プロフィール
概要
『戦国BASARA4』から参戦した、4のメイン武将の一人。
織田軍に所属する若い兵士。
かつて主君である織田信長に謀反を起こして失敗に終わったため、その実力に反して地位は低い。
軍の決起にも参加させられず敗残兵の処理、兵糧の管理などの雑用もしており、兵士達からは「欠かれ柴田」と舐められ、全てを諦めたかのように無気力にただ命令に従うのみ(なお、史実における「かかれ柴田」は戦場における突進力では随一という勇猛さを表した別名である)。
ただし、現在も織田軍として戦う事を許されている事実からも信長から完全に見捨てられている訳ではないのだがその事を勝家は気付いていない。一方、信長の戦国創世の創世ルートではしっかり家臣をしている。
奥州特攻目安箱の特攻名夢(ぶっこみネーム)は「怪鳥の啼く夜(けちょうのなくよる)」。
性格・嗜好
キャラ設定のコンセプトは「挫折した男」(武将玉手箱の冊子より)で謀反後は全てを諦めたようにただ無気力に命令に従い続けるのみで思考を放棄して生きている。
命令さえあればどんなに強大な相手であっても挑むが、一方で命令がなければ休息すらも碌に取らない非常に両極端な人物。
上述の絶望した経験から「○○しろとは命じられていない」等の主体性のない言い回しが多く、とにかく覇気のない態度や言動が目立つ。
しかし本心では「現在や未来(さき)をつかみたい」と願い、誰よりも未来を欲しており、承認欲求も強い(敵武将として登場した時の負け台詞からも分かる)。
妖怪や怪奇譚が好きで人物や事象を妖怪に例えることが多い。かつては訪れた地方に伝わる怪奇譚を探すのが趣味だった。
また若い見た目に反して若者言葉や竜の言語(外国語)には疎く、聞いた時には漢字表記として捉えており、意味を理解しようと考え出す。
具体的には政宗が「ライバル(Rival)」と言った時には『雷張る』、左近が「カマす」と言った時には『梭子魚』と思っていた。
容姿
頭は黒髪のおかっぱ頭に玉虫色の兜を被っており、身体は玉虫色の鎧を身につけている。
制作陣曰く、「勝家の心情を表すために人によって緑とも黒とも取れる色にしたかったため玉虫色にした」とのこと。
目には生気がなく、伏し目がち(ただし、ルートによっては途中から目にハイライトが入る場合もある)。
ちなみに被っている兜は史実をもとにしてデザインされている。第弐衣装では先述のおかっぱ頭が拝める。
スタッフ曰く「猛将になる前の若いころの柴田勝家をイメージしてデザインした」とのこと。
怪王時代は向かって右側はおかっぱだが、左側は三つ編みに、前髪はぱっつんではなくVカットという変わった髪型をしており、甲冑も西洋鎧のようなデザインとなっている。
何より現在の暗い人物ではなく、不敵な笑みを浮かべた自信家で傲岸不遜な態度を取っており、現在とは180度異なる人物像となっているのが一番の特徴である。
バトルスタイル
ゲルググのビームナギナタのように両端に刃のついた薙刀「逆刃薙」を用いて戦うスタイル。
固有技や固有奥義の名前には、それぞれ「図形」(幾何学模様)に関する用語が使われている。
通常攻撃ボタン長押しの固有技『空虚の幾何』で逆刃薙を回転させて攻撃することが出来、一定時間回転させると「切層」が増加し(最大で3段階)、自身の移動速度や攻撃性能を段階的に強化することが出来るという特性がある。
切層は通常攻撃の7段目以降、各種固有技、空中特殊技、弾き返し、後述の『彷徨の定義』以外の固有奥義を回避でキャンセルする事でも上昇し、その際回避攻撃が発生する。またBASARA技を使うと、強制的に切層が最大まで増加する。但し、切層は一定時間経過で一つ減少し、ダメージを受けると強制的に未強化の状態に戻ってしまう。
強化の段階に応じて通常技や固有技の威力と攻撃範囲が上がり、最大まで上げると『空虚の幾何』以外の固有技が強化される。
これらの性能からコンボが比較的スムーズに繋がりやすく、初心者でも扱いやすいキャラクターとなっているため「加賀・前田花吹祭」でプレイヤーのお小遣い稼ぎの共になっていることもしばしば。
特に今作(4)では武器の強化が攻略のカギを握るため尚更である。
ちなみに、逆刃薙をプロペラのようにして宙を浮いて移動する固有奥義『彷徨の定義』はボタンを長押しすることで速度が上がるため、早く移動したいときには便利だったりする。
