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「俺に為せない事は無い」

「…………せいぜい、やってみせるさ」

プロフィール

真名オデュッセウス
クラスライダー
性別男性
身長179cm
体重63kg
出典トロイア戦争、『イリアス』、『オデュッセイア
地域欧州
属性中立・善・地
好きなものペーネロペー
嫌いなもの国同士の戦
設定担当桜井光
ILLUSTredjuice
CV桐本拓哉

モテる。とにかくモテる。

概要

Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。

立ち絵のビジュアルは第2部5章告知CMで判明し、新登場するサーヴァントたちのセンターを飾っていた。

その後第2部5章前編『神代巨神海洋 アトランティス』に異聞帯側のサーヴァントとして初登場した。

この時は立ち絵のみで戦闘には参加しなかったが、後に2020年ホワイトデーイベント『アイアイエーの春風』にて恒常召喚可能なサーヴァントとして正式実装される。

初登場こそ異聞帯側だったが、謎のヒロインXXのマテリアルでの反応や異聞帯のオデュッセウスの経歴を踏まえると、カルデア側として実装された彼は汎人類史のサーヴァントで間違いないようだ。

サーヴァントのキャラクターは汎人類史・異聞帯・ユニヴァースの三種類があるが、オデュッセウスに関しては、それぞれが見た目から完全に独立しているという珍しい事になっている。

pixivでも異聞帯としてのオデュッセウスが汎人類史のオデュッセウスと共に召喚されたりするなどの作品が実際に投稿されたりしている。

真名

ホメロスの叙事詩『イーリアス』に登場するギリシャ英雄の一人、オデュッセウス

本叙事詩で描かれるトロイア戦争ではアカイア勢の一員として、その知謀をもって活躍した。

ギリシャ最高神ゼウスの子・伝令神ヘルメスを母方の曾祖父に、大海の神オケアノスと知識神プロメテウスを父方の祖先を持つ

そしてローマ神話では始祖ロムルスの母方の生家であるアルバ王家の祖となった賢者ラティヌスの父として、全ローマ皇帝の先祖であるなど、ヨーロッパ屈指の大知名度を持つ(ロムルスの祖先の1人であるアエネアスをトロイアからローマに追いやったのだが)。

トロイア戦争には嫌々での参戦であったためにアキレウスが力尽きた後も消極的だったが、妻からの帰郷を願う手紙を受け取ってからは早く終わらせるとやる気を出し、「トロイの木馬」の奇計でもって本拠イーリオス城への侵入を果たし陥落させた。

多くの名だたる名将たちが戦死する中、数少ない勝ち残りを果たした、最高の英雄の一人である。

戦後、愛する妻ペーネロペーのもとに帰ろうとするが、海路を渡る際に嵐に遭い、北方に向かうはずが南方に流されてしまう。大きく航路を外れた彼は遠回りを余儀なくされる。

妻の待つ故郷に辿り着くまでの長い旅の中で、獰猛な一つ目の巨人キュクロプス海神ポセイドンの呪い、鷹の魔女キルケーや海精カリュプソーの誘惑、怪鳥セイレーンの歌、海魔スキュラが潜む海峡、太陽神ヘリオスの怒り、等の数多くの困難に立ち向かい、時には犠牲を払いながらも全てを乗り越えた。

これらの冒険譚は『イーリアス』と並ぶ長編叙事詩『オデュッセイア』に謳われており、彼の名前共々、長旅・冒険を意味する「オデッセイ」の語源であるとも云われている。

容姿

銀色のフルフェイスメットに濃い紫色のパワードスーツ「アイギス」とマントを着用した、特撮ヒーローやロボットアニメにいる中ボスまたはラスボスを思わせる禍々しい雰囲気。

その下の素顔はイケメンの男性で、白と黒の二色染めに4本の赤いメッシュが入った変色ヘアーに金色の瞳。

さらには「ギリシャ彫刻の如く……」という賞賛文句が反映されたかの様な彫りの深い顔立ちに多少の渋さと若々しさが混ざりあった風貌に、多くのマスターが(色々な意味で)落ちた。

