概要
特捜戦隊デカレンジャーのEpisode.21~23にかけて登場。
一人っ子が存在しないというリバーシア星出身のアリエナイザー三兄弟。
これまでに79の惑星を襲撃してはそこで大量殺戮、破壊、そして略奪といった悪行の限りを尽くし、挙句に飽きたら消滅させてきたことで、特キョウからは要注意アリエナイザーとしてマークされている。
Episode.21にてサキュバスとボンゴブリンが先に地球に到着しており、花火を打ち上げることでブリッツに合図を送っていた。
デカレンジャーはおろかあのデカマスターすらをも苦しめる等、戦闘能力はかなり高く、彼等によって殉職したスペシャルポリスは100人以上いる。余りにも凶悪過ぎるために、アブレラですら彼等を「厄介者」として苦々しく思っており、一度は地球での商売を断念しようとしたくらいであった(その後、アブレラは3兄弟に多数のメカ人間を売るも金を踏み倒された)。
しかし、デカレンジャーの新戦力デカブレイクが登場したことにより状況が大きく変化し、巨大化したボンゴブリンがデリートされ、次いでサキュバスがブリッツの攻撃の巻き添えを喰らう形で致命傷を負う。そしてブリッツがデリートされた後、サキュバスは最期の力を振り絞り、残るパワーを全て注ぎ込み、ブリッツを蘇生させて消滅。
一人残ったブリッツは怪重機ゴッドパウンダーで逃亡を図るも、ライディングデカレンジャーロボに追い付かれ、ライディングジャスティスフラッシャーでデリートされた。
後にブリッツはパウチ星人ボラペーノが変身する形で再登場、サキュバスとボンゴブリンは、スペキオン星人ジェニオ、バリゲ星人ミリバル、カジメリ星人ベン・G共々、『デカレンジャーVSアバレンジャー』にて、トリノイド第0号サウナギンナンの死者蘇生能力によって生き返った。
また、三人が集まって呪文を唱えることで魔法陣を発生させ、タワーを悪趣味なデザインの居城に変える等魔術じみた能力を待っている。
リバーシア星人は子だくさんかつ兄弟姉妹を必ず持ち、家族の絆が一際高い。外敵には自分達の命を犠牲にすることも厭わず一致団結で立ち向かう(ただしブリッツは例外)。
また、住む家にも拘りがあり、リバーシア星には様々な家が林立していて「我が家が一番」という考えを持つ彼等の惑星には、ホテルや旅館が存在しない。
宿泊施設無しでどうやって異星人からのインバウンドを稼ぐのだろうか。
罪状
79の惑星で大量殺戮、破壊、略奪の限りを尽くして消滅させ、地球を混乱させた罪。判決は×(デリート許可)。
メンバー
長男ブリッツ・ヘルズ
三兄弟の長男で、稲妻をあしらった見た目が特徴。散弾銃と稲妻状の剣を武器として扱う他、電撃攻撃が得意。ディーバズーカの弾丸を握りつぶしたり、デカマスターを実力で圧倒したりとアリエナイザーで、単純な戦闘能力は作中最強クラス。
妹を犠牲にした攻撃で、再度かけつけたデカレンジャー達を圧倒したが、六人の協力技で返り討ちに遭い、デリート許可が下ったため、デカブレイクの必殺拳ソニックハンマーで止めを刺され、倒される。
直後、サキュバスから生命エネルギーを注ぎ込まれ、復活。ゴッドパウンダーで逃亡を図るも、前述の通り、再びデリートされた。10年前に活躍した、忍者戦隊の青い戦士とは関係ない。
名前の由来はblitz(ドイツ語:電撃)。
次男ボンゴブリン・ヘルズ
一人称は「オラ」。ブリッツを「あんちゃん」と呼んでいる。柔軟で強靭なボディー『ボヨヨンマッスル』を持ち、あらゆる攻撃も防ぎ、あらゆる防御も粉砕してしまう等、攻守共に優れた戦闘能力を持っている。
