プロフィール
名前 | 鈴木入間(尚、苗字は作者曰く「多分偽名」) |
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性別 | 男性 |
身長 | 158cm(触覚込みで165cm) |
体重 | 56kg |
誕生日 | 10月4日(天使の日) |
一人称 | 僕、俺(入魔) |
呼び名 | 入間・入間くん(基本)、入間様(アズ、オペラ)、イルマち(クララ)、イル坊(アリクレッド) |
所属 | 悪魔学校(バビルス)『問題児クラス』1→2年生、魔具研究師団、生徒会師団(一時期) |
位階 | アレフ(1)(本編初期時点)→ヘー(5)(現在) |
使い魔 | エギーちゃん(カルエゴ) |
家族 | 両親(※事実上の勘当)、サリバン(養祖父)、オペラ(使用人) |
好きなもの | オペラさんのオムレツ、学校のみんなと遊ぶこと |
苦手なもの | もったいないこと |
CV | 村瀬歩 |
概要
「魔入りました!入間くん』の主人公。年齢は14→15歳。
他人からの頼みごとやお願いを断れない、超がつくほどのお人好しな少年。奔放過ぎる両親に幼児期より振り回された挙句、大悪魔サリバンに売り飛ばされた。
だが本人の不安とは裏腹にずっと孫が欲しかったサリバンに高待遇で迎えられ、魔界で騒々しくも楽しい学園生活を送ることになる。
人物
魔界の環境に困惑するものの先天的な良い子パワー、そしてサリバンとSD(セキュリティデビル)のオペラの甘やかしも加わり、悪魔達と良好な関係を築いていく。特に入学序盤に友人となったアスモデウス・アリスとウァラク・クララとは常に3人で行動するほど仲が良く、周囲からも3人まとめて入間軍と呼ばれている。
基本的に超がつくほどのお人好し。
頼み事を断れず、あらゆる面倒を押し付けられ、周囲の意見に流されがち。その順応性の高さ故、魔界の環境を即座に適応できたとも言える。悪魔にとって人間は食い物であるため、正体がバレないよう目立つ事を極力避けている……が、本人の希望とは裏腹に様々な騒動に巻き込まれ、その知名度(悪名)は日に日に高まることに。
反面、彼自身が今まで自分の事に精一杯だった事や目立ちたくない性格、たくさんの就労経験はあっても人生経験の未熟さゆえに、初期は他人を押し退ける形になろうと努力やその道に励む者には無神経なきらいがあった。
自分身内の起こした不始末は積極的に拭い、授業で損壊した壁や窓の残骸は掃除で片付け、絶望から全てを救おうとする心を身に付け始める。
それが自らだけではなく多くの悪魔(オトモダチ)を救うこととなる。このお人好しな性格は教員だけでなく、悪魔学校の用務員や図書事務員、学食スタッフをはじめとする関係者達から愛されている。これが『王の教室(ロイヤル・ワン)』を解放する最後の決め手に。
両親に振り回されてまともに通学や行事も出来ていなかったために勉強は苦手だが、過去に少女漫画のアシスタントやマグロ漁船等、様々な仕事を経験し、極貧サバイバル生活の弊害で細かな部品を組み上げ電化製品を直せる技術やある程度の奉仕技術を有する。
ろくな食事にありつけなかった境遇故に「食べられる時に食べる」痩せの大食いと化しており、どこぞの未来の海賊王や美食屋四天王の一角並みの大食漢と化している。その健啖ぶりたるや50人前の料理を苦も無く平らげ、シェフに音を上げさせるほど(それでも、美味しそうに食う様には作り甲斐があると満足している)。外伝作品では666人前の牛料理をたった一人で平らげた描写もあり、「13冠の集い(サーティーン・ディナー)」の晩餐でも大量に出された料理を食べ尽くした上におかわりを要求するという前代未聞なことをして13冠の大半に気に入られるが、バールからは「底なしの欲」と見られて一種の畏怖を抱いている。
だが基本的に食べる専門なため、料理も食材は全部煮て食え精神にして、材料をそのままぶち込む・分量は滅茶苦茶という、まさに料理の天災(一応は普通に食べれる)。
それらに加えいつ頃からは不明だがひっそりと大量のお菓子を学校で食べていて、授業中に隠れて食べる時もある。また、プルソン・ソイにこの事がバラされてしまったのか、アリス・クララの二人でお菓子警察が結成。規制を厳しくして解決……したわけでもなく入間は休み時間などを利用しお菓子警察の目を盗んで空き教室のロッカーなどで食べるという異常な程の執着がある。
(酔った時の)クララ曰く最近太ってきたらしい(本人は断固否定)。
ちなみに頭は悪い…というか「魔界の」テストなので文字が読めても、人間である入間が魔界の関することなど分かる筈が無い。「何て書いてあるかは読めても、何を言っているのかが全く分からない」とは本人の談。実際、終末テスト前の小テストは10点台だったりする。両親に振り回されていたせいでまともに学校に通えておらず、勉強自体に不慣れというのも一因。