おまけにメットを脱ぐと何故か胸元もあらわになるというこれまた謎の演出も強烈な印象を与えた。

実装後長らくは異聞帯時の仮面をつけておらず、2臨のセイントグラフ及び一部のモーションのみ仮面を装着していて、それ以外は全て素顔のままだった。

そして上述のイベントにて簡易霊衣として第二再臨第三再臨の仮面をつけたバージョン『アイギス』が実装された。

人物

作中には、異なる世界・歴史で生きた3人のオデュッセウスが登場する。

登場するたびに各マスター達の驚愕や抱腹絶倒具合がツイッターランキングに登場したりする為、異聞帯→汎人類史→ユニヴァースの初回登場順に説明する。

一人称はいずれも「俺」

異聞帯のオデュッセウス

「降伏も恭順も和平も交渉もない」

「おまえたちが絶滅したとそう認識できるまで必ず殺す」

第五異聞帯の外洋にて不穏分子の排除を担う「オリュンポス防衛軍」の防衛指揮官。

大神ゼウスの友にして盟友キリシュタリア・ヴォーダイムの命により、カルデア陣営が到着するよりも前の段階から、何時来ても即時対応できるよう長期的な防衛準備を余念無く行ってきた。

この異聞帯におけるオデュッセウスはペーネロペーを娶っておらず、イーリアス=トロイア戦争や、オデュッセイア=ホメロスの叙事詩を経験していない。

その結果、愛する妻や友、数々の苦難や冒険を端に発した人間性が全く培われず、それどころか人間らしい行為を愚かと断じ、神々からの使命を遂行する事のみを己の存在理由とする機械的な人物になってしまった。

その為か、戦いにおいては一切の妥協・慢心を許さず、普通なら問題ないと片付ける敵の取りこぼしや不確定要素に対しても決して手を緩める事はない。

徹底的な殲滅砲火をしながらも、死骸が確認できない事を理由に、敵の生存を前提とした次の作戦行動を即開始するという念入り様に、ユーザー達は最大の異聞帯の恐ろしさを思い知る事となった。

全編通して統率された軍備を一枚岩の組織のごとく運用させ、カルデア側の一挙一動に対して有効な戦術をその都度組み立て苦しめるという、生来の指揮能力を遺憾なく発揮している。

しかも汎人類史の自分自身を打ち負かし、降伏して消滅する際にある程度の汎人類史の知識を受け取っている。ただし、その際に「知識という情報のみ」を与えられていたため、汎人類史でこそ培われる精神性などは理解しておらず、汎人類史側のオデュッセウスもその差異が逆転の芽になる事を見越してわざと知識だけを与えていた(「お前なんかに愛しいペーネロペーの事を一欠片でも理解させてたまるか」という意地もあった)。

また、「任務を遂行する」という事に思考を置き過ぎているため、無関係の存在や管轄外の事柄に関しては殆ど関心を持たない欠点も存在する。

それ故、与えられた指示を的確にこなす分、管轄外で発生した事故などにはわずかなすれ違いであっても一切責任を負う事はない。

なお、終盤で見せた素顔には、多くのマスター達が「なんだこのイケメン」との感想を抱いた。

汎人類史のオデュッセウス

「前へ進むための一歩が、いかに重く苦しいものか」

「———俺も多少は知っている」

カルデアに召喚されたオデュッセウス。

誰だお前?

とは、異聞帯の性格を想定してプレイしたマスター達のリアルな声。

異聞帯オデュッセウスの性格、そして終盤の回想録で見せた汎人類史オデュッセウスの性格で色々活動していたマスター達は、そのあまりにものキャラの違いに大爆笑。加えて宝具のトンデモ具合もあって、瞬く間にツイッターのトレンド入りなど、ユーチューブやニコ動のコメントでもその時の混乱具合を見る事が出来る。

