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AT-Xの編集履歴

2023-05-21 07:50:24 バージョン

AT-X

えーてぃーえっくす

アニメシアターXは、株式会社エー・ティー・エックスが運営する、日本のアニメ専門チャンネル。通称AT-X。

概要

プラットフォームスカパー!スカパー!プレミアムJ:COMひかりTVeo光テレビ
チャンネル番号Ch.333Ch.667Ch.605Ch.380Ch.729

※全てHD放送。


アニメシアターXは1997年12月1日開局。当初はテレビ東京の一部門であり、2000年6月から独立会社化されたが、2021年8月31日、テレビ東京の完全子会社となった。

チャンネル名に含まれる「T-X」はテレ東のコールサイン「JOTX-(D)TV」に掛かっている。


テレビ東京で名アニメプロデューサーとして名を馳せた岩田圭介が社長を務めていたことがある。また、テレビ東京系列局でたまに放送されていたテレビCMに、テレビ東京の女性アナウンサーが出演したことがある。

なお、2021年4月以降、BS11にてテレビCMが放送されることがある。


キャッチコピーは「ワンランク上のアニメ専門チャンネル」。

クオリティの高い作品の制作・編成を行っている。また、作品によっては年齢制限を設定している。

ワンランク上というキャッチコピーの通り、原則基本チャンネルには含まれておらず、オプションチャンネル扱いとされている(下述)。

また、地上波やBS放送局よりも早く新番アニメが放送されることが多く、1月、4月、7月、10月の改変期には「◯月新番最速放送!」といううたい文句を発表する番組もある。


声優出演の番組が多かったが、2019年に大方が終了した。


テレビ東京との関係

親会社であるテレビ東京から番組供給を受ける一方、逆に広報番組「あにむす!」を2013年10月から2016年3月まで供給していた。なお、該当番組は2013年1月から7月にかけて、番組改変期特番として3度放送されたことがあるほか、放送終了時点ではテレビ愛知以外の系列局やキッズステーションでも放送された。


そして2016年4月からこれのリニューアル番組である「A応Pのあにむす!!」を、「あにむす!」の(最終)ネット局+テレビ愛知に供給していた。ただし2017年いっぱいでTVQ九州放送が、2018年3月いっぱいでキッズステーションが、それぞれ放送を取り止めた。TVQ九州放送以外のテレビ東京系列局(テレビ東京含む)では2019年3月まで放送されている。


なお、これらの番組はAT-X自身が放送したことはない。


現状の課題

視聴料金

月額1,980円(税別1,800円+税180円)と、他ジャンルの専門チャンネルよりかなり高額だが、これは著作権の都合、(アニマックス・キッズステーションと異なり)CMの放送がほとんどない(1時間につき、多くて数本程度しか放送されない)ため広告収入が望めないこと、アニメの配信には実写よりも幅広い周波数帯を用いなければならないのでその分コストが高くついてしまうなどの理由があるため、どうしても高額になってしまう。


他のアニメ専門チャンネルである、アニマックス・キッズステーション・カートゥーンネットワークと異なり、AT-Xはいわゆるパック割(複数のチャンネルをまとめて契約することで、料金を割安にするサービス)に対応しておらず、基本料金とは別料金での契約を必要としている(※単独契約の場合でもアニマックス、キッズステーションは月額813円(税込)、カートゥーンネットワークは627円(税込)と低く抑えられている)。


さらには画質や放送枠の問題(いずれも後述)も絡んでいるため、他チャンネルと比して一層割高感が強く、付加価値が低下しているのは否めない。 そのせいか、毎月第1土曜日に無料放送を実施してはいるが、これとて年齢制限を設けている番組など、適用が除外されるものがあったりする。


その一方で「有料放送でありながら、テレビ東京制作のアニメは常に遅らせて放送させている(AT-X→テレビ東京の順で放送されたことがない)」とか「独立局作品に関しては、BS11より遅れて放送される作品もある(BS11が製作委員会に参加している作品であれば、その営業努力に免じて…と好意的に解釈できる)が、テレビ東京や独立局やBS11で見逃した場合の受け皿としてみれば欠点とは言えない


また、先述した通り基本的にCMを入れていないため、他の民放同様、劇場版や一挙放送以外は基本的にジャストタイムテーブルなのだが、地上波民放向けアニメ番組(1話あたり正味約25分)の場合、毎時59分45秒/29分45秒にオープニングステーションアイキャッチの後にアニメ本編をシームレスで放送し、毎時25分/55分にエンディングアイキャッチ(テレビ視聴の際の注意文)で終了。その後の約4分45秒間はコマーシャルタイムだが、基本的に放映予定の番宣、自社及び系列会社のイベントやキャンペーンの告知で、2018年の完全ハイビジョン化以降は主に劇場版アニメの公開などのCMを一部入れているが、基本的には従前どおり、アニメ本編ははアバンパート(もしくはOP)からED・次回予告までシームレスに放映し、次のジャストタイムまでの空き時間がCM枠となっている。

