概要
『魔入りました!入間くん』の主人公・鈴木入間(イルマ)が女装した姿。通称『イルミ』。
とある事情で女装する羽目になってから、作中で度々入間は女装することとなる。
ちなみにアニメ化の際には、声優:村瀬歩の演技力により男性である事実を忘れさせてしまう違和感仕事しろ案件が発生。
経緯
謎のアクドル・イルミ誕生
事の発端は、入間がアスモデウスとクララとともにアクドル「くろむ」(正体は問題児クラスのクロケル・ケロリ)の魔苦針(まくばり)ドームでの朝昼晩(いちにち)ライブに訪れた時のこと。入間がくろむとおしゃべりが出来る権を当て、くろむと対談することとなり、くろむはなんとかバレずにやり過ごそうとするがあっさりと入間に身バレしてしまう。さらに、くろむは入間の失言に激怒したことで自身の魔術で熱暴走を起こし倒れてしまう。
倒れたくろむはとてもこの後のライブにすぐに出れそうになく、このままではライブが中止となり、くろむの今までの努力が水の泡となってしまう事態になる。責任を感じた入間は何か手伝おうと申し出たところ、クララの提案によって(アスモデウスと一緒に)半ば強引に女装(イルミに)させられてしまうことになるが、同級生であるケロリを助けるため、くろむ復活までの前座で謎のアクドルユニット『イルミと愉快な仲間たち』としてステージに立つと事となった。
アスモデウスが火炎系呪文を放ち、イルミがそれを圧倒的危機回避能力で悉く避け、クララがおかしいことをするという曲芸みたいになっていたが、会場は大いに盛り上がっていた。そして、くろむが復活し、お役御免となるはずだったが、本職であるくろむもヤキモチを再燃させる程のイルミの可愛さと活躍に、意趣返しとしてアホ毛を掴んで引き止め、最後まで責任を持てと四人でそのままライブを続行。イルミはくろむとデュエットする形で熱唱し、歌詞も振り付けも完璧にこなして見事ライブは大成功する。
ライブ後、ケロリは以前から自分(くろむ)より目立っている入間に嫉妬と敵愾心を抱いていたが、今回は窮地を救ってくれたことに感謝していた。だが、翌日の新聞にくろむとともに入間が「謎のアクドル・イルミ」として一面を飾り、想像以上に人気が出てしまったことで再び嫉妬を抱かれることとなるも、アクドルとしての素質は認められている(本人にとってかなり不本意だが…)。
一方で、イルミについての問い合わせが事務所に殺到しているため、それを収めるためにイルミの写真を撮ろうと度々ケロリから女装するように迫られてしまう。
ちなみに、終末テスト後に絶響広間(所謂、カラオケルーム)で男子で打ち上げしていた際、魔界の歌で唯一知っているくろむの曲を歌詞は完璧で振り付けも完コピしていたことで、「入間はくろむの大ファン」と問題児クラスに認識されてしまった(漫画では必死にやっている様子だったが、アニメではかなりノリノリの様子でやっていた)。
収穫祭
『収穫祭』の折、特別講師として招かれたバルバトス・バチコの無茶ぶりでリードを巻き添えに再び女装する羽目になる。ちなみに、この時はイルミではなく「イルミナティ」と称し、リードは「リンディ」と名乗っていた。
そして、『収穫祭』の最中も、入間達は「伝説の(レジェンド)リーフ」を手に入れるためにケロリ・カムイチームに「伝説のリーフ」の情報を聞き出そうとした際、取引としてクララ・エリザベッタチームの情報の提供と女装(アクドル)してのダンスを命じられる。実は、ケロリは修行などで悪周期寸前なほどストレスが溜まっており、それを発散すべくアクドルのダンスを見ようとしていた。
その要求に初めは戸惑っていた二人だったが、既にバチコとの修行の際に色々と無茶ぶりをされていたので
しようと思えば不可能ではなく…
イルマ「そんな…!急に言われてもそんな…」
リード「そんなこと…」
二人「そんなこと…」
『できなくも…!ないけど…!』
「我らバチコ専属メイド!」
「リンディ!」
「イルミナティ!」
といった流れであの台詞と名乗りが爆誕した。
この後二人で「キミの小悪魔黙示録」を歌い、これがきっかけで初めてリードもアクドルソングをアクドル(的な)姿で歌う事となったのだった。(なお、この音源はアニメサウンドトラックに収録されている)
バチコの無茶ぶりが思いもよらぬ形で役に立ち、ケロリを満足させることが出来たため、ある意味バチコの最初の修行も無駄ではなかったのかもしれない。