中でも、ギリシャ神話をよく知らない系のマスターが、異聞帯では敵対していたイアソンの事をマイルームで『イアソン、我が従兄殿。以前見た時よりいい面構えになったか?』と親しみを込めて呼んだ事を、マジか!と叫んだそうだ(母親同士が姉妹である。byきのこ)。

最愛の妻であるペーネロペーにとことん一途な男。

やると言ったら必ずやる有言実行の体現者。

妻に会いたい一心で、トロイア戦争や数々の冒険といった苦難困難障害の壁を乗り越えて来た。

若干天然で鉄のように愚直なその性格は、うっかり相手の地雷を踏んだり無自覚で相手をたらし込んだりする。

だが当時の彼は妻と会う為に必死だったあまり、偉業を成したりモテたりを自覚する暇すら無かったという、ギリシャの英雄にしては非常に珍しいタイプ。

口数や自己主張はあまり多い方ではないが、人付き合いは良く、物腰も柔らかい。マスターや他のサーヴァントに対しても気さくに話しかけたり、様子を気にかけたりする台詞が多い。

所謂「男のロマン」にも極めて忠実で、戦闘でも掛け声や武器の名前を叫んだり、決め台詞のように「こいつで決まりだ!」「あばよ!」などと口にしたりと、上記の冷酷なイメージは良い意味で存在しない。

ちなみにだがこのノリは原典「オデュッセイア」でもほぼそのまんまだったりする。

なお、生前の自分とサーヴァントの自分を同一視するか否かの考え方は英霊によって違うが、彼は後者。あくまで生前のオデュッセウスの影法師と捉えている。

その為、マスターには仲間としても部下としても扱って構わないと語っており、生前の遺恨も引きずらない。聖杯にかける願いも「ペーネロペーとの再会」だが、同じ理由で口にする事は避けている。

スペース・オデュッセウス

「ミッドアース2033の諸君。ごきげんよう。俺は、大宇宙冒険野郎———スペース・オデュッセウス!!」

バトル・イン・ニューヨーク 2022』でやってきたサーヴァント・ユニヴァースにおけるオデュッセウス。

曰く、連邦宇宙軍総司令らしいが、現在は休職し、銀河をまたに駆ける大宇宙冒険野郎との事。プロローグ時点での容姿は最終降臨。

作中あっさり言われたが、汎人類史ではパイロット風スーツであった外見は、ユニヴァース世界ではどっかの遺跡で手に入れた、サーヴァントサイズの着用型宇宙戦艦との事。

そして、マスターの選択肢で【なんて爽やかな冒険野郎】とセリフが出たことで、オデュッセウスの漢字表記が正式に「冒険野郎」となった(初出はケイローンの幕間)。

……もう、何からツッコミを入れればいいのか分からない。

能力

下記の宝具であるメカメカしい鎧には多種多様な機能を内蔵しており、ブースターを噴射させての高速移動や飛び蹴りや、掌や展開した翼状のユニットからのビーム兵器など型破りな戦闘を取る。

ギリシャ神話として一般にイメージされるような原典のオデュッセウスの要素はあまり感じさせないが、これは『TYPE-MOON』世界の古代ギリシャが超古代文明の産物によるSF世界だったことに関係している。

ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香CA+DB+EXB

保有スキル

対魔力(B)魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。本来のランクはCだが、アイギスの効果で上昇している。
騎乗(B+)大抵の乗り物を乗りこなすことが可能。幻想種については乗りこなせない。
伝令神の加護(B)詳細不明。オデュッセウスに魔法を無効化する霊薬を授けたヘルメス神による加護と思われる。大魔女による豚化無効効果をもたらす。対・キルケー特化スキル。
知将の閃き(B++)トロイア戦争のみならず、冒険行の中でも示された知略を示すスキル。
一意専心(愛)(A)精神の絶対性。不屈の意志の源泉。愛する妻ペーネロペーへと捧げた心は、決して揺るぐことがない。ニンフのカリュプソー、アイアイエー島の魔女キルケー、儚き王女ナウシカアー……オデュッセウスは多くの女性に求められてきた。女神アテナの加護も、ある意味では「モテている」と言えるだろうか。色男然とした経歴を持つオデュッセウスだが……本人としては一途なのである。ただ、愛しのペーネロペーの元へ戻るべく旅をしていると、なぜか女性と出逢ってしまうのだ(少なくとも彼はそう認識している)。
神体結界(A)アイギス。後述するように本来は宝具。
神々の寵愛(B+)オリュンポスの神々からの寵愛を示すスキル。さまざまな効果をもたらす。とりわけ、女神アテナからの愛は深い。これにより、オデュッセウスは神々の防御兵装である宝具アイギスの使用が例外的に可能となる。本作では基本的にスキルとしては使用されない。

