概要
『スーパーマリオブラザーズ』を原作とした、1986年7月20日に公開された映画。
時代が時代なだけあり、現在とは設定が全く異なるので、今見るとツッコミどころ満載だろう。
当時は永谷園のコラボ商品が出ていたこともあってか、あからさまな商品宣伝シーンも見受けられる。
あらすじ
ある夜マリオはゲームに熱中していたが、突如テレビの画面が消えたかと思うと、その中から突然、誰かに助けを求めるピーチ姫(と彼女を追うカメ達)が飛び出して来た。
姫に会ったマリオは一目惚れし、彼女を守ってあげることを決意する。
しかし、同じくテレビ画面から後を追ってやって来たカメ一族のクッパ大王が現れ、マリオは勇気を振り絞って立ち向かうもあっけなく倒され、ピーチ姫もさらわれてしまい、テレビの中へと消えていった。
その後テレビの画面はゲームオーバーと表示されるだけでどうすることも出来ず終わった。この時、ピーチはマリオのもとに大事なペンダントを落としたようだ。マリオは「可愛い人だった」と呟きながらペンダントを握りしめていた…
スタッフ
登場人物
CV:古谷徹
今作の主人公。25歳ぐらい、150cm、70kg。
原作と異なり配管工ではなく、「GROCERY」という食料雑貨店で働いている。一人称は基本的に「私」。
ピーチ姫の様な好きな人のために体を張る一途なところや、かなりオトボケものでわかりやすい罠にあっさり引っかかるなど、少し頼りないところはあるが、ピンチな状況を機転の良さや持ち前の強運で乗り越えたりするほど凄いやつでもある。
今作でマリオの声を担当した古谷氏は、90年代前半までの多くのメディアでも同役を務めた。
CV:水島裕
もう一人の主人公。23歳ぐらい、158cm、62kg。つまりマリオとは双子ではない。
マリオと共に雑貨で働く弟で、マリオのことを「アニキ」や「マリオ」と呼んでいる。一人称は「俺」。
がめつく少し自己中(簡単に言えばワリオっぽい性格)なところがあるが、なんだかんだで仲良し兄弟である。
そして何よりもこの物語の最大の功労者である。
今作のルイージの服の色は、本来の白(水色)や緑ではなく、何故か青を採用している。
また、シャツの色は本編では黄色、それ以外では赤と統一されていない。
デザインは異なるものの、「マリオより背が高くやや細い」という外観の違いは、後の本編にも取り入れられている。
ただし、それがゲーム中で反映されるようになるのはずっと先の話。
今作でルイージの声を担当した水島氏は、てれびっこ『スーパーマリオワールド マリオとヨッシーの冒険ランド』でも同役を務めた。
- キビダンゴ(PET3)
CV:千葉繁
今作オリジナルキャラ。
マリオ達の旅の仲間で、ハナチャンの様な見た目をしている犬。
基本的に鳴き声を鳴くだけで喋れないが、旅の途中でマリオ達をサポートする頼もしい存在。
その正体はフラワー国の王子、「ハル王子(CV:菊池正美)」である。
CV:山瀬まみ
今作のメインヒロイン。16歳、160cm、41kg。一人称は「私」。
クッパ大王に結婚を迫られマリオの元に逃げ果せたが、結果的にさらわれてしまった。
少しお転婆でわがままだが、マリオがピンチな時は自ら犠牲になって助けようとするなど、優しい一面も見られる。
声を担当する山瀬女史は、あくまで本職がアイドル及びタレントのゲスト声優であり、演技が常に棒読みの為、「棒読み姫」と呼ばれてしまう始末。
CV:和田アキ子
今作のメインヴィラン。一人称は「わし」(ピーチ姫の前だと「私」)。
ピーチ姫と結婚する為、数多くの部下を引き入れ、ピーチ姫をさらい、キノコ王国を襲って住人達をコインや雲に変えた。さらに魔法も得意としており、前述の通り相手を変化させる他に、クマのぬいぐるみ等いろんな姿に変身することも得意としている。
見た目にや言動に反して、ピーチ姫の前には礼儀正しく接しており「ピーチちゃん」と呼んでいる。もちろん悪の大王らしく、敵や作戦に失敗した部下に怒りを見せたりもしてる。
冒頭で指一本だけでマリオを倒すなど実力も高い。
クッパの忠実な部下の2人組。
原作では雑魚キャラやかませ犬になりがちの彼らだが、今作では旅の途中のマリオ達を苦しめる策士として登場する。クッパ城では何故か腕が生えている。
- きのこ仙人
CV:宮内幸平
今作オリジナルキャラ。
序盤と終盤に登場する仙人。
巣を作って暮らしている巨大な親と、今作オリジナルの雛たち。
ノコノコなどとは違い、クッパの手下ではない。
ピーチ姫の侍女。助けてもらったマリオに「パワール」を渡した。
2人とも背が高くピンクの頭に白い肌など、原作とは似ても似つかない姿である。パンフレットなどでは原作に準じたデザインで描かれているのだが…
CV:堀絢子
パックンフラワーを育てている敵。一人称は「わし」。
マリオ達をパックンフラワーの餌にすべくパイポ投げつけたり、トゲゾーを操ってマリオ達を襲った。
CV:キートン山田
クリボーが引き連れた用心棒。ブロスだが本作では1人だけ。「ケホー」と鳴くだけで喋らない。
金鉱に偽装した牢屋に収容されたマリオ達の牢番を務める。原作同様、金槌を投げつけて攻撃をする。
クッパ城では聖歌隊として登場するが、「ケホー」と歌うのでシュール。
- カメ達
CV:水鳥鉄夫、佐藤正治、千葉繁、菊池正美、キートン山田、他
今作オリジナルのクッパの手下たち。
- 司祭
CV:八奈見乗児
今作オリジナルのクッパの手下の司祭。
- ミス・エンドレス
CV:堀絢子
今作オリジナルのモブキャラのお婆さん。
ケーキやアップルパイを作るのが趣味で、よく買い物しに行く為か、ルイージに名前を覚えられるほどの常連客。
ケーキの材料を買いに来たが、(昨夜のピーチ姫の事で)気が気じゃないマリオに注文してた物とは明らかに違うものを出され、カンカンに怒って帰った。
最後に、彼女は物語に関わらない癖してまさかのオチ担当である。
表記ゆれ
関連タグ
魔界帝国の女神:マリオを原作とした海外の実写映画。
スーパーマリオくん:本作の設定が多く反映された漫画作品。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー:2023年に公開予定である約37年振りのアニメ映画。