が、終末テストでは勉強したおかげか
教科 | 占星 | 魔歴 | 薬学 | 拷問 | 魔術 | 総合 |
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点数 | 64点 | 72点 | 70点 | 58点 | 68点 | 329点 |
1学年81位/163名中とほぼど真ん中という結果で赤点を免れた。
位階昇級とまではいかなかったが、クラスの中で一番成績が上がった。
当初は悪魔の中で生きていく不安から目立たず安穏とした生き方を望んでいたが、初めての友人たちとの交流や騒動の中で、彼等と肩を並べたいと言う欲を抱き、たくましく成長していくようになる。
「収穫祭」あたりから目立つ事への忌避感は無くなり、目標に向かって努力し、その努力が報われ評価される事を素直に喜べるようになった。二年生からは新たなる欲(目標)を掲げ、更なる位階昇級を目指す。
『王の教室』開放をきっかけにアリス、クララ以外のクラスメイトとも打ち解け始め、終末日には共に遊園地にいったり学校行事の打ち上げやサバト(合コン)に参加したりと普段から仲良く遊んでいる。
「収穫祭」でチームを組んだシャックス・リードとは休日に2人でゲームする程仲良くなるが、互いに相手を「弟」だと思い一歩も譲らない(今のところ謎の頑なさを発揮している入間に軍配)。
最初は測定不能だったため位階は「アレフ(1)」から始まったが、終末テストを除き各昇級試験で順調に昇級したことにより1年で「ヘー(5)」まで上り詰めた。短期間で一気に位階が上がった者はバビルスには少なからず居たらしく、何れはその重さに付随する責務が訪れるとカルエゴに忠告される。
魔具研究師団所属だが、師団御披露目の一件でアメリから一時期生徒会見習いとして所属させられた。
イルマハーレム
本人の人柄と活躍によって男女問わずもてまくる様から他の悪魔たちに「悪魔堕としのイルマ」と呼ばれている。
『心臓破り』の時に後輩のヴィネ・ギャルソンが、1年生の間で入間が各学年の首席だったアメリ、アリス、チマを手中に収めた偉業(?)から、「主席キラー」と呼ばれていることを明かした。
教師達の間でも、「イルマには彼女が10人ほどいる」と噂されている(実際は現時点で誰とも付き合っていない)。
能力
「人間」の特性として、血の一滴だけでも種族を問わず傷を癒す。傷だけでなく成長を大幅に促す効果もある。しかし周囲に人間だとバレないため、この回復能力を人前で使う事はまず無い。
本人に自覚はないが、両親に振り回されたお陰で生き残る為の常人離れした防御力∞の『圧倒的危機回避能力』を身につけており、あらゆる攻撃を完璧に回避し、合気道ばりの立ち回りで受け流す特技を持ち合わせる。
攻撃はイマイチだが、防御に徹すれば超常的な力を持つ悪魔たちも翻弄する。但し、瞬間的な危機回避能力に特化しているため、悪意を隠したり、間接的や遠回りな悪意までは回避できない。また、避けるのが癖になっているため、攻撃を受ける(受け止める)のは苦手。代わりに応用技で攻撃を受け流したり勢いを殺さずそのまま相手に返したりができる。
昇級試験『処刑玉砲』の都合で攻撃を防御する必要性が生じたため、サリバンによって両手のみ強化されている。
飛行レースにおける位階決めの際、位階袋鳥(ランクフクロウ)からバッジではなく「悪食の指輪」を授かる。
人間であるため本来は魔力など持っていないが、この指輪にサリバンの魔力を貯める事で魔術の使用が可能に。大悪魔サリバンの魔力量なのでその気になれば大人数を瞬殺できる大魔術を放てるが、他人の力なので授業や緊急事態以外では使わないよう心掛けている。そのため普段は1〜3のみで対処しているが、本当の非常事態では『パンドルーラ』を唱えることでリミッターが解除されサリバンの魔力で魔術の行使ができる。が使用後動けなくなるためかはわからないが、未だキリヲのバリアを破るためにしか使っていない。
また、入間の位階が「ギメル(3)」に上がった事で、指輪の化身アリクレッド(アリさん)が出現。以降、入間の魔術行使のアドバイザーとなる。
『収穫祭』においてはバルバトス・バチコに弟子入りし、修行の末に魔力を込めた弓術を習得。収穫祭終盤に魔獣に襲われそうになっていたクララを長距離からの射撃で助けている。
アクドル大武闘会では女装姿(イルミ)で複数の矢で同時に的を撃ち抜く事も可能となった。この時弓術を披露した結果、バルバトス家の大頭領が才能を認めた………まではいいもののこの実力を買った末に大頭領がロビン辺りの未婚男性に嫁入りさせようと画策していた(バチコにより阻止され、彼女から女装時での使用を禁止された)。