宝具

終焉の大木馬(トロイア・イポス)

  • ランク:B++
  • 種別:対国宝具
  • レンジ:2〜80
  • 最大捕捉:400人

「木馬で、出る!」

「アイギス接続。宝具格納庫より発進。多重加護同時連結。魔力増大、殲滅形態で叩く!『終焉の大木馬(トロイア・イポス)』!!……こいつで決まりだ。」

トロイア戦争末期、オデュッセウスは一計を案じ、トロイア内部へと巨大な木馬を運び込ませた。木馬にはギリシャ兵(アカイア兵)が多数潜んでおり───結果、トロイアは敵を内側へ招き入れることになり、内外からの攻撃を受けて陥落。アカイア軍は遂に勝利を得たのだった。

宝具としての『木馬』の実態は、女神アテナによるアイギスの祝福を思わせる、神鋼の装甲に覆われた大型の乗騎。真名解放によって召喚された木馬は、巨人にも似た殲滅形態に変化する事で、トロイア戦争の苛烈さを思わせる大破壊をもたらす。

詳細は該当記事を参照。

神体結界(アイギス)

  • ランク:A
  • 種別:結界宝具
  • レンジ:−
  • 最大捕捉:1人

オリュンポスの神々(おそらく)によって造り出された防御神造兵装。伝承では鎧とも盾とも伝えられる。

本来は神々の手による概念防御、きわめて強力な結界の類と思しいが、オデュッセウスは女神アテナの深い寵愛ゆえか、例外的にこれを物理的な『鎧』として身に纏っている。

すなわち概念防御を有した神鋼製の鎧であり、物理的にも概念的にも正に無敵の防具と言える代物。

宝具としてはいわゆる常時発動型で、『FGO』ではスキルとして表現されている。

弦なき愛の輝弓(ペーネロペー)

  • ランク:C
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:0〜50
  • 最大捕捉:1人

「穿て――『弦なき愛の輝弓(ペーネロペー)』!!」

妻の名を冠した宝具。

宝具としては、オリュンポスの神々の威を思わせる、弦どころか弓さえない「光の矢」として顕現する。

常時発動型の宝具であり、『FGO』では基本的に真名開放の効果を持たない。

ゲーム上での性能

HP/ATK13284/11795
カード構成Quick:2/Arts:2/Buster:1
スキル1知将の閃き(B+) / 味方全体のQuickカード性能をアップ&味方全体のArtsカード性能をアップ&選択した味方単体を除く味方全体にターゲット集中状態を付与(各3T)
スキル2一意専心(愛)(A) /自身のNPを増やす&自身のスター集中度を大アップ(1T)&自身に魅了無効状態を付与(5T)
スキル3神体結界(A) /自身に無敵状態を付与&自身の強化解除耐性をアップ(1T)&自身の防御力をアップ(3T)
宝具Arts /自身の宝具威力をアップ(1T)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体の防御強化状態を解除&敵全体に強力な攻撃

耐久に寄ったステータスを持つArts型ライダーで、Arts全体宝具のとしてはサモさん小さいダ・ヴィンチちゃんに次いで3人目だが、恒常排出されるサーヴァントでは現在も彼が唯一である。

その逸話よろしく、魔女の豚化を受けないというクラススキル「伝令神の加護(B++)」を持つ。

また、神話でも将として活躍したことから、味方のカード性能を上げつつ2体にターゲット付与する「知将の閃き(B+)」や、自身の防御・耐性を底上げする「一意専心(愛)(A)」「神体結界(A)」と、いずれも全体的にサポート系の能力でまとまっており、スキル回転も最短5~6ターンと、スキルの回転率はよい。

