概要
『ダンベル何キロ持てる?』はマンガワンや裏サンデーにて連載中の読むプロテイン(単行本の帯より)。
原作:サンドロビッチ・ヤバ子、作画:MAAM。
同原作者による「ケンガンアシュラ」と世界観を共有しているが、登場人物が女性メイン並びにコメディータッチである事と相まって殺伐感は無いに等しい。
本作は格闘漫画では無く、スポーツ初心者にも分かりやすく筋力トレーニングの方法を紹介する筋トレ漫画である。そのため、筋トレ豆知識や食事療法、効率の良いダイエットの手法などなど、肉体改造の蘊蓄が話の主軸となっている。
一方で、ケンガンアシュラにも見られるハイテンションなギャグを濃縮還元した非常にコミカルな作品であり、女性キャラクター達の(無理矢理ねじ込んだかのような)お色気描写や、出オチとしか言いようのない濃すぎる男キャラクター達などなど、娯楽要素が盛りに盛られた内容となっている。
ケンガンアシュラと同じ世界線の物語なので、同作のキャラクター達がカメオ出演しているのも特徴である。
あらすじ
「ひびき…
お前、また太った?」
"食べること"が大好きな女子高生
紗倉ひびきは友人の一言をきっかけに
ダイエットを始めようと決意する!
運動を一人では続けられない
彼女が入会したのはスポーツジム!
そのジムで、同級生でお嬢様の
奏流院朱美と出会うのだが…!!!
理想のカラダを目指すため、
彼女のトレーニングが始まる――!!
登場人物
メインキャラクター
紗倉ひびき(さくら ひびき)
CV:ファイルーズあい
成績は下の中のギャルな皇楼女学院2年生。
友人の紗也香に太ったことを指摘されたショックから自分への投資ということでシルバーマンジムに通うことに。
しかし、一日6~7食の食生活を改める気は更々なく、結果筋肉がドンドンつき瞬発力に関してはとんでもないことになっている。その成長ぶりは街雄にも評価されており、朱美は秘訣があるのかと調べ始めたりもしている。その有り余る食欲はケンガンアシュラの主人公十鬼蛇王馬も戦慄する程。
最初は入会時に出会った朱美や街雄の筋肉バカぶりに引いていたが今はすっかり毒されている。
冬辺りには鳴造のことを異性として少しずつ気になり始めており、将来の夢も彼と同じようにアメリカの大学でスポーツ理論を学ぶことを目標としている。
ただ上記の通り成績の低さから街雄以外には殆ど無理だと思われている。
奏流院朱美(そうりゅういん あけみ)
CV:雨宮天
ひびきと同時にシルバーマンジムに入会した、皇楼女学院では知らぬ者がいない女子高生。
ケンガンアシュラに登場する皇桜学園グループ理事長であり拳願会会員奏流院紫音の実の妹でもある。
文武両道、容姿端麗を地で行くお嬢様だが重度の筋肉フェチ(特に大胸筋)。100kgのバーベルに発情したり、街雄の大胸筋をしばらく見ていないと禁断症状を起こし、筋肉の集合体にしか見えなくなって理性が本能に負けそうになるぐらいの重症者。
食事量が非常に多いひびきを有望視している。
ひびきのような感情を街雄に対して持っていないが、彼の筋肉には惚れ込んでいる様子。
上原彩也香(うえはら あやか)
CV:石上静香
ひびきの同級生であり、ある意味本作品の元凶。映画趣味で意気投合。
父親が元プロボクサーで、ボクシングジムのコーチ代理をやっているせいか、腹筋が割れており、基礎体力もかなりある。
小さいから動体視力を鍛えるためにシューティングゲームをしていたため、「MACHO OF THE DEAD」では全国29万人のトップに立つほどの実力の持ち主。さらにバッティングセンターでも球速140km/hのボールを軽々と打ち返す。こんな彼女だが、飛行機だけは大の苦手と可愛い一面がある。
同じ格闘技経験者としてジーナに親近感を抱いている。
ちなみに実家のボクシングジムにはタイの闘神・ガオラン・ウォンサワットも通っており、原作漫画では彼自身も顔出し出演していた。
街雄鳴造(まちお なるぞう)
CV:石川界人
シルバーマンジムのトレーナー。普段は爽やかなイケメンだが時折某世紀末救世主ばりにキャストオフし、イケメン顔そのままに「才能のある人が生活の全てをトレーニングに捧げてようやく到達できるレベル」の筋肉ダルマな体躯を披露する悪癖がある。
別に脳筋でもなく高校卒業後はアメリカに留学してスポーツ理論を学んでいたぐらい頭が良く、トレーナーとして実力もトップクラス。結構な有名人で忙しい時もあり、ちょくちょく不在の場合もあるが何かしらの形で登場する事が多い。
性格は良くも悪くも筋肉バカだが、作中随一の人格者で誰とも気軽に打ち解けていたり、周囲がやや否定気味なひびきの進路に関しても真剣に応援している。最初は大抵引かれるが何だかんだで結構モテる人物。
着痩せにも程がある体質をしており、ジャージを着ている間は普通の青年にしか見えない。
巻数を重ねるごとに肉体もパワーアップ・巨大化しており、最近では刃牙の登場キャラのような肉体になっており、手に持ったスイカすら小さく見えてしまう。
トレーナー以外にも家柄から神職としての資格を持っており、年末年始は家の手伝いをしており、参拝客からは「マッスル大明神」と呼ばれ、更には霊的な気配を感知すると大胸筋が自然とパンプアップする体質で、「お祓いトレーニング」による除霊もできるハイスペック。
立花里美(たちばな さとみ)
CV:堀江由衣
皇楼女学院の世界史教師で29歳独身。ひびき達に遅れジムに通いだした。ひびき・朱美とは面識あり。
