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ハイラル王の編集履歴

2023-04-23 23:30:29 バージョン

ハイラル王

はいらるおう

ゼルダの伝説シリーズに登場する人物。その名の通りハイラルの国王。メイン画像は『風のタクト』のもの。

概要

ハイラル王国をおさめる国王。作品によって人物は異なる。

なお、神々のトライフォースが発売されるまではハイラル王国という呼称はなく、ハイラル地方にある小国という設定だった。このため初期のメディアミックスでは「ハイラル王」とは呼ばれておらず、名前が設定されているケースもあった。


作品ごとのハイラル王

リンクの冒険

初登場作品だがゲーム内には登場しない。説明書に容姿と過去の王として存在が語られるのみとなっている。ここでは王位を継いだ若い王子について触れる。


歴代の王はトライフォースを用いてハイラルを豊かな国にして来た。若き王子もまた王位を継ぎ、トライフォースも受け継ぐはずだった。ところがトライフォースだけは「力」と「知恵」しかなく「勇気」の存在が欠けていた。

側近の魔術師が「妹のゼルダ姫が先代の王から何か聞いていたかもしれない」と言い、王子は妹にムチを打ったが口を割ろうとしない(説明書ではムチを打つシーンがある)。魔術師が「永遠の眠りを与える魔法をかける」脅しても同じだった。


結果、業を煮やした魔術師は本当にゼルダ姫を眠らせてしまう。王子は止めようとしたが魔術師に弾き飛ばされ、妹は永遠の眠りにつき、魔術師も術の反動で絶命した。

己の愚かさを悔やんだ王子は、いつか目が覚めてくれることを願って妹を特別な一室(北の城)に安置した。そしてこのことを忘れないようにと歴代の姫に「ゼルダ」と名付けることにした。

その一室は開かずの間としてインパの一族に管理をさせ、彼女たちにだけこの伝承を受け継がせる。


この伝承がゼルダの伝説である。


神々のトライフォース

ある時、原因不明の災い(疫病、かんばつ)が起こり、魔法の力でもどうにもならずハイラル王は困り果てていた。そこへ彗星の如く現れた司祭アグニムが不思議な魔法によって災いを鎮める。

すっかり気をよくしたハイラル王は、アグニムに国を任せ始める。ところがアグニムは権力を振りかざし始め、ハイラル王は殺害され王位を乗っ取られてしまう。更には兵士たちまで操られハイラルそのものを支配されてしまった。

しかしアグニムの背後には魔王ガノンが潜んでおり、リンクによって倒されたことでトライフォースの力でよみがえった。


時のオカリナ

姿は見せていないがその存在はゼルダの口から語られている。

ガノンドロフの思惑に気づかず臣下として扱っており、ゼルダには心配されていた。奇しくも「信用して迎えた臣下が腹に一物あった」という点が神トラのハイラル王と同じ。

ゼルダから夢のお告げ(ガノンドロフがハイラルを蝕む暗雲)を話されても聞き入れようとしなかった。

ガノンドロフがクーデターを起こした際に死亡するが、リンクがガノンドロフを倒して元の時代(より少し過去)に帰り、ゼルダ姫にこれから起こることを告げてクーデターが阻止された歴史もある。


風のタクト

許して

CV:丸山詠二

本編の時代よりも前にハイラルが滅亡しており、王家最後の王ダフネス・ノハンセン・ハイラルが登場する。神の命によってガノンドロフを倒すための勇者を探しており、魔獣島から飛ばされてきたリンクと出会い、彼をナビゲートする。海上では赤獅子の王という赤い船の姿である。テトラ(同作のゼルダ姫)は子孫にあたる。

彼自身は「ハイラルは滅びたもの」と認識しており、物語の終盤でハイラルの復活を望むガノンドロフがトライフォースを手に入れようとした時はトライフォースに先に触れ、滅びてもなお海の下に眠り続けるハイラルの完全な終焉と、リンクとテトラたちの未来を願った。そしてガノンドロフとの決着がついた後は過去の自分たちは僅かな島々の世界しか残せなかったことを詫び、二人に未来を託して海の上に戻っていくリンクとテトラを見つめながらハイラルと共に泡となって消えた。