特に「一意専心(愛)(A)」は自身への魅了無効効果が5ターンであることに加え、スキルリチャージが最短5ターンであることから、レベルMAXでは常に魅了されないという逸話通りの性能を発揮する。

また、NP効率もライダーとしては上位にあり、スター集中度の高さを生かしてBraveチェインでもクリティカルを出せば1ターンでNP100%に到達することも割と簡単にできる。

宝具は防御強化解除が先に入るため、解除不可能なもの以外での防御に阻まれず安定してダメージを与えられる。

しかしながら、Artsの全体宝具といえどHit数は3と、NPリチャージでは先述した限定排出の二人に劣り、周回目的ではこの二人がいなければ使えるが、逆にいるならそちらを使ったほうが良いという、微妙な立ち位置にいる。

先述の通りサポーター寄りの能力値であるため、バフスキルはあれど火力は高いというほどではなく、また、能力も後半の伸びが大きめの晩成型となっている。このため、火力を求めるなら玉藻の前などArtsサポーターが必要になるが、自身が補助寄りの能力なため、ともするとサポーターのためにサポーターを置くという本末転倒な事態になりかねない。

最大の特徴でもあるスキル1の「“選んだ味方1体を除く”全員にターゲット集中」は、これまでの「1人を犠牲にして他の2人を守る」ではなく「守りたい1人を他の2人で守る」というものであるため、ある程度システムを理解してからでないとその真価は発揮できないかもしれない。

例えば、味方2体にターゲット集中を付与した後、1体をオーダーチェンジすることで、登場させる順番により最大6ターンの攻撃引き付けが行える、などができる。

総じて、常時魅了無効や味方ターゲット集中による守備構築・メンバー入れ替えなど、ギミックが複雑で、育て上げた自軍とシステムへの理解度が必要になる高難易度でこそ真価を発揮するサーヴァント。

指揮官や元首などリーダーシップある人物が多いライダーの中でも、とりわけプレイヤーにも知識を要求するあたり、まさに知将といえるだろう。

なお、宝具の効果とサポーターの多いキャスターに優位というクラス特性が相まって、敵に回すと非常に厄介な相手である。

他ならぬ、実装イベントの高難易度クエストで早速登場しており、今回専用の特殊スキルによる鉄壁の防御も加えて立ちはだかった。

関連人物

生前

ペーネロペー

オデュッセウス最愛の妻。

彼女もまた彼に負けず劣らずの愛の人で、夫が留守の間に訪れた幾人もの求婚者をあの手この手で十年以上かわし続け、逃げ場が無くなった時には「王宮にあった弓を引く事が出来た者と結婚する」と宣言。

帰国したオデュッセウスはその試練に老人に変装して参加し、乗り越えて再び結ばれた。

そんな夫一筋の愛を貫き通した逸話から、貞淑の象徴たる人物として扱われている。

キルケー

アイアイエー島に流れ着いた彼と仲間たちを(最初は豚にするつもりで)もてなした。だが、オデュッセウスだけは曾祖父たるヘルメス神の助言により呪いがかからず、逆に彼女をねじ伏せてしまった。その後仲間たちにかけられた呪いを解いてもらうも、なんだかんだありつつ島に一年間滞在した後、故郷と妻恋しさにあっさりと出ていってしまった。

この出来事はキルケーに、誰かに置いていかれる事に対する強烈なトラウマと、美しいと称された長髪を切り落としてしまう程のショックを植え付けてしまった。

オデュッセウス本人も傷つけてしまった事は自覚しており、それに関して悔いているセリフがある。

アイアイエーの春風』でサーヴァントとして再会した際にお互い区切りをつけており、マイルーム会話でも出逢った頃のように明るく笑うようになったことに安堵している。

アキレウス

トロイア戦争で共に戦ったアカイア軍の英雄。

『戦争に参加すれば死ぬ』という予言を懸念した母・テティスにより女装してスキュロス島に匿われていた彼を、アガメムノン王の命で商人に扮して迎えに行った。

当時のアキレウスは美少年だったため他の女性とまったく見分けがつかなかったが、商品として提示された宝石には目もくれず、一緒に差し出された武器に夢中になっていたことから正体を見破られ、戦争に参加することになった。