裏で「百合亞リコ」というコスプレネームでレイヤーを行っており、コスプレに支障を来たさないようジムに通い始めたが、生徒には遭遇したくなかった。
その為、最初は乗り気ではなかったが街雄に一目惚れして即入会している。
レイヤーであることを隠すため様々な誤解を甘んじて受け入れている。
大人だけあって基本的にツッコミ担当。
なお彼女のコスプレ趣味に関してはジーナ・ボイドと彼女が通っている整骨院の院長には知られている。
CV:東山奈央
漫画での登場自体は鳴造、里見よりもう少し遅れる(2巻後半)が、アニメサイトではその二人に先んじてキャストが発表されている。
ロシアの地元の腕相撲大会負けなしらしく、本作でも腕相撲大会目当てで来日したがひびきに完敗してからは彼女の家にホームステイしている。
日本のアニメを見て日本語を覚えたため流暢な日本語を話せるが、ジャッキー・チェンの映画で日本文化への理解を深めたため方向性がおかしなことになっている。
アニメやアイドルなどが大好きな根っからのオタクで、将来の夢もアイドルになることやカンフー映画に出演することである。
コスプレも大好きで百合亞リコを一発で見破り、以降はコスプレに付き合わせている。
なお叔父であるイワン・カラエフは彼女が口にピロシキを咥えコサックダンスをしているステレオ的なロシア人キャラをやってるのを見て、呆れてしまいドン引き迄している。
皇楼女学院関係者
愛菜るみか(あいな るみか)
CV:戸松遥
皇桜女学院2年B組の担任教師で30歳独身。婚期を焦っている。悪気はないが失言が口をついて出てしまうタイプ。元ヤン。
アラサーになって脇腹のたるみが気になっている。
呉夜叉(くれ やくしゃ)
CV:大原さやか
皇桜女学院2年A組の担任教師で34歳で二児ありの既婚者。京都出身。
実は教師とは別に殺し屋としての裏の顔があり、薙刀を得意としている
清楚な和風美人といった外見だが意外と毒舌で、よくわからないものには便乗しないタイプ。中年女性扱いすると静かに怒る。
ケンガンアシュラで登場する呉一族の一人で、子供のうちの一人はケンガンアシュラにも登場している。
その他
上原ナナ(うえはら ナナ)
CV:佐藤利奈
彩也香の姉。街雄とは小・中・高の同級生。家業のボクシングジムを手伝っており、かなりスパルタ。初めての一撃でサンドバッグをぶっ飛ばしたひびきにボクサーとしての才能を感じて目をかけており、度々ボクシングの道を目指すよう誘っている。
出入苦多朗(でいれ くたろう)
CV:吉野裕行
ムジテレビのディレクター。運動歴が一切なく、枝のように細い貧弱な体格をしている。
「なんかすごいアイドル公開オーディション」のディレクターをしていたときに参加者だったジーナ達「筋肉少女隊」と出会う。これがきっかけで彼女らと交流するように、さらには自身もトレーニングに励むことになってしまう。
CV:中村悠一
頭頂部と左目に傷のある禿頭のマッチョ。ある人物に仕えているようだが…?
何かと存在感のあるモブマッチョとして活動している他、出入と意気投合し共に番組企画を行っている。
モデルはイギリスの俳優ジェイソン・ステイサムと思われるがハーンノルドと異なりCVは吹替え担当の山路和弘氏ではない。
パチンコ版キャラ
中澤凛(なかざわ りん)
紗倉ひびきのライバル。原作にも登場した。
荒流院楓(こうりゅういん かえで)
奏流院朱美のライバル。
一橋杏(ひとつばし きょう)
上原彩也香のライバル。
単行本
2021年8月11日時点で13巻まで発売中。
テレビアニメ
2019年夏期に放送されることが明らかにされている。
同時期には同じ原作者のケンガンアシュラも配信予定となっており、同じ作者繋がりのクロスオーバーがあるかどうかが期待される。ちなみに両方の原作では共演している。
主題歌の『お願いマッスル』もまた、筋肉好きの筋肉好きによる筋肉好きのためのひたすら筋肉を称えるための歌。
関連項目
ケンガンアシュラ&ケンガンオメガ…原作者が同じ繋がり。世界観を共有しており、それに加え『ケンガンアシュラ』と『ダンベル』はほぼ同時期に放送されていた事もあった。
アニメでは『ケンガン』シリーズのキャラが影で顔が隠されたり、目線が黒塗りされた状態で隠しキャラとして登場してたり、原作漫画では一部の登場人物が隠しキャラどころか関係者として堂々と顔出し出演していたりもしている。
コマンドー…作中のパロディとして「七人のコマンドー」というアクション映画が登場。また、その映画の主演を務めた俳優のハーンノルド・ドゲゲンチョネッガー(CV:玄田哲章)という人物が登場している。
さばげぶっ!…アニメ版のナレーションが本作と同じ玄田哲章氏が務める。また劇中にて上記のコマンドーのパロディが登場していたという共通点がある。
鴨居つばめ@うちのメイドがウザすぎる!…本作のアニメ制作を担当した「動画工房」におけるマッチョの先駆者。本アニメのOP・EDをウザメイドのMVに充てるMADが有志によって作られた。
後にOPの公式実写MVが作られ、MVのラストはウザメイドのOPの公式実写MVに繋がるような終わり方で締められている。
ルナパパ@瀬戸の花嫁 玄田哲章氏が演じているシュワちゃんのパロディキャラ
競女!!!!!!!!…女子アスリート大活躍&サンデー繋がり(こちらは裏ではない)。
ゴールドジム…シルバーマンジムの元ネタと思われるジム。