概要
第25話より登場した、新たな上級ロイミュード。
ネオバイラルコアによって下級ロイミュードが人間の「心の闇」とシンクロし、融合した形態で、ブレン曰く「斬新で、革命的で、素晴らしい発明」。
主な特徴として従来の上級ロイミュードと違い全身が赤く染まっており、胸部には緑で縁取られたプレートが取り付けられている。
その姿は融合した人間の欲望の形が具現化されたものであるとされており、媒体となった人間が同じなら別のロイミュードと融合しても同じ姿になる。
基本的に媒体とした人間の人格が優先されるが、融合したロイミュードが喋る際はプレートにその個体のナンバーが表示されるため、それによる会話も可能。初めて融合進化態を見たベルトさんは「まるで自分たちのようだ」と驚いていた。
目的は例外的であったものの上級ロイミュードのブレン・ロイミュードがネオバイラルコアを使用して一時的に仁良光秀と融合を果たしており、既に進化している上級ロイミュードであっても融合する事は可能なようだ。
人間と一体化することでより強力な欲望を吸収できるため、通常のロイミュードよりも高い戦闘力を会得することが出来る上、人間が協力する姿勢さえみせれば即進化態になれる、人間を取り込むことで人間そのもののデータを得ることが出来るなど、通常の進化にはないメリットがある。逆に言うと、媒体として必ず人間と融合する必要があり、融合が解かれると即座に元の姿に戻ってしまうというデメリットも抱えている。また、フリーズが「幸いこの人間世界、悪人だけは掃いて捨てるほどいるからね」と発言しているほか、シーカー・ロイミュードが悪人以外の適合者を探すためにわざわざ大規模な実験を行っている事から、融合できる人間は純粋な悪人に限られており、悪人でない人間の場合、たとえ負の感情を増幅させたとしても適合することが出来ずに仮死状態になってしまうなど、適合できる人間は限られている。
その性質もあってか、融合進化するロイミュードも凶悪な人格や愉快犯気質な個体が多い。
当初は人間と一体化している為にそのまま倒すと融合している人間の殺害に繋がるという危険性が生じていたが、これに対抗すべく、特状課の沢神りんなは魔進チェイサーの体組織サンプルを解析し、そのデータを元に全てのドライバーに人間とロイミュードを分離する能力を持たせる事に成功している。
各個体
- ソード・ロイミュード (007)
劇中で最初に登場した融合進化態ロイミュード。第25話より登場。融合者は連続殺人犯の多賀始。
- シーカー・ロイミュード(050)
第27話より登場した、ネオバイラルコアに適合できる悪人ではない人間を探す実験を使命とするロイミュード。しかし、その真の目的とは…。
融合者は元犯罪心理学者であった西堀光也の娘、西堀令子。
- オープン・ロイミュード(067)
第29話より登場した、銀行強盗犯を装い進ノ介の父である英介の殉職事件の関係者を始末することを使命とするロイミュード。融合者は銀行強盗の根岸逸郎。
- シーフ・ロイミュード(106→003)
第34話にて科捜研からとある事件の証拠品を盗もうとしたロイミュード。融合者は???。
- クック・ロイミュード(090)
第37話より登場したロイミュード。メディックに依頼されて、とある非道な実験に協力している。タチの悪い事に融合者には悪意がない。融合者はフレンチシェフの奥村松太郎。
- ズンボガンボロイミュード(不明)
東映特撮の公式YouTubeチャンネルのドライブの戦いを振り返り、ドライブの各タイプやマッハについて復習する総集編動画に登場。デッドヒートマッハも退ける実力を持つが、動画内に一切登場せず、詳細は不明。
キャスティングについて
それまでのロイミュードは人間の姿と記憶を得る為、演じるのもオリジナルを演じた俳優が多く、声優を起用する場合はスクーパーやジャッジのような人間に成りすます事を目的としない個体に限られたが、この融合進化態は人間とロイミュードが異なる人格で存在する関係上、ロイミュード本体は声優の起用がメインになっている。
また、融合している人間の正体が判明するまではロイミュード側の人格がメインで喋る場面も多い。
余談
なお、よみうりランドでの某ヒーローショーでは、人間のみならずファンガイア(魔族)とも融合していた。
融合進化態の全てが新規造形でなく、これまでに登場した進化態のスーツの改造である。
前述通り、ロイミュードと共鳴した人間=悪人が融合して生まれる存在、つまり元々本質的に近しい者同士で融合している為、この手の人間と怪人が合体した怪人では珍しく、分離後に人間が融合していたロイミュードに見捨てられた事こそあったが、お互いの意識が対立するような事例は一度も無かった。
関連項目
新型メギド:人間と怪人の意識が別々のライダー怪人