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電撃G'sマガジンの編集履歴

2022-11-01 23:20:26 バージョン

電撃G'sマガジン

でんげきじーずまがじん

KADOKAWA / アスキー・メディアワークスから発刊されているゲーム・アニメ雑誌。現在の誌名ロゴ表記は『電撃G's magazine』

概要

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス(AMW)から発刊されていたゲーム・アニメの美少女キャラクター雑誌で、「電撃」ブランドとしては最古参の一つ。1992年12月26日に創刊され、2022年10月28日発売号をもって休刊(後述)。


「G's」の名には「Games」と「Gals」の二つの意味を持ち、初期は主にハードを問わない家庭用ゲーム機向けのギャルゲーの情報を中心に取り扱っていた。

2010年代のギャルゲーの衰退に伴い、現在ではアニメ・マンガ・ソーシャルゲーム・アプリゲームなどジャンルを問わず、多くの美少女コンテンツを扱っている。


創刊時から、オリジナルの読者参加企画にも力を入れており、いくつかはゲーム化・アニメ化されている。

特に『シスタープリンセス』(1999年)や、『ラブライブ!』(2010年)に端を発するラブライブ!シリーズが有名。


2022年時点でメディアワークス創立時代から定期刊行されている雑誌としては唯一の直系であり、現在の「電撃Nintendo」(※6)にあたる、姉妹紙だった『電撃スーパーファミコン』(※7)と並んで最も古く(マル勝時代に遡ると1986年創刊の「マル勝ファミコン」〈91年に「マル勝スーパーファミコン」に誌名変更〉が古い)、その後も同社でも創刊しては消えていく雑誌が多数ある中、メディアワークス創立時から発刊の続く雑誌として、そしてPCエンジン専門誌をルーツに持つ雑誌としての最後の生き残りでもあった。


歴史

本誌のルーツは1980年代にまで遡り、角川書店から発売されていたPCエンジン専門誌「マル勝PCエンジン」(88~94年)が源流だが、92年に起きた同社の「お家騒動」(詳細はKADOKAWAの記事を参照)でスタッフ(※1)が一斉退社し、主婦の友社の支援でメディアワークス(※2)を立ち上げ、電撃ネットワークをイメージキャラクターに「脳天に電撃! 喰らえ5連発。一挙創刊だっ! 」のキャッチコピーで創刊された「電撃」5誌(※3)の1誌として「電撃PCエンジン」を創刊。

本記事ではその電撃PCエンジンを創刊の起点とする。


創刊後しばらくの間は古巣のマル勝PCエンジンを含めた競合他誌の休刊やコナミから発売された「ときめきメモリアル」などがあり好調だったものの、後継機として発売されたPC-FXの販売不振による部数減から迷走を余儀なくされ、袋とじでアダルトゲームの特集を組んでいた時期もあった。そのため時期や媒体によっては18禁扱いされることもあった。


96年にPCエンジン、PC-FX等のNEC-HE系ハードの専門誌からハードメーカーを問わない家庭用ゲーム機の美少女キャラクター専門誌として同年6月号に「電撃G'sエンジン」に誌名をリニューアル。翌年の97年8月号で現在の誌名である「電撃G'sマガジン」に誌名を変更する。


99年2月号で、マル勝PCエンジン90年8月号から長年表紙を手掛けてきたTONG KING SHOWの佐々木晃が降板、翌号の3月号から1年間七瀬葵が表紙を担当、同時に読者企画として「シスタープリンセス」がスタートする。

同年1月に発売元が主婦の友社から角川書店となる(※4)。


2002年5月号に、現在の「電撃G's magazine」に誌名ロゴを変更、以後はこのロゴとなるが、ロゴ以外では基本的に「電撃G'sマガジン」のままである。ちなみに「電撃」ロゴのみ「G's エンジン」時代のまま変わらない。


05年11月号に「美少女キャラクターエンタテインメント総合誌」としてリニューアル。ページ数を増量し6本のコミックとライトノベルの連載を開始する。表紙ロゴは若干小さくなり背景色と同色化、ただしキャラとの透過はしていない。


10年10月号でコミック連載を2倍に増量し、表紙のロゴの拡大化をするなどのリニューアル。


12年10月号に創刊300号を迎え、初めて男性キャラクターとしてSAOキリトが表紙に登場、その後も幾度か男性キャラとしては唯一表紙に登場し、のちの2020年7月号では刊行以来初めて男性キャラクターとして単独で表紙に登場した。