その便利さは上手くいけば某レースで活躍できるレベルになるくらい。
『4』でのお楽しみ武器は「漫画家のペン(羽根つきGペン)」。
各シリーズごとの活躍
戦国BASARA4・4皇
信長には上記の謀反後に内心では見限られており、更に勝家の無気力さも合わさって興味自体が無くなっている。
また、明智光秀は降格した勝家の上司になっている。
お市に惚れており、彼女が織田家にいた頃には密かに眺めていた。
「お市を幸せにしてみせる」と意気込む台詞を発しているが、実際の所はお市を手に入れて自分自身が幸せになる事しか考えておらず、長政と共にいる事が一番の幸せである彼女の気持ちなど微塵も考えていない独り善がり振りが目立つ。
また、想いを寄せているとは言っても彼女の気付かない所で密かに遠くから眺めていただけだったため、彼女の内面に関しても全く理解出来ていなかった。当然、碌に交流も無かったために当のお市からは「そういえばそんな人もいた」程度の認識しか持たれていない。
その一方通行な想い故に彼女と相思相愛の夫婦である浅井長政を逆恨みし、強い殺意を向けている。そのため、どのルートにおいても対立する事となる。
なお、小説版によるとお市との明確な接触はたったの一回きりかつ名前を覚えてもらえるかすらも怪しい程度のものだったようで、浅井家に嫁いだのも嫌々だったと本人に確認もせずに勝手に思い込んでいた。
このように普段の大人しい見た目や言動とは裏腹に思い込みが激しく、自分勝手で自己中心的な面が目立つ人物であり、自分に非があるにも関わらず長政や後述の足利を逆恨みする場面もある。
常に気にかけてくれる島左近に対し、戸惑いと苛立ちを露わにしている。勝家は左近を知らなかったが左近は謀反前の勝家を見て憧れを抱いており(左近曰く「殺したいくらい」だった)、三成に出会って再起した自分のように立ち直って欲しいと願っていた。
『4』での伊達政宗のドラマルートでは政宗から光り輝く未来を導かせられるためにと新入りとして伊達軍に迎えられる。政宗にとっては右目を失った昔の自分にそっくりであり、左近によれば今の自分の姿を生きる意味を持っていなかった頃と同じであるそう。
戦国BASARA真田幸村伝
「真田幸村伝」では若さと野心に溢れる猛将として登場し前田利家と共に織田の若き将として真田一族と対峙することになる。
謀反の真実と行く末
実は謀反を起こした元凶として足利義輝が関わっており、「自分には実力があるからもっと這い上がりたい」という気持ちを足利義輝に見破られ唆されたことがきっかけだった。
ドラマルートにてそんな彼の謀反にまつわる過去の回想があるが、日頃からは想像がつかないくらい(テンションも発言も)かなりはっちゃけており、その有様は某新世界の神や某レベル5(後者は中の人も相まって尚更)に見えなくもない。
足利から援軍を借りる等の支援を受け、更に自らのことを『怪王』と名乗ったりしていたが、結果は上記の概要の通りとなる。
無気力を装いつつもまた先を掴みたいと願う彼だが、『4』では3つのルートのうちハッピーエンドと呼ばれるルートは1つ(2度目の正直で謀反成功)しかなく、後の2つは救われない終わり方をする。
某エンドAでは功績を信長に認められず、あろうことか他の家臣の前で役立たず呼ばわりされて酒を頭からかけられる屈辱を受け、抗えない悔しさで拳を握って耐えているエンディングとなる。
ただし、これはスタッフインタビューによれば「信長は勝家に直接不満をぶつける程度には彼への興味を取り戻しており、勝家の方も屈辱的な扱いに怒りを抑え切れなくなる程度には無気力から脱している」という意の解説をしている。要するに、二度目の謀反へのささやかな前進…と言えなくもないのだが、如何せんささやか過ぎる上に勝家にとっての明るい未来が遠過ぎてほとんどバッドエンドと変わらない状態となっている。
そして某エンドBでは心機一転なんて考えない所か半ば投げやりに形で戦い続けた挙句、秀吉暗殺に失敗したため信長からは完全に愛想を尽かされ見限られてしまう(勝家に秀吉暗殺を命令した点からも信長は決して彼を鉄砲玉にしようとしたのではなく、その実力を認めていた上で汚名返上の機会を与えようとしていた事が伺われ、勝家はその真意を全く察せていなかった)。