『心臓破り』では、新任教師のシーダとの戦いで、彼女の服を射抜いて磔にして一時動きを封じる技量を見せたものの、それによって彼女から「悪魔(ヒト)に撃つことをこわがってる」と見抜かれ、実戦では相手を傷つける覚悟が必要だと指摘される。
使い魔
自身の担任教師である悪魔ナベリウス・カルエゴ(通称「エギーちゃん」、「モフエゴ先生」など)。召喚時には入間の無害そうな雰囲気の影響によってヒヨコの様な姿になっている。
悪魔が行う召喚では魔獣が呼び出されるのだが、入間が人間であるために魔獣を召喚できず、カルエゴ自身の印のついた羊皮紙を触媒としたがために彼と契約を結ぶ形となった(実は彼とのが契約に至った要因がもう一つあるようで……)。
周囲からの見かけとしては悪魔が悪魔を召喚している構図となっており、これが悪名が広まる一因となってしまった。
当然ながらカルエゴからは相当恨まれており、召喚する度に毎度毎度怒鳴られている。
彼自身の性格も相まって召喚の理由は全て他人からの依頼によるもの。
イルミ
作中で見せた入間が女装した時の別名。
詳しくはイルミちゃんを参照。
悪入間(入魔)
疑似悪周期の時の入間。
詳しくは悪入間を参照。
生い立ち
前述の通り、人間界時代は両親に振り回されてまともな生活を送ってきたためしがない。
判明している時点でも
- 齢一歳でマグロ漁の餌役として連れて行かれる
- 森で熊に襲われても助けない両親
- 拳銃を所持したギャングらしき男たちに追われる
- 学校には殆ど行けず、部活は当然のように無所属
- 夏休みはバイトオンリー、遊びに行くなどもってのほか
- 作者のツイートによれば、入間が子供時代に着ていた服は父親のお下がり。
…等々の出来事が回想されている。実際アニメ版1話冒頭でも荒波に揉まれるマグロ漁船で働かされている。
本作がギャグ漫画であるが故にどれもネタの一つとして語られているものの、話が進むにつれて不憫とかそんな生温い言葉では形容し切れない家庭環境の壮絶さや、両親の人間性の無さが滲み出てくるようになる。
その人間性の無さは入間自身も例外ではなく、危機回避能力や大食い等の身体的に常人離れした力を身につけているのは勿論のこと、精神面でも「如何なる状況でも絶望しない」という強靭なメンタル力を持つ。
だがこの「絶望しない」は見方を変えると「絶望することを忘れている」のと同義である。他作品でも鋼の精神力を持ったキャラクターは少なくないが、「絶望しても諦めない、再び立ち上がる」のではなくそもそも「絶望しない」といった絶望する過程のないキャラクターは珍しい。実際作中でも彼は正体に気づかれるやもしれぬ恐怖に怯えながらも、自身から行動しなかったことはまずない(逆を言えば、これは彼が今まで誰にも頼って来られなかった事実の裏付けでもある)。彼曰く「生まれてから修羅場をたくさん経験して身に染みてる」との事であり「絶望に慣れている男」でもある。
これを知ったキリヲが驚くのも無理はない、この状態は悪魔のみならず人間としても当然異常であり、悪い言い方をすると精神崩壊に近い。
14歳という思春期真っ只中な年頃でも妙な幼さを感じさせるのは、「元々そういう性格だから」ではなく、「生きてきた環境がそうさせた」可能性が高い(幼少期のトラウマにより幼児退行、精神年齢がその当時のまま止まることは現実でもあり得ないことではない)。
あのまま人間界で暮らしていたら、そのうちアダルトチルドレンの一人として成人を迎えていたかもしれない。
魔界に来てからは初めての友達や自身を真っ当に愛してくれる家族、先生に囲まれ、様々な魔界の行事を通して少しずつ成長している。
逃げ惑うばかりが本当の強さではないと、自ら困難に立ち向かい、多くの悪魔達と触れ合うことで「人間らしさ」を確立させていく。
かつての両親に奪われた「生きる理由」を、この魔界で守っていくために。
「僕は魔界で生きてやる」
その他
- プロフィールにもある通り、作者によれば名前の由来は入間は「人間」から。しかし、苗字の「鈴木」に関しては「一般的で多そうな苗字」とあったものの「でも多分苗字は偽名」とも回答しており本編でははたして…?
- 「吸血鬼すぐ死ぬ」の人気投票では11位(1万655無量大数667京1998兆1166億1340万1330票)にランクインし、彼自身もゲスト出演した。票数がバグってるが問題はない。なお入間(とカルエゴ先生)は西修先生の書き下ろしとなっている。
関連イラスト
関連タグ
アダルトチルドレン…本来は「幼少期のトラウマを引きずったまま大人になった人」を表す言葉なので注意。入間の場合は「ヒーロー」「ロストワン」のタイプに当てはまる。
綾崎ハヤテ…鬼畜外道な両親のせいでトラブルまみれの生活を送ってきた苦労人、金目当てで両親に売り飛ばされる、更には青系統の髪色、女装がとても似合う等の共通点が多い。