕、ガレキのまま取り込む事で素材を強奪する。
エイとシオマネキが合わさったかの様な外観の量産機。
汎用性が高く、左腕を換装する事で戦闘の他にも多用途に運用出来る。
カラーリングも含めて合計6機が登場したが、段々運用時の扱いが悪くなって行った。
レトロなデザインの怪重機で、電撃を放てるパラボラアンテナを身体中に配している。
パラボラアンテナを使って、ターゲットのテレポート能力を増幅する事も可能。
中盤には同型機が登場。
黒子や烏天狗を連想する黒主体の外観で、地球の忍者をモデルに開発された。
分身や透明化等の宇宙忍法と身軽な動きからの空中殺法を駆使して戦う他、腰に特殊弾頭を装填出来る吹き矢を携行している。
機体カラーを白に変え、飛行用の翼を装着した同型機シノビシャドー2も登場。
頭部より尻尾状に生えた『ドリルテイル』を初めとした、複数のドリルを備え付けた掘削作業型怪重機。
最高時速120㎞で地中を掘り進める為、レーダーに補足され難い特性を持つ。
色違いの同型機テリブルテーラー2も登場。銀行の地下金庫を破る為に、ドリルの硬度を強化している。
設計段階から戦闘用として開発されており、名前の通りグラディエーター(剣闘士)に似た外観を持つ。
複数の目が並んだ不気味なデザインの大剣と、多数の重火器を内蔵した丸楯を携行しており、接近戦・遠距離戦のどちらでも死角が無い。
運用するアリエナイザーに合わせ、操縦系統や運動能力、装甲に変更を加えた同型機も含めた合計4機が登場。
建設機材の搬送メカを改造した怪重機で、デカベースロボに匹敵する機体サイズを誇る。
両腕から放つビームを浴びせた物体を縮小、ボディ内部の格納スペースに収める事が出来る。
後半、アブレラが直々に操縦する同型機ビグドローワー2が登場。デカベースロボの攻撃力に対抗する為に大幅な改造を施されており、格納スペースに積んだ膨大な電力を持つジェネレーター『エレギットヒューズ』を直列させてボディ表面のミラーから放つ『ジェノサイドビーム』が最大の武器。
特キョウ指定のアリエナイザー、『ヘルズ3兄弟』専用に造られたオーダーメイド機。
背面ブースターによる加速を加えた、屈強な両腕から放つ連続パンチが強力で、これをマウントポジションから放ち敵機を搭乗者のプライド諸共メチャメチャに打ちのめす戦法を得意とする。
3兄弟の敗北後、程無く同型機が登場した。
惑星間航行用スペースシップを戦闘用に改造した怪重機だが、戦闘力自体はそこそこ。
初登場の個体はコクピット周りを特別仕様にしていたが、通常コクピットの同型機も登場。
更に終盤、物資輸送用に積載スペースに改良を施したハンタージェット2も登場している。
伐採及び解体用の重機に大幅な改造を施した結果、鋭い刃を武器に高速格闘戦をこなせる怪重機と化した。同型機がもう1機の他、運動能力とカラーリングに強化を施したアルティメットイビル2が登場。
※2に関しては、性能よりカラーリングの方に金を掛けている模様。
ローマの女闘士を模した女性型怪重機。見栄えの良い外観の為、気取り屋のアリエナイザーに需要がある。その外見に惑わされた相手を、軽装ゆえの身軽さで不意打ちする戦法が得意。受けた攻撃の威力を背中のプレートに蓄積、衝撃波として撃ち返す事も出来る。
このプレートを飛行翼に換装、衛星軌道上に静止する機能を持たされたメガロリア2も登場。
独特のダズル模様(迷彩柄)が特徴のボディに、頭部を含め全身に鋭角的な突起が付けられた人型の怪重機。単機での大気圏離脱及び再突入が可能な高性能のブースターを搭載しており、それを利用した高速機動戦及び標的追跡を得意とし、それに加えて鋭利な鎖鎌を武器とした格闘戦に置いても高い戦闘能力を発揮する。
カラーリングを微妙(夜間迷彩→都市迷彩)に変更したナイトチェイサー2も存在している。
巨大な一つ目を持つスマートなフォルムの最新型怪重機。戦闘機に変形する機能を持ち、その名の通り胸部に搭載された無数のミサイル弾を武器とする。アンチグラビトンエネルギーと言う非常に危険(※制御を誤れば、都市の一区画を巻き込む爆発を引き起こす)だが高出力のエネルギーを利用したジェネレーターを積んでおり、上記の可変機能と合わせて極めて優れた機動性能を獲得している。
後に同型機のミリオンミサイル2が登場しているが、こちらは1号機ほどの性能も見せていなければ破壊時のリスクも言及されていないことからデチューン版と推測されている。
アブレラに加担するポッペン星人ハイマルが様々な怪重機のパーツを使って制作した専用怪重機。ファンクラッシャー及びミリオンミサイルのボディ、テリブルテーラーの両腕、シノビシャドーの両足、デビルキャプチャーのクローを転用した尻尾、そしてザウルスの名の通り恐竜的な頭部が特徴。しかも使用されているハイマルリアクターは出力こそ非常に高いものの暴走と爆発の危険性が高く、こちらから迂闊には攻撃できないとしてデカレンジャーを多いに苦しめた。
アブレラがSPD地球署を制圧すべく生み出した最強の怪重機。派手なカラーリングのマッシブなボディに巨大なクロー『アブネイル』が備わった両腕が特徴で、さらに大型ドリルタンク形態アブトレーラーに変形する機能を持つ。見た目に違わぬ圧倒的なパワーと胸部から放つ『アブトレックスビーム』という高威力のビーム砲を武器にしている。デカレンジャー達が任務に出払っている隙にデカベースを襲撃、アブレラ達がベースを乗っ取る布石を打ち、さらに駆けつけたデカマシンも圧倒した。
圧倒的な機体性能の反面、マッスルギアの補正も加えた怪力のアリエナイザーで無いと操縦桿が動かせない程に操作性が悪化している(※商売度外視の機体とは言え、『誰でも操縦出来る』事が売りの怪重機としては失敗作とも言える)。
ガスドリンカーズのリーダーであるアルゴル星人ヴォルガーの操る怪重機。上半身は人型だが下半身が戦車型なのが特徴で、右腕のガトリングキャノンと左腕のアンカーアームが武器。多数の無人同型機が存在しており、本体からの遠隔制御によってその無人機群を操り、数で相手を追い詰める戦法を得意としている。
ギンジフ星人カザックが切り札として操るオーダーメイド機。黒主体の機体カラーに鬼の様な強面が特徴で、頭頂部と両腕に付いた計5門の大砲を乱射して戦う。
巨大化したトリノイド0号・サウナギンナンと共にスーパーデカレンジャーロボ、アバレンオーゲイラーと交戦した。
アブレラの弟子でもあったエージェントXこと、冥獣人デーモンのアボロスが用意したアブトレックスの同型機にして改良機。カラーリングが青主体に代わっている他、胸部にはマジトピアの秘宝『天空の花』に秘められたエネルギーを増幅して放つ光線砲が増設されている。
アブトレックスと比べ、コクピットも含め操縦系統を作り直した事で従来の高い操作性能を取り戻しているが、一方で胸部の光線砲を撃つ為だけに防御力や耐久性を特化させている(※デカレンジャーの戦力でも最大火力を誇るデカウイングロボの必殺技を耐え切る程)。
大型ドリルタンク形態アボトレーラーに変形が可能で、異世界を行き来する事も出来る。