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時空管理局の編集履歴

2023-03-21 20:41:32 バージョン

時空管理局

じくうかんりきょく

架空の組織名。「リリカルなのは」シリーズにおける時空管理局など。

フィクション作品に登場する架空組織名。

時間あるいは並行空間を越えた移動技術が存在する社会における犯罪捜査・摘発組織にしばしばこの名が与えられる。


本稿では、魔法少女リリカルなのはシリーズに登場する時空管理局について取り扱う。

Pixivにおいては「魔法少女リリカルなのは」シリーズに登場する時空管理局に関するイラストにこのタグが付与される場合が多い。

なお、なのはシリーズに関するポータルサイトの名称でもあり、単純に「時空管理局」で検索すると同サイトがトップになる。


スクストに登場する小田切ゆか子ことティエラ先生が所属している時空管理局の事は→時空管理局(スクスト)スクールガールストライカーズ


概要

魔法少女リリカルなのはシリーズの世界に登場する軍事組織であり、惑星どころか次元の枠を超えた強大な組織として描かれている。通称「管理局」、または単に「」とも呼称されている。

「他世界の存在を知り、次元間の移動を可能とした技術を持つ世界『次元世界』の管理と平和維持」を目的に設立されており、高度なまでに魔導技術の発展した次元世界「ミッドチルダ」を「第一管理世界」として扱い、本部が置かれている。


「極度なまでの魔法至上主義」的な側面も持ち合わせている事から、質量兵器に対する否定的思想が非常に強く、管理局によって管理される事になる「管理世界」では、所属する管理局の部隊(後述の地上部隊)が設置される代わりに「質量兵器一切の破棄」が義務付けられている。だが、これは実質的に「対象の次元世界において犯罪の抑止力や防衛の手段でもある軍事力の完全撤廃及び没収」を意味している(より厳密に言えば、兵器や武器を扱う軍人、警察官達も職を失ってしまう)為、次元世界の中には管理局の所属下に降る事を拒絶している世界も存在している模様。

また、管理世界とは逆に、主人公・高町なのはの出身である世界の様に、管理局の所属外で次元間の移動技術を保有しない世界は「管理外世界」と呼称されており、当然ながら、次元間に存在する他世界についても認知されていない。新暦65年の時点では、管理局に所属する立場にある管理世界の数は35に及ぶのに対し、逆に管理外世界は150を超える膨大な数となっており、現在も数年おきにおいて新たな世界の存在が発見・確認される事になっている。


治安維持を担う軍隊警察、そして法務執行を担う裁判所としての機能を合わせ持っており、階級は日本の自衛隊である。

治安維持の実行部隊として、次元間の航行移動を可能とした「次元航行艦船」や、大気中の魔力素を吸収して魔力を取り込む精神機関を備えた「リンカーコア」を保有する戦士である「魔導師」で構成された武装隊等、非常に強大な軍事戦力を保有している。また、それ故に管理世界では管理局以外の戦力を独自に保有する事は認められておらず、管理外世界の並の軍隊では全く太刀打ち出来ない程の力を持つ。


しかし、それに反して魔導師の人材が圧倒的に少ないという欠点があり、高ランクの魔導師になればなる程、その数はかなり限られる事になり、構成員はリンカーコアを持たない人間が圧倒的に多い。また、リンカーコアを保有する人間は、若い内より魔導師としての訓練を受けさせた方が、より強力な魔導師になれる可能性が高い為、10代前半という若年層の魔導師(例:『A's』時代における主人公のなのはやフェイト・T・ハラオウン八神はやて等)も、管理局員として所属している(勿論、正式配属前に専門の訓練は受ける事になる)。

普通の管理外世界の価値観でこの様な事態は有り得ない事であるが、管理局だけでなく本部の存在するミッドチルダ全体の価値観では、むしろ当たり前な事となっていると言える(事実、『Vivid』では、高町ヴィヴィオを始めとする魔導師の資質を持った若年層の少年少女達が、空手柔道剣道といった武術の感覚で、魔導師としての戦闘訓練を受けている)。


組織形態

管理局の組織形態は、組織全体を統括する「最高評議会」の下に、次元の海に本局を置く「海(うみ)」こと「次元航行部隊」と、第一次元世界であるミッドチルダに本部を置く「陸(おか)」こと「地上部隊」の二つに分かれており、次元航行部隊が各世界をまたに掛ける形でロストロギアの回収や魔導犯罪者の追跡・逮捕を担うのに対し、地上部隊は各管理世界そのものの治安維持を担っている。