その最後の想いはリンクとテトラに受け継がれ、彼らは新しいハイラル王国となる新天地を目指して旅に出た。後にテトラたちによって建国された新ハイラル王国の紋章は、ハイラル王への敬意を示して赤獅子の王が描かれている。


4つの剣+

CV:丸山詠二

テトラ、チャツボに続き、3人目のナビゲーターとして登場。時系列は風のタクトの後と言う設定で原作のラストでハイラルと共に海に沈んで、船はもう意思はないのだが、気にしてはいけない。

外見は赤獅子の王の姿のみで人間の姿は出てこない。プレイヤーの事は「○○ぞう」と呼ぶ。

ナビゲートは基本的に荘厳な態度で進行するが、プレイヤーがメダルをゲットすると「○○ぞうが、メダルをゲットォォォォ!」と叫び、終盤の丸見えラッキータイムでは船体を激しく揺らし「ワッショイ!ワッショイ!ラッキーラッキーラッキー!」等と叫び、花火がピュンピュン飛び初め、最終的にスタミナが切れるという、本編のシリアスなイメージを完全にぶち壊す様を見せてくれる。

ナビゲーターの性能としては終盤に本領を発揮するスロースターター。

終盤になると宝箱の中から上位のラッキースターが高確率で出てくるようになる。

ちなみにゴンゾとの会話の際、ゴンゾが畏まっているのでおそらく正体が知られている(テトラ海賊団の面々の先祖はハイラル王家に仕えていたという事からのファンサービスかもしれない)。


ふしぎのぼうし

グフーによって石にされたゼルダを助けるため、リンクにピッコルの剣の修復を依頼する。

物語中にグフーによって石化され、地下牢に幽閉されていた。

終盤、リンクのフォーソードの力によって救出され、地下牢を脱出するためのカギを託す。

ちなみにデザインは風のタクトと同じである。


ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ


CV:丸山詠二

風のタクトに登場したハイラル王が登場する。世界の異変の原因を探るべく神によって遣わされたという設定。テトラ、別時空の勇者リンク、ラナと合流し、ファントムガノンの陰謀に立ち向かう。戦いでは船の帆を振りまわしたり赤獅子の王に変身するなど、主に水を操って戦う。魔力開放時のふしぎのぼうしに登場したカケラあわせや風のタクト終盤の再現モーションは必見。

また担当声優である丸山詠二氏が2015年9月24日に死去している為、風のタクトでの音声流用によるライブラリー出演であった。


ブレスオブザワイルド

リンクはわしが守って育てる!Zelda_3


CV:中博史

風のタクト同様ハイラル王国が滅んだ後の時代であり、その最後の王ローム・ボスフォレームス・ハイラルが登場。大厄災で命を失った後、魂だけで存在し続けている。当初は放浪の老人に扮していたが、記憶喪失のリンクにシーカータワーの起動や祠の試練に挑ませた後、自身の正体を明かすとともに100年前の真実を語る。


100年前は厄災ガノンの復活が差し迫る中で、なかなか女神の姫巫女の霊力に目覚めなかった娘のゼルダに対し、彼女が熱心にしていた遺物の研究をやめて修行に専念するよう厳しく告げていた。


しかし本心ではゼルダの苦悩も苦労も理解しており、そもそも力に目覚められないのも姫巫女の師なるはずだった妻(ゼルダの母)の急逝によって力の覚醒方法も使用法も何一つ教われなかったから(しかもその継承方法は口伝のみで書物も存在しなかった)という致し方ない事情ということも充分に理解はしており、そんな中でも娘に重責を押し付け僅かな情報と文献頼みの独学修行を強いらせていることに負い目を感じ、さらに「無才の姫」と理不尽な陰口を叩かれていることにも胸を痛めていたのだが、タイミング悪く厄災復活の予言がされた為に、国や民達を守るべく、力が目覚める一縷の望みをかけて心を鬼にしてでも娘に修行を専念させざるを得なかったのである。