その後、クララの危機の時にケロリから使い魔を貸してくれたことで「借り」を作ってしまったことが、後のある祭典に出ざるを得なくなってしまう…
アクドル大武闘会
13月の月越しの大イベント『アクドル大武闘会(だいうんどうかい)』が催され、イベントには各所属事務所ごとに四人組チームで出場しなくてならず、ケロリに「借り」を作ってしまった入間はリードとともに出場を強いられることとなった。
イベント当日、イルミ達の控室に元くろむのメンバーだったライバルのロックアクドル・ギャリーが乱入し、メンバーの一人を篭絡されて離反される。さらにギャリーはくろむと一緒に歌ったことでイルミを敵視し、「ブス」と連呼して控室を去った。その罵倒を受けたイルミはアクドルとして対抗心が燃え上がり優勝を目指すことを決める。
その後、失ったメンバーの代わりに偶然警備ボランティアに来ていたアメリ(通称「メリー」)を急遽アクドルにして大武闘会に出場した。
第6種目の的当てに出場し、高速で動く高得点の的を一発で当て、その後も次々と的に命中させて1位となる。
ちなみに、この時は髪をポニーテールにしている。
だが、ちょうど第5種目を1位になったギャリーが再び「ブスミ」と呼んで挑発されて対峙するが、さらにギャリーはくろむとの結婚宣言をする。すると、くろむが現れるとイルミの手を掴んで「この人(イルミ)と結婚する」とまさかの結婚宣言返ししてしまう。
最後の種目のロックでは、アリクレッドに頼み、疑似悪周期状態の悪入間となって見事優勝することが出来た。
この際、他のメンバーも同様に全員悪周期のような雰囲気を纏って臨んでいる。
ちなみに、今回の悪周期状態によるカリスマ性で、観客はもちろん多くの女性アクドルも魅了している(「イルミ様」と呼ばれている)。さらにはギャリーもイルミを認めるが、「お前も嫁に加える」と宣言されてしまう。
『アクドル大武闘会』編ではイルミ(通常)もイルミ様(悪周期)とどちらも見ることができ、また違った魅力を倍見られる長編となっている。
なお、この時初めていつもの呼び名『イル坊』の対になる形でアリクレッドからは『イル嬢』と呼ばれていたり、悪ノリでアリクレッドも女装したりしている。
また、『アクドル大武闘会』を見たバルバトス家の大頭領も、彼女(彼)の弓の腕前を評価し、野放しにしては置けないとロビンあたりに嫁入りさせようと考えていた(バチコがそれを阻止し、女装している時は弓の使用を禁止される)。
このように幾度となく女装(イルミ化)イベントが発生しており、頻度が高すぎて視聴者からは最早「入間の女装」は本作の恒例行事とさえ認識されてしまっているが、公式ファンブックにてイルミも基本(元)は入間なので男性 と書かれていてかわいらしいアクドル衣装を着ていても関節や体の作りは少年を意識しているとあったので女装はしていても本来の芯の強さや主人公の気迫が失われないのはこういった所から来ているのかも知れない。
容姿
最初の魔苦針ドームのライブの時はクララが用意したアクドルらしいひらひらの衣装に長髪の青いカツラを被った姿となっている(収穫祭の時は『イルミナティ』なので正確には『イルミ』ではないがメイド服にボブカットになっている)。
入間の元々の容姿が中性的で童顔寄りだったこともあって非常に似合っており、女性アクドルとしての違和感は殆どない。
大武闘会では冒頭では一番初めのアクドル衣装よりも少しシンプルになった運動もしやすそうなスカート衣装、最後の種目のロックでは、アメリカンスリーブにタイトなミニスカの格好になっている。
周りからは「謎のアクドル」と認識されて大抵の人物からは入間本人とは気付かれないが、一部の勘の鋭い者は正体に気付いている(初見で気付いたのはサリバン、オペラ、カルエゴ、バラム、バチコなど。アメリも最初のライブで見た時に薄々勘付いており、アニメではカムイも可愛いし美しいのに何故か心に響かないと入間と気付かずとも無意識に男性だと気付いていた)。
公式追加衣装
イベントや企画などで公式から出された新衣装を紹介する
- 和装イルミ
元旦のくじの中で登場した新衣装。
丈の短い着物ドレスのようなコーディネートになっている。
- ヴァンパイアイルミ
ハロウィンの際に作者からイルミのコスプレ衣装を描くなら何が良いかとアンケートが投稿され、1番人気が高かったヴァンパイアが選ばれたことから誕生した。