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生きた化石の編集履歴

2022-11-08 21:34:16 バージョン

生きた化石

いきたかせき

太古の地質時代に生きていた祖先種の形状を、その姿形に色濃く残している生物。

概要

生きている化石」とも。英語ではリヴィング・フォシル(living fossil)、学術的には「遺存種」(いぞんしゅ、「レリック」とも)と呼ぶ。地層の中から出土する化石とほぼ同じ姿で現代に棲息している事から、このような呼び名が付いた。提唱者は「進化論」を提唱したことでも有名なチャールズ・ダーウィン


数少ない種が祖先的な形態を残したまま細々と生息している「分類的遺存種」(狭義の生きた化石)、今も多くの種が祖先とあまり変わらない姿で繁栄している「形態的遺存種」、かつては広い範囲に分布していたが今では狭い地域に生き残っている「地理的遺存種」(生きた化石に含まないこともある)などに分類される。


しかし、見た目は祖先種そっくりな分類的遺存種や形態的遺存種であっても、遺伝子的には過去に生きた生物そのままではない。シギダチョウのように祖先である恐竜から外見や生態は大きく変わっていても遺伝子や体のつくりは恐竜の名残を色濃く引き継いでいるものもあれば、サメのように外見的形態は古生代からほとんど変わらなくとも遺伝情報や体の内部構造は大きく変化しているものもいる。ツメバケイマツバランに至ってはただの収斂進化であり、現在は生きた化石として扱われることはほとんどない。


また、太古の昔から、姿形が変わっていないように見える種でも、実際のところ、本当に変化がないのかどうかは不明である。なぜなら、化石には臓器や皮膚などは残りづらいため、このような部分が古代から大きな変化を遂げていたとしても、現代の我々には知る事が出来ない。


生きた化石とされる生物

以下のリストは一部であり、外部リンクにも全て掲載されているわけでもない。必要に応じ追加をお願いします。


分類的遺存種

シーラカンス

カブトガニ

オウムガイ

ヤツメウナギ

ピラルク

アロワナ

チョウザメ

ラブカ

カグラザメ

ポリプテルス

カモノハシ

オカピ

オオサンショウウオ

ムカシカイマン

ムカシトカゲ

イチョウ

メタセコイア

セコイア

コセミクジラ

イワヒバ

ウミユリ

ネオトリゴニア

ナンヨウスギ

オキゴンドウ


形態的遺存種

シャコ

カブトエビ

シミ

ムカシトンボ

ゴキブリ

ソテツ

シダ

ニシキヘビ

ボア

シギダチョウ

ウミエラ

ミツクリザメ

サカタザメ

ギンザメ

ネズミザメ

メジロザメ

ムカシガエル

ハイギョ

サソリ

ムチサソリ

シャミセンガイ

モクレン

トクサ

ヌタウナギ

ヒカゲノカズラ

ヌマスギ

マツモ

スイレン

以前ここに分類されていたもの

ツメバケイ

マツバラン


地理的遺存種

ゾウ

サイ

ライチョウ

チングルマ

ジャガー

ヤマネ

オポッサム


外部リンク


俗語として

上記の意味から転じて、時代遅れの人を指す比喩的な表現としても使われる。この場合は嘲笑や批判的な意味合いが含まれていることが多い。


関連タグ

進化 古生物

古代魚 比喩

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