だが、後に遺物にも力を覚醒させる方法が分かるかもしれないと思い始め、遺物研究に対する考えも改めるようになり、もしも最後の知恵の泉の修行がうまくいかなかったら休養も兼ねて再び研究の許可を出すつもりでいた。しかし厄災復活によってその思いを娘に伝えることはついになく、皮肉にも自身と国が滅んだ直後に娘はようやく力が覚醒したのである。

さらに愛娘は100年間朽ち果てたハイラル城の中でたったひとりでガノンを封じ続けるという壮絶な責務を背負わされる事となり、娘を救ってもらうべく魂の状態で100年の眠りから覚めたリンクを導き試練を与えた。


そしてリンクとゼルダがすべてを終えたのを見届けた後、四英傑と共に静かに天へと昇って行った。


大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

ステージ「始まりの塔」の背景に登場。老人の姿でパラセールを使って飛び回っている。彼自身はギミックとは関係なく、ファンサービスのような役回り。戦場化終点化にするとステージには降り立たない。スピリットでは赤獅子の王として登場し、超化すると、風のタクトデザインのハイラル王に変わる。


厄災の黙示録

ゼルダが古代遺物の研究に傾倒しているのを快く思っておらず、顔を合わせるたび修行に専念するようにと厳しい言葉をかけ続けていた。古代遺物の調査は現実逃避に過ぎないと見ていた王だが、白いガーディアンに勇気づけられたゼルダは自らの想いを語る。そこでゼルダが渡したのは、幼少の頃、母親とともに拾った謎の古代遺物であった。それはどのような力を持っているのかわからないが、こういった物の謎を解き明かすことで厄災封印に役立つはずとゼルダは言う。しかし王は「それはお前の役目ではない」と一蹴してしまう。

その後、物語終盤にて厄災ガノンが復活。ハイラル城にいた王は近衛と共に隠し通路から脱出する。しかしその矢先、ゼルダたちがガーディアンに追われているのを目撃。自ら剣を取って助けに入り、娘たちを逃がすべく追っ手を引き受けるのだった。加勢しようとしたリンクには「そなたはハイラルの姫の騎士。すべきことは理解しておろう」と告げた。そしてハイラル王は、ガーディアンたちが放った光線の爆発の中に消えていった。


ガーディアンとの戦いで死亡したと思われた王だが、密かに生き延び兵士たちを率いて時の神殿で戦っていた。実はゼルダが渡した古代遺物は、外敵からの攻撃を遮断するガード能力を持っていた(見た目および性能からしてガーディアンガードの一種と思われるが、形状としてはブレスオブザワイルドに登場するガーディアンガード系統のものとはやや異なる)。


逃避に過ぎないと断じた古代遺物に救われたことで自らの過ちを受け入れ、再会した娘に向けて「真に己の責務から逃避していたのは自分の方だった」と詫びた。

以後はリンクたちに合流し、ガノンとの最終決戦に加わる(プレイアブル化する)。


武器は両手剣。キャラクターアクションでパワータイプの「王の姿」とフードをかぶったスピードタイプの「老人の姿」に変わる。老人の姿になると武器の見た目が斧になる。強攻撃中に姿を切り替えると、追加で強攻撃を放つことができる。


バトルチャレンジでは王を操作してハイラル兵相手に無双し、最後にリンクを打ち破るという展開となる。またDLC「古代の鼓動」で追加されたバトルチャレンジ「ハイラル征服戦」では敵として登場する。このバトルではコーガ様か厄災ガノンを操作してリンクたちを倒すという展開となる。


テラコに関しては当初は「得体の知れない」として懐疑的に見ていたが、後の手合わせで敗れた時は頼りになる「仲間」として信頼を見せている。


メディアミックス

未将崎雄版「ゼルダの伝説

17代目ゼルダ姫の父親として登場。原作には登場しないため実質的にオリジナルキャラクターである。

逆立った黒髪に髭を蓄えており、熊のような屈強な体格をしている。王というよりは騎士団長と言った方が相応しい風貌。ゼルダ姫の年齢も10歳前後くらいと思われるので、歴代の王の中でも若い方である。


「16代目(ゼルダ姫の母親)はガノンに殺された」という娘の訴えを信じず、魔族の存在もさほど重視していなかった。ゼルダが「魔族討伐に騎士団を動かすべき」と言っても辺境守備隊を向かわせただけであり、誕生祭の方を優先させた(「民も楽しみにしているから今更取りやめはできない」と答えている。つまり世間体を重視した)。


姫「母様の仇を討たないのか、父様!」

王「またその話か! いいかげんにしろ!」

王「あれは落雷で死んだ。事故なのだぞ」

姫「違う。現に魔族が!」

王「もうよい! 姫は姫らしくしておれ」

姫(くそおやじ!)


