Countryhumans
かんとりーひゅーまんず
概要
国家を題材とした海外インターネットミームのポーランドボールから派生したもの。
特定の国をCountryhumansと呼ばれるものに擬人化し、その国の典型的な国民性や民族性を表すことによって笑いを誘うジョークが多く含まれている。他にも風刺的であったり、ユーモラスであったりと、ある意味自由度の高い界隈である。
また、明確な公式が存在しないため解釈は各個人に委ねられており、キャラクターの外見や性格がファンによって大きく違うという特徴もある。そのため一概に二次創作と形容するのも難しく、著作権の所在や創作ガイドラインについても非常に曖昧であるため、金銭が発生する創作活動については個人の判断に任せられているとも言える(なお、LINEスタンプに関してはポーランドボール同様「著作権の所在が不明」として審査が通らない)。
ポーランドボールよりも過激な風刺的表現はある程度調和されているものの、やはり特定の国家や民族文化に対するステレオタイプ化という性質上、社会的なタブーに触れることもあり、ブラックジョークの一種に分類されることも多い。また歴史的な背景も含め、ハーケンクロイツや旭日旗の描写、また公開は戦争賛美ではないのかとファンの間で度々物議を醸した。
海外勢との交流も盛んであるため、プロフィールや作品のキャプションなどを英語で書くファンも多い。
また、国によってはタブー視されている国・旗・CPや描写なども存在するので、海外の絵師にリクエストを送る際には細心の注意が必要である。
関連コンテンツとして「都道府県ヒューマンズ(都道府県擬人化)」や「Cityhumans(都市擬人化)」「Planethumans(天体擬人化)」が存在する。
起源
詳しい起源は不明だが発祥元はロシア版フェイスブックVKとされている。Countryhumansが広く知られるようになったのは、動画投稿サイトYouTubeにおいて数多くのミームや手描き動画が拡散されたことによる。その後も大手SNSサイトTumblrやInstagram、Twitter、近年ではTiktokやTERROR、LINEブーム等を通じてその名を広く知られるようになった。
容姿
顔に国旗が描かれる点はポーランドボールと共通しているものの、ポーランドボールと違い、代わりに口や身体が描き加えられたことが特徴。
また人によっては髪や瞳孔を入れて描かれることもしばしば見られ、国旗に国章やエンブレムがあしらわれているキャラクターは、アイパッチや眼帯を代用することが多い。
稀に「国旗を顔にペイントしている完全に人型のキャラクター」や、「国旗要素がなく国を擬人化した普通の人間のようなキャラクター」にも「Countryhumans」タグがつけられていることがある。これらの作品は日本では「国擬(国擬人化)」として扱われることが多いが、海外では「カントリーヒューマンズ」タグを「国擬」タグに代用して使用することも多い。
服装に関してはポーランドボールと共通して国の伝統的な衣装、小物を身につけていることが一部を除いて多く見られる。
例えば、アメリカはサングラス、ロシアはロシア帽、イギリスはシルクハット、フランスはベレー帽を身につけていたりなど(あくまで一例)。
またカザフスタンやイスラエルなどの一部のキャラクターはポーランドボールと同じく輪郭が長方形や立方体で描かれることもある。
キャラクター
キャラ同士の関係、性格など
明確な公式が存在していない為、関係性や性格などの設定にはファン個人の解釈や主観が含まれてる事がほとんどである。そのため、同じキャラクターでも個人によっては設定が全く別物であることも珍しくない。
多くが史実やお国柄(国民性)、現在の国際情勢等に基づいているが、やはり個人的な解釈が作品に含まれてる点は否定できない。
上記のリンク先の内容がすべてではないため、本やインターネット等を使いできる限り自分で調べることをおすすめする。
旧国について
このファンダムでは「かつて存在していたが今はもうない国(ローマ帝国や大日本帝国など)」を「旧国」と呼ぶことが多いが、「旧国」とは「歴史の古い国」を指す単語であり、この場合の意味合いとしては「亡国」の方が近いと思われる。
「旧国」の英訳として「old country」が最もよく使われているが、英訳としては「past country」の方が正確であり、海外勢向けにキャプションしたい場合はこちらを推奨する。
余談だが、海外勢の中では「旧国(old country)」のような概念はあまり浸透しておらず、国名での表記もしくは「枢軸国(Axis powers)」「中央同盟国(Central powers)」等で括る方が一般的である。
オリカンヒュについて
ファンが創作したオリジナルキャラクターとして「オリジナルカントリーヒューマンズ」(略してオリカンヒュ、もしくはOC)が存在する。
ファンが独自に作ったオリジナルの国をCountryhumans化したものであり、近いジャンルとして架空国家やポーランドボールにおける代理ボール、オリジナルボール等が挙げられる。
こちらはファンの創作コンテンツに当たるため、タグ等による棲み分けが推奨される。
投稿する際のマナーの一例
- オリカンヒュ作品に「#カントリーヒューマンズ」「#countryhumans」タグを付けない
- マイナス検索ができるように「#オリカンヒュ」「#countryhumansOC」タグを付ける
- 作品サムネイルやキャプションで注意喚起を行う
- 通常のcountryhumans作品と分けて投稿する
上記のマナーは一切人に強制するものではない。
ポーランドボールとの関係
Countryhumansは上記の通りポーランドボールの派生作品とも言えるコンテンツだが、「ボールに目を入れる」「口をつける」「手足を生やす」などはポーランドボールにおいてはルール違反である。そのため、Countryhumansのみの作品にポーランドボールのタグを付けるなど、Countryhumansとポーランドボールを同一視する行為は避けた方がよい。
また、ポーランドボールはCountryhumansと違って描画上の細かいルールが定められているので、関連作品を投稿する際には一度ルールを確認しにいくことを推奨する。
関連作品を投稿する際の注意
概要でも記載している通り、Countryhumansは国家を題材にしているため非常にデリケートである。
そのため政治・国際問題・戦争・紛争・災害・宗教・国際スポーツイベント・事件・事故・流行病・実在人物の死亡などをCountryhumansタグ(# Countryhumans など)と一緒に利用してしまうと、見る人によっては不愉快・不謹慎に映る事がある。
これらに関連するCountryhumansのイラストや小説などを投稿する場合、下記の対応例を参考に十分な配慮をなるべくすることをお願いしたい。
投稿する際のマナーの一例
- 作品サムネイル、キャプション、プロフィールでの注意喚起
- 実在するものの名称や国名そのものをタグ付けしない(検索避け)
- 政治的主張・実在人物や国家への激しい批判をネタにしない
- 実在人物の死亡・傷病・不幸と関係する作品は投稿を控える
- 差別を助長すると思われる表現は控える
- 戦争や紛争、国際関係上の揉め事について扱う際には十分に配慮する
また、以下は一般的な創作活動としてのマナーだが、
- 成年者は未成年者に成人向け作品を見せないよう配慮する(R-18タグを付ける、「NSFW」であるという表記をする等)
- 未成年者は成人向け作品を見ない、描かない
- キャプション・サムネイル・プロフィール・タグ等でのCP名の表記
- その他、人によって好みが分かれるものには注意書きやワンクッションを用意する
等も配慮していけるとなお良い。
ネット上で公開される作品・発言は、世界中の様々な人達に見られていることを忘れずに楽しいCountryhumansライフを送って欲しい。
不謹慎な作品に対して注意する場合、暴言ではなく冷静で丁寧な姿勢でメッセージやDMにてマナーについて説明することを推奨する。
※しかしこのマナーは一切人に強制するものでは無い