ヘクトールパリス

トロイア戦争にて敵対したトロイア軍側の英雄。

パリスの外見には当然のように戸惑いを見せアポロンのせいと知ると妙に納得していたが)、ヘクトールに対しては思うところがあるのか酒を飲みつつ長い思い出話をしようと持ちかけている。

それはそれとしてヘクトールがこの木馬を見たら何と言うのだろうか……

ペンテシレイア

トロイア側に味方したアマゾネスの女王。彼女からは戦争を終わらせたやり方を「卑怯」と批判されている。

案の定サラッと彼女の地雷を踏んでいるが、寸前でヘクトールがすっ飛んで来て間をとりなしたため攻撃はされなかった。

イアソン

実は親戚で主に母方の従兄。マイルームでも「以前見た時よりいい面構えになったか?」と発言している。

アタランテアスクレピオス

父方の親戚。オデュッセウスが幼い頃、イアソンと共にアルゴー船に乗船、黄金の羊を求めて旅立っていった。

アタランテとの絡みは無いが、アスクレピレオスの息子がトロイア戦争で共に戦っている。

エリス

英雄兼名将としてのオデュッセウスを作り上げた神様。

しかし元が不和、つまり戦争関係の神である為かトロイア戦争後は加護を与えなかった模様。

異聞帯

キリシュタリア・ヴォーダイム

仕事上の関係として秘匿通信を許される程度には互いを信頼する間柄。キリシュタリアのことは実態以上に私情を挟まない男だと思っていたらしい。

カイニス

キリシュタリアを上司とする間柄としては共通。カイニスとキリシュタリアの複雑な人物関係についてはまったく我関せず。

一方で汎人類史側のオデュッセウスの方は「飲み会」という名のポセイドン神に対する盛大な愚痴の言い合いを持ちかけている。

異聞帯のディオスクロイ

同じ異聞帯のゼウスに仕える同僚。こちらも互いの関係は仕事上のドライなもの。

異聞帯のケイローン

ケイローンはオデュッセウスの曾祖父ヘルメスの父親で高祖父ゼウスの異母弟なので、オデュッセウスとは血の繋がった伯伯父という事になる(ギリシア英霊こんなんばっかだ)。

確認できる限り互いに面識はないが、異聞帯の歴史では共に防衛軍を指揮する同僚。仲は悪くなく、お互い盟友的な感慨を持っていた模様。

シャルロット・コルデー

手駒として使い捨てることを前提に召喚したサーヴァント。彼女を「トロイの木馬」としてカルデア陣営に送りこみ、壊滅させようとしたが……?

Fate/Grand Order

藤丸立香

契約したマスター。

苦難の旅を続ける彼/彼女の力になることを誓う。

サーヴァント達と強い信頼を築いている様を立派だと思っている。

エウロペ

同じギリシャの英霊であり、こちらもロボットの宝具を持つ。カルデアでは子供サーヴァントたちから、タロスと木馬の取っ組み合いが見たいみたいとせがまれており、それに応じようとするエウロペに困惑している。アヴィケブロンの幕間で共演したが、肝心の対決はなかった。

坂田金時

宝具に感動したのかゴールデン心をくすぐられたのか、自身が持っているバイクと勝負を頼まれている。

メディアメディア・リリィ

キルケーの姪。彼から見ると両者はそっくりらしく「愛らしい」と評している。

エミヤ(弓)