一方、次元航行部隊と地上部隊とでは、主に受け持つ案件の違いから異なる性質を有している。

地上部隊が管理外世界の通常の警察や軍隊と同様に社会秩序を重んじて規則にも厳格であるのに対し、次元航行部隊の方は犯罪者に対する人情人事や情状酌量も考慮した柔軟さを持ち合わせており、1年に満たない短期の更生期間を経て社会復帰を認め、優秀な才能と本人の協力意志さえあれば、時空管理局員として迎えようとし(提督のレティ・ロウラン曰く「才能と未来への意志があればそれでいい」)、天涯孤独の身の者の場合は、一部の管理局員と養子縁組を結ぶケースもある(例:フェイトやナカジマ家に引き取られたナンバーズが代表的)。また、例え管理外世界出身の者であっても、魔導士として優秀な素質を持つならば、機会を見て人材としてスカウトしようとする事もある。

しかし、これは「魔導師という希少な人材を1人でも多く戦力として確保する」という次元航行部隊側の思惑も含まれているのだが、この点に関してはレジアス・ゲイズを始めとする社会秩序を重んじる一部の管理局員から疑問を持たれてもいる。本局側や次元航行部隊のこの方針は、良く言えば「才能ある若者には、短期間の更生によって未来を生きていく機会・権利を与えるべきである」となるが、悪く言ってしまえば「魔導師の戦力確保の為なら犯罪者の前科を免除して取り込む事を厭わない無節操ぶり」に加え、「『管理局』という組織の都合だけで無罪の人間を有罪にしたり逆に有罪の人間を無罪にも出来てしまう」という危険な側面(法務執行において犯罪者の断罪を担う検事が、裁判官どころか弁護士までも兼任している様な状態)も含まれている為である。実際、フェイトやはやて、ナンバーズの場合も、優秀な才能に大きな利用価値があった事から短期の更正期間だけで済まされていたに過ぎず、彼女達の犯した前科は、いずれも大規模な死者を出し兼ねない重罪であったのは紛れもない事実である。


「海」と「陸」の軋轢

時空管理局創設より100年近くを経た現在、2大戦力である次元航行部隊と地上部隊の間で発生している軋轢が深刻化の一方を辿っており、その原因は本局及び次元航行部隊側の地上部隊側に対する一方的な締め付け政策にある。


本局は「次元世界全体の平和」という組織の本来の理念を何よりも重要視している為に、世界をまたぐ形でロストギアの回収や犯罪者の追跡を行う次元航行部隊側に対し、レアスキル保有者を含む優秀な魔導師ばかりが優先的に配属されるだけでなく、優秀な功績を治めた人員の配備や最新の設備の導入といった本局側の支援が惜しみなく行われ、提供される予算もあり余るまでに潤沢である等、さながら「エリート部隊」であるかのようなまでの扱いを受けていた。

反面、管理下に置かれている各管理世界の治安維持を担っている地上部隊側の活動に関しては、「事件の規模が小さい」のを理由に、本局や次元航行部隊の双方共に軽視している傾向が強く、酷いケースでは「大事(次元世界全体の平和維持)の前の小事(各管理世界の治安悪化)には目を瞑る事」も厭わないという危険な思想を持った者や、本来なら対等な関係にあるはずの地上部隊側を、まるで格下の存在であるかの様に差別している者も少なからずいる程であった。


対して地上部隊側の本局側の扱いは年々に酷さを増す一方となっており、ロクな人員も予算も無い状態でやり繰りせねばならない状況が原因で、対応出来るはずの事件でさえ対応が出来ずにいる状態が続いていた。地上部隊本部が存在する第一管理世界であるはずのミッドチルダでさえも、犯罪発生率が低下するどころか増す一方になっており、首都であるクラナガン周辺のスラム街も同然の光景から、事件発生後の土地の整備さえままならない事になっているのが容易に推察出来る。

この事態を解決しようと必死に奔走していた地上部隊のトップであるレジアスは、本局側に対し改善を何度も訴えていたのだが、本局側は「事件の規模が小さい」のを理由に無視し続ける。そればかりか、本局側は次元航行部隊側と共にレジアスの主張を「ただの危険思想」と切り捨てる(主人公達の所属する機動六課の面々でさえも当てはまっており、『Strikers』本編10話でレジアスが管理局の防衛思想に関する演説を見ていた際も、同じ管理局側の人間による治安維持に関する主張であるのにもかかわらず、彼の事を魔法差別主義者であるかの様に見なしたり、丸っきり無関心な様子しか見せていなかった)ばかりでなく、本局側や次元航行部隊側のみならず、聖王協会側とまで連携をとる形で、地上部隊側の締め付け政策を実行。苦労の末に育て上げた希少な魔導師達を次元航行部隊側へ引き抜く(引き抜かれていく魔導師達にとって、次元航行部隊側への引き抜きは「名誉的な出世」になっている為、ゼスト・グランガイツクイント・ナカジマの様に、地上部隊の実情を理解している者でない限り拒否する者はいない)だけでなく、予算も削り取られて次元航行部隊側へと回されてしまった結果、地上部隊はますます骨抜き状態にされてしまい、各管理世界の治安は更なる悪化にまで繋がってしまう事になっている。