喉ちんこを攻撃されると巨大化してしまう体質で、侵略早々、これが原因であっという間に滅ぼしてしまった惑星は数知れず。
ビル一本丸々平らげてしまう程の食欲の持ち主。内側を狙って放たれたディーバズーカをもろ口の中で喰らい(=喉ちんこを攻撃され)、巨大化。デカベースロボを圧倒するも、突如現れたデカバイクロボのソードトルネードを喰らい、巨大化状態でデリートされた。
ちなみに巨大化後は甚大な筋肉痛に悩まされるらしく、本人も「これだけは嫌だ」と述べていた。
デザイン画では緑色の肌は薄橙色だった。名前の由来はホブゴブリンだと思われる。
長女サキュバス・ヘルズ
- 演:蒲生麻由
三兄弟の末っ子で、ボンゴブリンは「ボン兄」「兄貴」と呼ぶ反面、ブリッツには「お兄ちゃん」と呼んでいる。3人の中では唯一人間の姿を装っている。
長い舌を伸ばして相手の生命力を奪う能力を持っているサディストな性格。初登場時はジャスミンに自分が描いた『地球が滅び行く様』の絵を見せ、彼女がエスパーと知るや否や、更にこれまで79の惑星に対して行って来た凶行のビジョンを見せ、それでも屈しない彼女を見て、気に入ったのか、「私達の仲間になるなら、地球だけは見逃してあげる」と、取り引きを持ち掛けた。
最終的に取り引きは失敗に終わり、彼女はジャスミンを目の敵にする。兄弟の中では一番操作技術に長けているらしく、ゴッドパウンダーを操作して、デカレンジャーロボを全壊寸前迄に追い込んだ程。最期はブリッツの稲妻攻撃のとばっちりを喰らい、致命傷を負う。そしてデリートされたブリッツに生命エネルギーを全て注ぎ込み、蘇生させた後に消滅した。兄二人のうち、ブリッツに対しては「お兄ちゃん」と呼ぶところや、彼だけを生き返らせた最期を見ると、彼女はブリッツだけに対してはややブラコン気味…なのかも知れない…。
演じた蒲生氏は翌年放送の『仮面ライダー響鬼』にてレギュラー出演している。
名前の由来はサキュバスから。海外版では彼女をモチーフとしたキャラクター「モーラ」(モルガーナ)が準レギュラーとして登場している。
余談
出身惑星のリバーシア星の名前の由来は、北海道の網走市(日本一脱獄が不可能な刑務所で有名な所)のアナグラムとなっている。
当初はアブレラに次ぐ準レギュラー(類例ゴーマ3ちゃんズ等)として続投する案もあったが、「特定の敵は作らない」指針を通すため、ゲストに留まった。
関連タグ
ヘルズゲート囚人...ではない
災魔一族:こちらは災害を起こすことで、人々を混乱に陥れようとする敵の家族。なお、長女は顔出しというところも共通点。
冥界魔闘士:5年前のスーパー戦隊中盤に登場した三人組。
銀帝軍ゾーン、宇宙暴走族ボーゾック、デスガリアン:彼等と同じ行為を行っていたスーパー戦隊の敵組織。
アクダマ三姉妹:爆風童子ヒッサツマンに登場する三悪トリオの三姉妹。当然ながら全員女である。
ワルガイア3兄弟:勇者指令ダグオンに登場する犯罪者の3兄弟。ただし全員男である。
地獄兄弟、ヘルブロス:同じ東映作品において同じような名前。前者は2人組であり後者は強化形態である。
兄弟戦士アバシリン:名前の由来&兄弟つながりだが、こちらは正義のヒーロー。ただしらしからぬ振る舞いで有名な後輩が待ち合わせ中奇襲を仕掛けた敵対組織の面々に「逃げろ」と警告し、いざ到着した彼等が対面したら慌てて引き留め時間を稼ぐほど容赦がなく、振舞いだけ見れば似た者かもしれない。