Fateシリーズで長らくトロイア戦争の英雄大アイアスの盾を投影魔術で再現して使っていた。

オデュッセウスもカルデアで彼の投影を見て興味津々の様子だった。

諸葛孔明司馬懿陳宮

東方出身の軍師サーヴァント達であるため興味を持たれている。

謎のヒロインXX

オデュッセウス実装前にマテリアルで彼の木馬に言及し、本当に汎人類史の技術なのかと驚いていた。

アヴィケブロン

魔術で出来たロボット……もといゴーレムを作成する技術を持っている。

特殊会話には含まれていないが、彼もロボットに非常に関心があるため興味を示すのかもしれない。

実際彼自身の幕間の物語で共演した時は対抗およびライバル心メラメラであり、意気投合した後は一緒に宝具改造をする仲となった。

カール大帝

自律稼働型の要塞……もとい巨大ロボットの宝具を持つ。

神代ギリシャ文明を破壊した巨神に関係している事から、この要塞にはギリシャ文明の技術が関わっている可能性もありうる。

ダ・ヴィンチちゃんニコラ・テスラエジソン始皇帝

科学発展および研究ならびにちょっとの好奇心から宝具を解体したいと強請ってきたサーヴァント達。

ダ・ヴィンチちゃん達科学者鯖はともかく、始皇帝は元に戻したら部品を一つ余らせてしまうので確実に注意が必要なため、オデュッセウスが慌てふためくのも無理はない。

チャールズ・バベッジメカエリチャンメカエリチャンⅡ号機

ロボ系のサーヴァント達。特にバベッジ卿は上記サーヴァント同様オデュッセウスの宝具に興味を持っている。アヴィケブロンの幕間で共演。

謎のヒロインXX

同じく、世界観をぶち壊すようなとんでも兵器を宝具として持つサーヴァント。

余談

ゲーム上の相性を考えた場合、オデュッセウスはライダークラスで無敵と防御力アップスキルを備えているのに対し、シャルロットはアサシンクラスで弱点を突きつつ無敵貫通・防御無視スキルでその守りを貫通できるという本編再現になっている。

実装前の段階においては、原典の神話や作中での活動からライダー、もしくは弓の逸話からアーチャーと予想され、結果前者が的中することになった。

が、まさか宝具がトロイの木馬から変形する大型ロボットとは誰も予想できなかったであろう。

宝具動画が公開されるや否や、同じ名を冠するモビルスーツとの比較や、ガンダムシリーズの主題歌を動画に合わせたMADが作られるようになり、瞬く間にトレンド入りを果たしている。

『FGO』では型月中国史がサイボーグの巣窟だった事が判明しているが、型月ギリシャ神話も今回の件で大概ぶっ飛んでいると評される事態になった。ギリシャ異聞帯も相当SFな世界を歩んでいるが、汎人類史のギリシャ神話もかなりSF混じりの世界観だった事が窺える。

尤もその片鱗は『熾天覆う七つの円環』や『射殺す百頭』の設定、『不毀の極槍』の演出など、実装前から散りばめられていた。

実は弓の逸話とはビームの事だったのではなかろうかという憶測も出る始末である。

異聞帯側のケイローンは汎人類史側のケイローンの経験を吸収して『天蠍一射』を修得したが、異聞帯のオデュッセウスが奪えたのは知識のみで、宝具の方はものに出来なかったと思われる。

ケイローンは純粋な技で知識だけでも大丈夫だが、オデュッセウスの場合は汎人類史のどこかにある格納庫に保存されている現物なので、知識・経験を吸収しただけで使用できる筈が無い。

そもそもトロイア戦争で木馬計画を思いついたのが、『愛するペーネロペーに会いたい!』という一心の叫びだった為、最初からペーネロペーと無縁である異聞帯の自分自身に汎人類史オデュッセウスが妻に関する記憶を渡す意味が皆無である為、計画そのものを発案する土台が無い。

汎人類史で加護を与えていた女神アテナと敵対関係であるという異聞帯独自の事情も大きい。

この事から、木馬の製造工程には十二機神、とりわけアテナの加護が必須である模様。既にアテナ含む複数の十二機神は機能停止しているのだから、異聞帯側での複製製造は出来なかった模様。それが出来るなら、とうに木馬もしくは類似する巨大ロボットが闊歩して不思議ではない。