当然ながら娘から当たりは強いのだが、王の方も取り付く島もないと言った態度で跳ね除けている。

娘の言う通り妻を殺したのはガノンなのだが、当時は雷雨が降っており、落雷が落ちたタイミングでガノンが襲撃したこともあり勘違いしてしまったようだ。

また妻には生き別れになった意中の相手(エルフの青年のルーン)がおり、王とは見合いや政略結婚の類で結ばれた可能性が高い。

王としては亡き妻よりその忘れ形見に関心が向いてしまうのも仕方なかったのかもしれない(王と妻が結ばれた経緯は不明のため飽くまで推測である)。


「娘には女の子らしくしてほしい」と思っており、誕生祭の日には女中に命じて無理やりドレスを着させている。娘は嫌がっているのに「よく似合うぞ!」と大喜びするなど悪い意味で親バカである。

国が平和ならそういう王でもよかったかもしれないが、その独りよがりを通し続けた結果、悲惨な末路を迎えることとなる。


しびれを切らした娘が自分で動いた結果、ガノンに拉致されてしまう。以後は態度を一変。ガノンは「トライフォースの欠片とゼルダ姫を交換する」という取引を持ち掛けたが、王は「そんな時間はない!」として娘を救出するために自ら騎士団を率いてデスマウンテンへと向かう。

インパから諫められたが「わしと我が騎士団は無敵だ!」と豪語して聞き入れなかった。一方で騎士団の侵攻を部下から聞いたガノンには「そんなの放っておけ!」とまったく相手にされなかった。


この意識の違いから分かるように両者の実力差は歴然であった。

ガノン(あるいは配下)の力によって騎士団は徐々に精気を吸い取られ、加えて度重なる魔族の襲撃によって半壊。王はわずかに生き残った騎士と共に帰還したが、別人のように痩せ細り廃人同然になってしまった。寝室まで連れて行かれ寝かされるシーンが最後の登場となった。

皮肉にも愛娘を救ったのは、トライフォースの欠片を集めたことで心身ともに成長したハーフエルフの少年であった。


ハイラル王が父として娘の話にきちんと耳を貸していたら、また違った結末になっていたのかもしれない。


続編「リンクの冒険」では未登場。「ハイラル軍を指揮できるのはゼルダ姫しかいない」という台詞からハイラル王は再起不能になったか死亡してしまった可能性がある。


先代のハイラル王(ゼルダから見て祖父に当たる)の存在も語られており、こちらはエルフ/ハーフエルに対する強い差別意識を持っている。娘(ゼルダの母)曰く「エルフと付き合っていることがバレたら二度と城の外に出してもらえなくなる」とのこと。

このため周囲はハーフエルフであるリンクの正体を隠すこととなった(くわしくはリンクの未将崎雄版の項目を参照)。


なお、「娘想いだが、娘の話に耳を貸さないので微妙な仲になっている(娘の訴えに対し「それよりも〇〇をするべき」と教育方針を押し付けている)」「大柄な体格で自ら剣を取り騎士を率いる勇猛さを持つ」「しかしガノンの軍勢の前に敗れる」という点は、ブレスオブザワイルド及び厄災の黙示録に登場するハイラル王に近い。

また先代の「あるものに対して差別意識を持っており受け入れることができない」という部分も、ハイラル王の得体の知れないガーディアンを受け入れられないという部分と似通っている。


また存在が語られるだけだが時のオカリナのハイラル王は「ガノンドロフを警戒している娘の訴えを信じなかった結果、反乱を起こされて命を奪われる」という結末を辿っており、奇しくも娘の話を聞かなかったという点では同じ。