14年6月号で大規模なリニューアルを敢行、「ハイレゾリューションアニメマガジン」としてアニメ・ゲーム情報中心の内容となる。紙面も左綴じから右綴じへ(※5)、判型もAB判からA4ワイド判へ変更、誌名ロゴも縮小化したうえで透過処理されるようになった。これまでは長らく漫画雑誌も兼ねていたが、同時期にほぼ全ての連載漫画を打ち切ってしまった。ただし打ち切られた作品は改めて創刊された受け皿雑誌「電撃G'sコミック」に引き継がれているほか、のちに戻ってきた作品もあった。


19年8月号で再度リニューアルを実施し、毎号特定の作品の1人、あるいは1グループのキャラクターの特集を組むようになる。この際に判型をA4サイズに縮小し、表紙ロゴがさらに縮小化されている。


・・・と、幾度かの路線変更を含めたリニューアルを敢行する形で現在に至り、2022年に創刊30周年と現在の誌名となってから25年、現在の誌名ロゴになって20年を迎えた。


2022年に入ってからは、年末に30周年を迎えることから記念プロジェクトを実施。

オリジナル企画に出演経験のある声優をパーソナリティに迎えたウェブラジオ「G's放送部」を隔週で配信し、30年の歴史を振り返るという、これまでの周年とは規模の違う展開を見せる。

しかし、2022年11月号にて、翌12月号をもって休刊することを発表

肝心の30周年当日まで至らずに雑誌としての命を終えることとなった。

休刊後は、ウェブ媒体「G'sチャンネル」にいくつかのコンテンツを引き継ぐことも発表されているが、その名前からわかる通り「電撃」の名はなくなってしまう。


本誌の休刊によって「電撃」の名の付く紙媒体の定期刊行誌(『電撃だいおうじ』等の増刊誌は除く)は『月刊コミック電撃大王』『電撃マオウ』『電撃萌王』『電撃Nintendo』の4誌となる。


注釈

※1:子会社で、編集業務を請け負っていた角川メディアオフィスのスタッフを指す。角川メディアオフィスはメディアワークス設立間もなく角川書店に吸収されている。

※2:アスキーと合併する前の旧社。

※3:メディアワークス創立時に創刊されたのは『電撃スーパーファミコン』・『電撃PCエンジン』(本誌)・『月刊電撃コミックGAO!』・『電撃王』・『電撃メガドライブ』(本誌の増刊として発刊)の5誌だった。

※4:その後、2002年にメディアワークスが角川書店の子会社となり、アスキーとの吸収合併でAMWとなったのち2013年にKADOKAWAに吸収合併。「電撃」ブランドとはなるが、実質的に角川書店(KADOKAWA)に戻った・・・といっても過言ではない。

※5:リニューアル前のコミックや小説などは巻末掲載の上で裏表紙方向から開く形だったためリニューアルに踏み切ったものと思われる。同様のリニューアルは同社発刊のコンプティークでも行われている。

※6:2019年に同誌を含めたKADOKAWA発刊のゲーム雑誌の編集業務をKADOKAWA Game Linkage(KGL社)に移管されたため、旧メディアワークスの直系ではなくなっている。

※7:電撃スーパーファミコンは現在の電撃Nintendoまでに7度誌名リニューアルをしている。


リニューアル遍歴

1993年2月号-電撃PCエンジンとして創刊。

1996年6月号-電撃G'sエンジンと誌名リニューアル。

1997年8月号-電撃G'sマガジンとして誌名リニューアル。

2002年5月号-電撃G's magazineに誌名ロゴをリニューアル。

2005年11月号-「美少女キャラクターエンタテインメント総合誌」としてリニューアル。

2010年10月号-コミック連載を2倍に増量し、表紙のロゴの拡大化をするなどのリニューアル。

2014年6月号-紙面の大幅なリニューアルが敢行される。

2019年8月号‐「キャラクター専門誌」としてリニューアル。


表紙ロゴコピーの変遷

  • 美少女&キャラクターゲーム情報誌の決定版!(97年8月号)
  • 美少女&キャラクター満載のゲーム・ビジュアル情報誌!(97年9月号~99年2月号)
  • GAME美少女キャラクター専門誌(99年3月号~04年12月号)
  • GAMExANIMExCOMICxNOVEL すべてがそろう美少女総合エンターテインメント誌!(05年11月号~06年4月号)
  • ハイレゾリューションアニメマガジン(14年6月号~19年7月号)
  • キャラクター専門誌にリニューアル!(19年8月号~20年4月号/20年10月号)
  • 豪華付録つきキャラクター専門誌(20年11月号~21年11月号、22年9月号~12月号)