もし本編で実際に上記の木馬まで持ち込めていたなら、カルデア側の勝利はより困難だっただろう。

余談2

※型月内での神話の内容が現実のものと完全に同一とは限らないため、編集者の独自解釈が多く含まれています。

ちなみに彼が逸話にある苦難を味わうハメになったのは、トロイアからの帰りに初めに立ち寄った島でポセイドンの息子であるキュクロプスを手にかけた(目を潰しただけで殺してはいない)際のアレコレが原因。

……とはいえ「息子が傷つけられた」のは本人の不覚として、「状況が状況なので今は出来ないが、後で必ず贖罪の証(贄等)を捧げます」とすれば最悪流してもよかったのだが、ポセイドンがキレたのはその時オデュッセウスがキュクロプスに名乗っていた「誰でもない」が事の発端で、島からの脱出が成功した際、オデュッセウスが妙な名を名乗っていた理由を問うた船員に「ポセイドンの息子であるキュクロプスは害さなければならなかった、だから本名を名乗っていたらその名が呪われる、だが偽名を名乗れば呪われることはないからだ」と自慢げにしていた。

コレにポセイドンは「神の子を手にかけただけに飽き足らず、神を謀ろうとして、挙句その成功を疑っていない、こんな侮辱があるか」とブチギレ、オデュッセウスの船旅が苦難に満ち満ちたモノになると宣言した。

が、彼がそれを本当に自覚しているかというとかなり怪しい。カイニスへの絆ボイスで「海神には俺も言いたいことがある」と不満タラタラで悔い改めた形跡がまるでない。

そもそも船旅で通常ではあり得ざる苦難に遭いまくっているのになんらかの神の不興を買った事に一切思い至らず、自分の謀りが成功していることを疑っておらず、最終的に自分以外の船員も船自体も失い、ポセイドン自らが眼前に降臨してわざわざ糾弾してやらないと「やむを得ずとはいえ神の子を傷つけた」ことも「神を謀ろうとした」ことも「その成功を疑っていない」ことにも一切悪いと思っていなかったのだからたまげたモノである。

他のギリシャ神話の逸話(メデューサ=ゴルゴーンの髪を蛇にし化け物に変えたアテナや、結婚式の際ハイになりすぎて「今の私は女神ヘラより美しい!」と失言した花嫁を青銅の鎖に巻いて冥府の底に落としたヘラ等)を見ても「粗相をした人間の目の前にわざわざ神が降臨するレベル」は相当にブチギレているといって過言ではない、何故ならそこに至るまでに大抵は死ぬか、「知らぬ間に何か神の不況(聖地を侵した、神獣を害した、祭や贄などの礼賛を怠った等)を買ったのだろうか?」と思い至り、何処かの神殿でお伺いを立てるからである。

先述通り心当たりがありまくる相手を害しており、他の人間であれば、そしてポセイドンが相手(他の神のように疫病をばら撒いたり、怪物を派遣したりはせず、神牛をくすねた王に対し当の神牛を凶暴化させた上で、王妃をその神牛に恋させ、半人半牛の化け物を産ませたり、オリオンの目を焼いた王の国の人間の目を塩の結晶で覆って潰す等「生かして苦しめる」方針を取りがちな神性である)でなければ数度と言わず10や20は死ぬ目に遭ってもなおそこに思い至らない(誤魔化せていると信じ込んでいる=神はその程度であると愚弄している)のはギリシャ神話を生きるものとしてあまりに致命的と言って差し支えない。

その反省のなさに更に怒りを深めたポセイドンが「まだ殺さん、生かしたまま苦難に逢わせ続けてやる」とキレ散らかすのも無理のない話だろう。

その後なんとか故郷に辿り着けた辺りポセイドンの怒りはある程度収まったのだと思われるが、先述した絆ボイスの件からして事ここに至っても反省皆無で、彼の受けた仕打ちはやり過ぎどころか妥当を通り越して不足に片足突っ込んでいる有様である。

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