人員、設備、予算のいずれにおいても満足のいかなくなった地上部隊は、その後も治安維持活動において失態を繰り返す事態となってしまい、次元航行部隊側の見落としが原因で魔導犯罪者によるミッドチルダでのテロ事件が発生した際は、その全ての責任を地上部隊側が押し付けられてしまう等(高レベル魔導師の殆どいない地上部隊側だけで魔導犯罪者のテロ活動を未然に防ぐのは無理難題に等しい)、次元航行部隊との間に「暗黙の上下関係」が生まれたも同然となり、辛酸を嘗め続ける事になる。

『Strikes』本編でも、第1話の時点で地上部隊の治安維持活動がままならない実情が明かされており、首都近郊の空港で発生した大火災にスバルとギンガのナカジマ姉妹が巻き込まれたこの事件では、地上部隊側は救助活動はおろか火災を止める事すらままならず、偶然居合わせた次元航行部隊側のエース達であるなのは、フェイト、はやての3人による劇的な活躍によって、ようやく事態の収束へと至った。この事件の実体は、レリックを用いた爆破テロであったのだが、事前に気付けなかった点からも、地上部隊にはレリックを始めとする危険物を探知する為のセキュリティシステムさえ用意・設置出来ない程余裕の無い状況にあった事を意味している。しかも、この事件はなのは達3人を次元航行部隊の英雄として扱う宣伝になった反面、地上部隊側の不甲斐無さを露呈させる格好の材料となってしまい、もはや市民の中には「地上部隊を頼るくらいなら次元航行部隊を当てにした方が良い」と酷評する者までいる等、地上部隊への信用は完全にガタ落ちとなってしまった。


この結果、地上部隊側の本局側や次元航行部隊側への不満や猜疑心は最高潮にまで高まっており、特に地上部隊の存在意義さえも見失いかけ精神的に追い詰められてしまったレジアスは、自分達の思惑だけで全ての次元世界の支配を目論んでいた最高評議会に目を付けられてしまう事になる。彼等の命令でジェイル・スカリエッティに加担させられる形で違法研究となる人造魔導師や戦闘機人の開発計画へと携わってしまう事になったレジアスであったが(あくまでも組織の最高指導者から下された「命令」による実行の為、レジアスに拒否権は無きに等しかった)、結果的にそれがゼストやクイントの死を招いてしまうだけでなく、その後の「J・S事件」最大の原因となってしまう事になった。


主な時空管理局員及び関係者(順不同)

太文字は魔導師の設定・はっきりとした言及が存在する人物(主要人物の活躍が多くを取るため一見すると分かりづらいが上記に挙げられる通り魔導師は多数派というわけではない)

執務官は☆(執務官補は★)

矢印の有る人物は後に結婚で改名。


無印・『A's』

ギル・グレアム

リーゼアリア& リーゼロッテ

リンディ・ハラオウン

クロノ・ハラオウン

エイミィ・リミエッタ★→ エイミィ・ハラオウン

レティ・ロウラン

マリエル・アテンザ

アレックス

ランディ


故人

クライド・ハラオウン


『StrikerS』から

高町なのは

フェイト・T・ハラオウン

ユーノ・スクライア(『無限書庫』司書長)

八神はやて

シグナム

ヴィータ

シャマル

スバル・ナカジマ

ティアナ・ランスター(★エピローグ時から(『サウンドステージX』で☆))

エリオ・モンディアル

キャロ・ル・ルシエ

ギンガ・ナカジマ

ゲンヤ・ナカジマ

ラッド・カルタス

カリム・グラシア(聖王教会騎士でもある)

ヴェロッサ・アコース

リインフォースII

ヴァイス・グランセニック

グリフィス・ロウラン

アルト・クラエッタ

シャリオ・フィニーノ

ルキノ・リリエ → ルキノ・ロウラン

メガーヌ・アルピーノ

オーリス・ゲイズ

アギト(エピローグ時から)

タント

ミラ・バーレット

セレナ・アールズ

レオーネ・フィルス

ラルゴ・キース

ミゼット・クローベル

ファーン・コラード


故人

ゼスト・グランガイツ

クイント・ナカジマ

ティーダ・ランスター

レジアス・ゲイズ


『サウンドステージX』

ルネッサ・マグナス★(臨時)

ヴォルツ・スターン


『Vivid』から

チンク・ナカジマ

高町ヴィヴィオ(『無限書庫』司書)


『Force』から

ウェンディ・ナカジマ

トーマ・アヴェニール(見習い)

リリィ・シュトロゼック(見習い)

アイシス・イーグレット(見習い)

他にディエチ・ナカジマの姿も確認できるが、正規局員であるかも含め詳細は不明。



関連タグ

管理局の白い悪魔 機動六課

タイムパトロール タイムマシン


外部リンク

時空管理局 - Wikipedia

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