主な読者参加企画


増刊誌

  • メディアワークス創設時の「電撃5誌」の一誌で、本誌増刊(特記のない限り以下同)の隔月刊誌としてメガドライブ専門誌「電撃メガドライブ」が創刊、しかし6号で休刊となり、古巣であり競合誌の「マル勝メガドライブ」(94年3月廃刊)よりも早く刊行を終了した。電撃系のセガハード誌は後継誌となる「電撃SEGA・EX」が創刊される96年まで待つこととなった。
  • 94年にプレイステーション専門誌電撃Playstation(略称はDPS)が創刊(のちに独立誌となる)。以後の電撃ブランドの中軸に置かれ、2019年にKGL社に編集業務移管後、オンラインサイトに代わる2020年まで発刊された。
  • 2004年には豪華なキャラクターグッズが付録として同梱された「電撃G's Festival!」が不定期刊行として創刊。本誌の派生として「DELUXE」「COMIC」「ANIME」などがある。なお、発刊号によっては他誌の増刊号として扱われることもあった(「ANIME」のみ電撃コミックガオ!の増刊だった)。2013年ごろ以降発刊されていない。
  • 2014年には本誌のリニューアルに伴う打ち切り及び「電撃G's Festival! COMIC」刊行終了によるコミック作品の受け皿ともなる「電撃G'sコミック」が創刊。2015年に独立刊行後、2019年に紙媒体としてからweb媒体への刊行にシフトした。
  • 2019年にはラブライブ!シリーズ専門誌LoveLive! Days ラブライブ!総合マガジンを創刊。創刊号で誌名を読者に決めてもらうという手法を取り、2号で誌名決定、3号から現在の誌名になる。同シリーズの展開は同誌がメインとなり、G's誌では補助的に扱う程度となった。

公式コラボ

※『Key×電撃G's magazine×アニプレックス』の合同製作アニメ

円谷プロ公認怪獣擬人化(女体化)

※電撃G'sマガジン×電撃ホビーウェブが贈るオリジナル企画刀剣擬人化


派生コンテンツ

  • 電撃G's文庫…1997~2003年まで展開の文庫レーベル。
  • 電撃G's Radio…2002年10月から2004年6月まで文化放送で放送されたラジオ番組。パーソナリティは桑谷夏子望月久代。同じくスポンサードしていた前番組「シスター・プリンセス〜お兄ちゃんといっしょ」のリニューアル番組のためパーソナリティは継続起用されている。
  • 電撃Girls Style…男性キャラクターを中心に扱った乙女ゲーム専門誌。DPS増刊として2003年に創刊、2018年に休刊し、現在は「ガルスタオンライン」の名のオンラインwebサイトとなっている。
  • G'sこえけん…2021年秋頃から自雑誌や電撃ブランドの作品のASMR化企画として立ち上げた。自雑誌作品以外では、「ロウきゅーぶ!」(過去にG'sで漫画版が連載していた)などがASMR化された。
  • G's放送部…創刊30周年を記念して2022年6月から配信されたウェブラジオ番組。パーソナリティは前田佳織里(『天華百剣千子村正、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会桜坂しずく)と古賀葵(『天華百剣』稲葉郷)。パーソナリティ2人が演じる完全新規キャラクターによるボイスドラマも制作された。


ルーツ誌、関連誌について

本誌や「電撃PCエンジン」などのルーツとなった「マル勝PCエンジン」は、本誌を創刊した旧スタッフの離脱後は外部編集スタッフによって発行が継続されていたが。1994年1月30日発売の3月号を以て休刊となる。ちなみに、創刊日が一緒である小学館「月刊PCエンジン」も奇しくも同日に休刊となった。


旧誌名だった「電撃PCエンジン」は2020年に小型ゲーム機「PCエンジンmini」の発売に合わせて「電撃PCエンジンmini」として発売された際に名前が再び登場する。当初は「電撃PCエンジン復刻版」としてかつての表紙をイメージしたレイアウトを予定していたが、その後何度かレイアウトが変更され、更には雑誌形式ではなくムック形式となり、かつてのロゴは右上に申し訳程度の大きさで配される形となる。発売も書店での発売ではなくamazonとKADOKAWAのオンラインショップ「電撃屋」のみの発売となったたため発行部数も極めて少ないことから、新品・中古問わず定価の数倍のプレミア価格をつけていることもある。


余談

少なくとも左綴じ時代の頃は、読者プレゼントの当選者発表のページで競争倍率が記載されていた(当選人数から競争倍率を掛けると応募人数が分かるというもの)。


関連動画

公野櫻子処女作の『シスプリ』のキャラが、公野櫻子最新作の『ラブライブ!シリーズ』の特集を紹介するという、歴史を感じさせるCM。


本誌の創刊30周年記念を兼ねた2022年6月号のCM。

ナレーションは『結城友奈は勇者である』の結城友奈役・照井春佳。同作のファンの思いを代弁したともとれるナレーション(0:33辺り)がゆゆゆファンの間で話題に。


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