化け物を倒すのはいつだって人間だ。人間でなくてはいけないんだ!
概要
少年画報社の月刊漫画雑誌「ヤングキングアワーズ」に連載されていた平野耕太の漫画である。
単行本は全10巻。
独特の台詞や個性的なキャラクター、設定がジョジョの奇妙な冒険のリスペクトを受けた作品として人気を呼び、アニメ(但し黒歴史である)からOVA化がなされた。
- ラスボスの様な場面と圧倒的強さを持ちつつも人間に憧れ、敗北することを望む主人公
- ナチスの極秘部署が吸血鬼を武装化して作者の私怨の下、大量虐殺を楽しむ
- プロテスタントに敵意や憎悪を持つバチカンの特務機関がそれに乗じてさらに虐殺していく
- 例外はあれど基本的に人間賛歌を悪役の観点で描いた作品
「矛盾」に対する一つの答え。
如何なる矛も通さぬ盾なら、如何なる盾をも切り裂く剣で、
如何なる盾をも貫く矛なら、如何なる矛をも通さぬ鎧で、対処し、打倒すればよろしい。
「絶対や永遠などない」
…実はアメリカでも翻訳されて出版されていたりする。しかもナチだのなんだのもそのまんまで少佐の英語がドイツ訛りになる凝りよう。更にはドイツでも出版されているが、一部の改変を除きほとんど完全独訳となっている。本屋がレジに隠して売るっていうくらいなのだからそのヤバさが窺えるだろう。
ストーリー
20世紀末、イギリスでは相次ぐ不審死による混乱が続いていた。
ある晩、片田舎のチェダース村が新しく赴任した牧師によって蹂躙される。常人離れした膂力、何より村人の生き血を啜るおぞましい凶行で、村は為すすべなく死者の国と化していく。
そこに一人の男が現れる。
全身を真っ赤な衣服で染めた、場違いな伊達男。食屍鬼(グール)と化した村人を、特大の拳銃で躊躇なく屠り去り、その銃口は牧師へと向けられた。牧師は最後の生き残りである婦人警官を人質にするも、男は躊躇うことなく警官ごと牧師を地獄へ送った。
その夜、婦警――セラス・ヴィクトリアは、赤尽くめの男――吸血鬼「アーカード」に見初められる。
奇天烈な悪夢から目覚めたセラスは、気が付くと大英帝国王立国教騎士団、通称ヘルシング機関の地下室で看護されていた。
アーカードはヘルシング機関が秘匿する、対吸血鬼の最終兵器にして吸血鬼の真祖。
昨今のイギリス国内で頻発する不審死は、吸血鬼による災厄だった。
アーカードによって眷属となったセラスは、その日から吸血鬼として吸血鬼を葬り去る、決して日の当たる場所には戻れない運命を定められてしまった。
やがてアーカードとセラス、そしてヘルシング機関は、急増する吸血鬼の陰にある組織の存在を掴む。
それはやがて、イギリスの命運、そしてアーカードの宿命を賭けた死闘へと変わっていく――!
驚きのメガネ率
どの巻のどのページを捲ってもメガネメガネメガネ!
メガネキャラ率はメガネ萌え漫画よりはるかに多い。
むしろメガネじゃないキャラの方が少ない。
どのページをめくってもメガネかけたおっさんが出てくる。
たまにメガネかけたキシリア様とかも居る。
それと喫煙者率もメガネと同じくらい高い。
また手袋率も(ry
登場人物
ヘルシング機関(王立国教騎士団)
- アーカード(CV:中田譲治)
- セラス・ヴィクトリア(CV:折笠富美子)
- インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング(CV:榊原良子)
- ウォルター・C・ドルネーズ(CV:清川元夢)
- ピップ・ベルナドット(CV:平田広明)
- アーサー・ヘルシング(CV:大塚周夫)
大英帝国円卓会議
- ヒュー・アイランズ卿(CV:水野龍司 / 堀勝之祐)
- シェルビー・M・ペンウッド卿(CV:北川勝博 / 広瀬正志)
- ロブ・ウォルシュ中将
イスカリオテ機関(法王庁特務局第13課)
- エンリコ・マクスウェル(CV:田中秀幸 / 速水奨)
- アレクサンド・アンデルセン(CV:野沢那智 / 若本規夫)
- ハインケル・ウーフー(CV:斎賀みつき)
- 高木由美子/高木由美江(CV:甲斐田裕子)
- 間久部
ミレニアム
- 少佐(CV:飛田展男)
- 大尉
- ドク(CV:中博史)
- シュレディンガー准尉(CV:白石涼子)
- ゾーリン・ブリッツ中尉(CV:沢海陽子)
- リップヴァーン・ウィンクル中尉(CV:坂本真綾)
- トバルカイン・アルハンブラ(CV:大塚芳忠)
- バレンタイン兄弟(ルーク・バレンタイン(CV:子安武人)・ヤン・バレンタイン(CV:中井和哉 / 高木渉))
その他
アニメ
テレビアニメ
2001年10月から12月まで全13話が放送された。製作会社はゴンゾ及びディジメーション(ディジメーションは現在はゴンゾに吸収されている)。
原作に対してかなりの改変が見られ、特に後半はほとんどオリジナルの脚本に差し替えられている。
設定においても、日本国外に輸出・配給される事への配慮から、ナチスやプロテスタントとカトリックの対立などが排除されたため、例えば少佐率いる組織(ミレニアム)が出ることなく終わる。
このような内容になっているため、評判はすこぶる悪い。原作者も1話で期待していたが、3話で不満を露わにして罵詈雑言の感想を吐きながら抗議、OVAが作られる布石となった。
そんな中、予告編が漫画の「あとがきゆかいまんが」シリーズを完璧に踏襲していたため予告編が本編と某動画サイトで言われる。
OVA
テレビアニメとは打って変わって、「原作そのまま」をモットーに製作された。製作会社はサテライト。テレビアニメなんかいらんかったんや!
2006年2月10日に第一巻が発売されたが、クオリティ重視の姿勢から、最終巻が発売されたのは2012年12月26日であった。いずれにせよ、原作を忠実に再現することに見事成功し、真の意味でのアニメ化を果たしたと言えよう。
関連イラスト
関連タグ
ヤングキングアワーズ 少年画報社 平野耕太 ヘルシング | |
台詞 | 諸君、私は戦争が好きだ よろしい、ならば戦争だ 見敵必殺 |
武器 | 454カスールカスタムオートマチック 対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」 ハルコンネン ハルコンネンⅡ |
二次創作など | HELLSINGパロ 英国無双 ロリカード ショルター |
グループ | 王立国教騎士団 イスカリオテ ミレニアム |
カップリング | アーセラ アーグラ ベルセラ |
usersタグ(イラスト・小説共通評価タグ) | HELLSING100users入り HELLSING500users入り HELLSING1000users入り HELLSING5000users入り HELLSING10000users入り |
感想タグ | 世界一かっこいいデブ |