【警告】この記事には、『復活のコアメダル』の重大なネタバレが含まれます。
「俺は“ゴーダ”。今映司の体は…俺が借りてるって訳だ」
「あれ言ってよ!歌は気にするなってやつ!」
演:渡部秀
声:渡部秀/日野聡
概要
Vシネクスト『復活のコアメダル』に登場する人造グリード。鴻上ファウンデーション製のメダルである人造のゴーダメダルに意思を宿しており、怪人態は存在しない。
人造メダルは映司の欲望のデータを基に開発されていたためか彼への執着が強く、「俺が火野映司になる」と豪語し、彼の欲望を叶えるため行動している。
長らく火野映司の体内に潜伏していたが、彼が古代王仮面ライダーオーズの攻撃を受け瀕死の重体になると覚醒。彼の肉体を乗っ取った上で人質とし、アンクに共闘を余儀なくさせる。
普段は映司の声で喋っているが、自身の声を発する際には髪の一部が赤紫になり、両目が金色に光る。
人物像
一人称は「俺」。
どこか飄々とした言動の持ち主で映司を演じる一環なのか言動も良くも悪くもフランクで壁を感じさせない振る舞いをしている。
だが、瀕死の映司の体を利用して自分を受け入れざるを得ない状況を作る等、本性はグリードらしく狡猾で自分勝手。
前述した通り出自が出自のため映司の欲望に対する執着心は相当なものとなっており、本編の映司同様『力』への欲望がより強くなっている印象も強い。また、映司の記憶なども一通り学んでいるのでグリードやオーズ、そして宿主とアンクの関係も理解している。
変身体(?)
ゴーダにはアンクやウヴァなどが持つ怪人態が存在しないので、当然の如く変身するのは仮面ライダーオーズである。しかし、ゴーダ本人が腐ってもグリードの一員であることや映司の記憶を閲覧していること、映司本体の能力も合わさることで映司単独で変身したオーズ以上の能力を発揮している。
通常のタトバコンボですらウヴァを軽く捻った挙げ句にメダルを二枚強奪してガタキリバコンボで圧倒、そのままウヴァを撃破してしまうという強さを見せた。
元々がグリードということもあって使い続けると肉体が怪人化することもないので、プトティラコンボに変身してもほぼ暴走なしで使用できるというメリットも持ち、アンクのアシスト有りとはいえ古代王オーズも打倒まで持ち込めたのは決して侮れないだろう。
また、ゴーダ版オーズは映司が変身したものと比べるとかなり荒っぽい力任せなアクションが多く、ファイティングポーズもやや独自のものに変化している。
劇中での動向
映司の欲望を叶えるため行動。仮面ライダーオーズに変身し、ウヴァや古代王オーズを撃破する。
しかし、古代王オーズを撃破した後に空中に漂っていたコアメダルやセルメダルを取り込み、体内のゴーダメダルを使って仮面ライダーゴーダへと変身。
瀕死の火野映司を体外に投げ捨てた上にアンクを一方的に叩きのめし、救援に来た仮面ライダーバースと仮面ライダーバースXをも圧倒する。しかし映司に憑依したアンクがタジャドルコンボエタニティに変身したことで形勢が逆転。プロミネンスドロップを喰らい爆散。
皮肉にも、果てなき欲望を追い求めた挙げ句にオーズに敗北して破滅の道を辿った直前の王と同じ形で破れ去った。
余談
声を演じる日野氏は今作が仮面ライダーシリーズ初出演であり、ニチアサ枠の出演としては『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』の宇宙忍デモスト以来、4年ぶりである。
さらに、日野氏は『ウルトラマンタイガ』でウルトラマンタイタス役を担当しており、今作で三大特撮作品を全て制覇することとなった。
名前の由来は「強奪」または「業(だ)」だと思われる。
ファンの間では、日野氏をゴーダ役に抜擢した理由として、名字が火野映司と同じく「ひの」であったからではないかとネタにされている。
なお、ゴーダメダルの元となったアリやムカデは、鳥類の餌としてよく狙われる存在の一種であり、ハチの場合も天敵と呼べる鳥が存在する。
関連タグ
仮面ライダーOOO グリード(仮面ライダーOOO) 復活のコアメダル
チェレーザ:目標とする人物を一切理解せず、自分勝手に曲解した挙句その真意を汲み取らずに雑なオマージュを繰り返した敵キャラ繋がり。
但しオマージュの雑さはこちらの方が遥かに上で、自分なりに真面目にやっていたゴーダとは違い、「本当に目標に(尊敬)しているのか?」と思わず首を傾げるようなあからさまにふざけた態度を取っていた。
ボッコワウス:東映特撮における自身の身勝手な解釈に基づいてヒーローの力を利用した敵キャラ繋がり。
ムチリ:同じくムカデ・ハチ・アリのコアメダルから誕生したグリード。ただし、こちらはゼウス・ドーパントによって製造されたコアメダルから誕生しており、実体はあるが意思はない。
ベイル:当時期放送の仮面ライダーに登場する宿主の中から誕生し憑依させ、仮面ライダーベイルに変身する悪魔。彼も宿主に対して固執し、実体を持たないところは共通している。