乱丸版「リンクの冒険」

原作と同じだが王子ではなく若きハイラル王として語られている。

王位を継いだがトライフォースだけ継がなかったため躍起になって探していた。

そこで魔法使いから妹(初代ゼルダ姫)が在り処を知っているかもしれないとして拷問するように言われたが断っている。しかし魔法使いは独断でゼルダ姫を尋問し、上手く行かなかったため魂を抜き取ってしまう。その現場を目撃した王は、魔法使いが妹を殺したと思い込み逆上して斬りかかり手傷を与え、撤退させた。

その後は天寿を全うし、墓地に王の墓が立てられている。

最終巻では、実はトライフォースを我が物にするという野心は、魔法使いに吹き込まれたものであることが判明する。


2巻の中盤では、リンクが剣の師であるガンプに裏切られ、やむを得ずに斬り殺してしまう。

王は罪悪感から使命を投げ出したリンクに悪夢を見せて「自分自身に負けるな」ということを伝えた(内容はトラーフォースを我が物にした邪悪なリンクがハイラルや仲間たちを蹂躙するというもの。王もこうなっていた可能性が十分にある。それ故にこのような悪夢を見せた可能性が高い)。


最終巻では目覚めた初代ゼルダ姫(妹)がリンクを見て「お兄様」と勘違いするなど、血縁者を匂わせるような描写がされたが真相は不明である。


小説版「魔界からの逆襲」

エンディングにて未来からやって来たリンクに「初代ゼルダ姫はいずれ目を覚ます」ことを告げられる。


蜃気楼城の戦い

ゼルダ姫の父である「国王グレアムII世」なるオリジナルキャラクターが登場。長く白い髭を伸ばした小柄な老人で、性格はかなり陽気でお茶目。電球頭で頭髪はない好々爺然とした容姿。

リンクとゼルダが両想いなのを察し、強い男に娘を娶ってもらいたいという希望もありリンクの成長を促そうとしていた。

エピローグでは数々の変装によって正体を隠し、リンクとゼルダを導いていたことが判明する。

「変装をするハイラル王」という点でブレスオブザワイルドのハイラル王と共通点がある。


暗黒トライフォース伝承

選択肢によって結末が変わる小説作品。

冒頭と終盤に登場。賢者ハルデナーハ、予言者ジハド、勇剣士ダヌークの3人を側近としている。

ある日、ゼルダ姫が昏睡状態に陥ってしまい、かつてリンクに倒されたガノンが復活したのではと考える。そこでジハドの強い進言を受けてリンクを召喚し、ガノン討伐を頼み込む。その際は娘のことを嘆き悲しんでか「ガノンはリンクが倒したはずだろう」とやや非難めいた視線をリンクに送っていた。


ガノンは闇の司祭によってゾンビとして復活していたが、リンクの奮闘によって再討伐される。だがこれこそ黒幕である司祭が仕掛けた罠であった。

ガノンは死に際にリンクの動きを封じ、そこへ現れた司祭――予言者ジハドが邪のトライフォースに吸い込んで封印してしまう。そしてリンクの命と負の感情からブラック・リンクを生み出し、ハイラル侵略の駒とした。