その結果半ば自暴自棄かつ現実逃避も同然の状態で足利義輝に会いに行き、また秀吉の言葉を鵜呑みにしてしまった結果「過去の清算」としてお市を殺してしまうも、秀吉と違って何も得られないままで終わり、絶望。
自分が堕ちる所まで堕ちた原因として足利に逆恨みをぶつける形で戦いを挑むも、最後にはその足利にすらも完全に見限られる形で首を刎ねられ、落命する間際、異なる世界の自分を夢見るという終わり方をする。
一方、左近のドラマルートでは彼と共に『博打』と称して義輝に戦いを挑み、見事それを討ち果たして過去を清算。政宗のドラマルートでは政宗と石田三成との因縁の戦いに同行し、政宗が三成と戦っている間、自らは左近と対峙。勝負の決着はつかなかったが左近とは良き好敵手となり、再び生きる希望を見出しながら政宗と共に未来に向かって歩き始めるという、それぞれ救われた終わり方を迎えている。
学園BASARA
国語(古典) | 5 | 理科(物理) | 5 |
---|---|---|---|
数学 | 5 | 体育 | 4 |
英語 | 3 | 家庭 | 3 |
社会(日本史) | 4 | 芸術(美術) | 3 |
※あくまで「アンソロ版設定の成績表」であることは留意されたし。
※()内は選択科目で何を学んでいるかを記載。
2年1組(アニメ版では1年3組)。
いなくなった濃姫と蘭丸の替わりに信長が用意した足利への「切り込み隊長」。
信長に畏怖の念を抱き、その命を淡々とこなす。
お市に憧れているが浅井がいるので諦めている。
制服は普通のシルエットの学ランを着用。
学ランのラインは全て黄色で、胸元と袖の模様は戦国での鎧の胸部と同じイメージで描かれている。
最上曰く、授業では妖怪好きが転じて歴史を学ぶのが楽しそうである模様。
アニメ版では、得意科目は「古典」、苦手科目は「化学」。
アニメ版について
「元ヤンでかつて学園長に立てついた」という挫折までのバックボーンや、島左近同様「中学から飛び級で入ってきた」というアニメオリジナル設定が追加されている。
ゲームではあまりお市から覚えがなかったが、アニメでは信長に反旗を翻して返り討ちに遭った現場に居合わせいたためか勝家の事を知っていて気に掛けられていた様であり、左近とのあっち向いてホイに挑んでいた勝家を遠くから見守り、勝利した勝家に微笑んでいた。
モブ武将時代(戦国BASARA3)
「仲間」の一人として登場し、戦国ドラマ絵巻のお市:紫ルートをクリアすると加入する。(地方領主と違って専用の顔グラは無し)
加入した後はセットすれば合戦に連れていくことが出来、攻撃タイプのアシストと「剣劇強化」の特殊能力を持っている。
※5回連れて行くと「剣劇大強化」にレベルアップする。
関連イラスト
関連タグ
戦国BASARAシリーズ 戦国BASARA登場キャラクター一覧
関連キャラクター
グラジオ:中の人、クールなエリート、一人の女性に依存する、主人公と深い関わりを持つ、上司から利用された経験がある、闇を抱えている等の部分が共通するキャラクター。なお、2作前2期中期の準主人公の中の人は勝家のライバルと同じ。⇒ポケモン×戦国BASARA
ソウジ:クールな性格、カラーリング、髪型、闇を抱えている等の部分が共通する上記と同シリーズのキャラクター。
ハク:前述を見ての通り外の人繋がり。なお、中の人は鹿之介と同じ。
地獄兄弟:挫折してネガティブな性格に変わった元エリート。両者とも主人公と深い関わりを持っている。また、片方はクールな性格、武装時のカラーリング、同じく闇を抱えている女に一目惚れした事がある等の部分が、もう片方は絶望した後も光を求めようとした、部下からの印象があまり良くない、裏切りや度重なる失敗で上司に見限られる、最期は絶望の末に自ら死を選ぶ等の部分が共通する。
一方通行(アクセラレータ):中の人繋がりであるのだが、勝家のお市への想いが文字通り「一方通行」であり、ファンからはスタッフがそれを意識して岡本氏に声を担当させたのではないかと想像させる。もし、事実とすればこの上ない皮肉である。
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