結果、ハイラルはジハドの手に落ち、城も乗っ取られてしまった。王と賢者は幽閉されて人質にされ、ダヌークは従わざるを得ない状況にされた。

ガノンは初めからリンクを誘き出すための餌に過ぎず、ゼルダ姫を眠らせたのもジハドの仕業であった。


ハイラル王を救出するルートではジハドの正体が判明する。

かつて王家と対立する一族がいた。彼の一族は闇の力を崇めていたが、人々には受け入れられなかったため継承者争いに敗れ、滅亡という形で歴史から姿を消した。

しかし密かに血脈を残しており、一族に伝わる邪のトライフォースと邪力の杖(邪のトライフォースを起動させるアイテム)を継承していた。

そしてその末裔は予言者を名乗って王に近づき、策謀の末にハイラルを支配したのだった。

ハイラル王は、ジハドが邪のトライフォースを持っていたことからこれらの歴史を思い出し正体を見抜いたのだった。

ジハドの態度からして一族の復讐というよりは、強大な力を悪用して支配者になりたかっただけのようである。そのためか王も賢者も幽閉されるだけで済んでいた。


「邪悪な司祭が本性を隠してハイラル王に接近し、本性を現して城を乗っ取る」というのは神々のトライフォースで描かれている。ただしこちらはガノンが黒幕で、司祭が先兵。


黒き影の伯爵

序盤のみ登場。砂漠にあるアッサムの街を統治する「国王ウイルヘルム三世」という設定。

未将崎版を意識したのか屈強な体格をした黒髪黒髭の中年でゼルダ姫(12歳)の父親となっている。


〈夜のものども〉と呼ばれる魔物を率いる魔王ガノンにアッサム城まで攻め込まれ、ガノンによって殺されてしまう。

その後、国王に化けたガノンはゼルダ姫に近づき、二つのトライフォースを騙し取ろうとしたがインパに見抜かれてしまった。


田口順子版「神々のトライフォース」

原作と同じく既に死亡しているため登場しない。エンディングにて復活したことがゼルダの口から語られ、リンクに感謝していたことも明かされる。


かぢばあたる版「神々のトライフォース」

サブキャラクターとして登場。ゼルダ姫と同じく賢者の血を引いている。

穏やかな顔つきの細身のおじさんといった容姿で、ゼルダ姫とは似ていない。独自設定としてサハスラーラ以外の賢者も登場しており、王という地位のためか賢者たちから敬語で接されている。

ただ賢者たちと比べると平和ボケした部分があり、どうにも頼りない感じである(後述)。


原作とは異なりアグニムに殺されておらず、信用していることからいい様に利用されている(アグニムも本性を隠しており、王にも利用価値があるため生かされていた)。

リンクがゼルダ姫を誘拐したというのを真に受け兵士たちに捜索を命じる。だが連日捜索に駆り出したことで兵士たちの間で「いくら娘だからって……」「俺たちをなんだと思ってるんだ」と不平不満が湧き起こってしまう。


それを術で読み取ったアグニムから「王も所詮は人の親か」と嘲笑された。

その後、アグニムはゼルダ姫を手中に収める。娘を取り返してくれたと感謝する王だったが、アグニムには「用済み」と判断され命を奪われそうになる。そこへ駆け付けたリンクによって助けられ、誰が本当の悪なのかついに気づく。


以後は生き残った神父や七賢者たち(拉致された娘たちの親や祖父)を集めて作戦会議を開き、後方支援を担う。その際に賢者たちから黒幕がかつて封印された魔王ガノンであること、祖先が闇の世界を封印したことで今の事態が起きたのならば、子孫として責任を取るべく進行軍を結成してガノンを討つべきと進言され、事態の重さを痛感する。


最終巻では賢者たちに転移術を行使させ、ゼルダたちを闇の世界から連れ戻すことに成功する。しかしリンクだけはガノンとの決着を付けるべく闇の世界に残ってしまう。マスターソードの使い手でも魔王に勝てるのかと不安だったが、リンクの幼馴染ラスカから「肩書ならリンクだって負けていない」と告げられ、納得した様子で表情を明るくさせた。


姫川明版「神々のトライフォース」

原作と同じく既に故人となっているが、そうなるまでの過程が説明されている。

アグニムを信頼して城に迎え入れたところ、本性を現して権力を振りかざし始めたので退去を命じる。だがゼルダ姫の目の前で消滅させられてしまった。

原作とは異なり復活はしていない。


関連

ゼルダの伝説

リンク(ゼルダの伝説) ゼルダ姫 ガノンドロフ ガノン 赤獅子の王

ハイラル城 トライフォース


ガロア(PSO2NGS)PSO2NGSの登場人物。かつては最強の実力者だった主人公が力と記憶をなくした状態で出会った最初の人物であり、この世界で生きるための基礎基本を教えてくれた1人。ハイラル王とは逆に未熟な娘に対して危険から遠ざけようとしており、戦いに必要なことは何も教えようとしなかった。英雄と呼ばれるほどの実力者だったが、100年振りに現れた強敵から主人公たちを守るために戦い、爆発の中に姿を消した。

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