アニメ本編中にCMで途切れないのはもちろん、「録りだめ・流し見」(画質はSDで充分という層)だとこの節約できる5分が意外と重要で、2クール26話構成の場合、1クール分がギリギリMN6(VHSの末期の3倍モード程度の画質)で1層DVDの1ディスクに収まってくれる。他局だと編集機能を使ってCMを除去しなければならない。


画質

長らく、最も視聴環境が普及しているスカパー!標準サービスにおいてハイビジョン化されておらず、ソースによっては折角HDリマスター化したものを再度DVDレベルにダウンコンバートした、本末転倒のややぼやけた画質での放送を余儀なくされていた。


そのため、本来のハイビジョン画質(ブルーレイディスク並の画質)で視聴したい場合には、専用のチューナーやパラボラアンテナが必要になるスカパー!プレミアムサービスや、NTT系の光回線を必要とするプレミアムサービス光かひかりTV、あるいはさらに別途の工事を必要とするJ:COMなどのCATV(事業者によってはSD画質の場合あり)と契約しなければならず、視聴希望者にとってハードルが高いものとなってしまい、目当ての作品がHD化済の他チャンネルでも放送されている場合にはそちらに視聴者が流れてしまいがちになっている……


言いたいところなんだが


これは後述するAT-Xが他局と棲み分けている点を誤解している。AT-Xは基本CMなしのシームレス放送であり、さらにジャンル傾向とも相まって、リアルタイム視聴よりも録画視聴に重きを置いているのである。

フルHD画質で「録りだめ」など、はっきり言ってHDDが何TBあっても足りないのだ。つまり、AT-Xのメインターゲット層は実際の放送がSDかHDかに関わらずVHS程度の画質で長時間録画できる事を求めている。なので、BDレコーダーが廉価化する近年になるまで、AT-Xは急いでフルHD化する動機が薄かったと思われる。


2018年4月、総務省よりHD放送事業者申請が認定され、ついに標準サービスでも高画質化が実現する運びとなり、同年9月26日(水)よりハイビジョン画質での放送を開始している(【スカパー!】2018年7月、8月のチャンネルインフォメーション ―各チャンネル・パックセット等変更のお知らせ)。


他CSアニメ局との差別化

放送体系として上記の様に、視聴料がやや高額な分本編中CMが入らないという以外にも、他のCSアニメ局とは明快に差別化している。


AT-Xの専門分野はぶっちゃけると深夜美少女アニメ(要するに男性オタク向け)である。このジャンルについては、テレビ東京のアニメのみならず、多くの深夜アニメ・UHFアニメのCSでの放送を引き受けている。

カルトな部類に入る懐かしのアニメも放送しているが、これはそのメイン視聴者層が子供の頃に見ていた作品だからである。

さらには声優出演バラエティ番組も波がありながらもかなり放送されている。これも、元々声優の露出が男性向け深夜アニメに端を発していることと合致する。


また、AT-Xは一挙放送・劇場版・帯放映などの特殊な例を除くと、基本的に2~3回のリピート枠がある。大抵の場合は、最速放映枠の前日(パターンによっては「日本のテレビ・ラジオ放送に於ける日付変更点」5時となっている関係で扱いとして前日24時~28時30分、つまり当日未明)に前回のリピート放送がある。

これは、最速で第1回を見なかったが番宣やWebでの評判などで興味を持った、録画機の設定ミス、天候状況によるCS放送の受信不良などで最速枠を見逃した場合の救済策として大きい。


これらの状況からすると、AT-Xの放送枠は不足しているどころか他局よりも潤沢であると言っても良い。


AT-Xの放送枠が不足しているという主張は、特にテレビ東京制作のアニメに関して、『銀魂』(シリーズ)がキッズステーション、『夏目友人帳』シリーズがアニマックスでの放映をメインとしている点が挙げられる。

しかし、これらの番組は基本的により低い年齢層がターゲットであるため、元々視聴料が高額な(≒親が加入してくれない)AT-Xで放送する旨味が薄いのである。


AT-Xにも女性(中高生以上)向けアニメ枠(『アニメ女子部』)が存在するが、基本的には、女性向けアニメはアニマックスの方が重点を置いて放送している

なので、新作アニメはAT-Xとアニマックスに加入していればだいたいカバーできる


しかも、製作委員会に参加している『きんいろモザイク』や『ダイヤのA』のように第2シリーズを放送している最中であるにもかかわらず、第1シリーズがキッズステーションで放送されたことがあった…… が、AT-Xでは恒例として第2期以降の新作放送の初回最速枠前の土・日・祝に過去シリーズの一挙放送があり、AT-XならではのCMレス連続放送が大きく生きる。

また、この点からも、AT-Xはリアルタイム視聴よりも録画視聴に重きをおいている(トイレなど途中でテレビの前から離れる事を考えていない)事がわかる。

(対極と言えるアニマックスは、昼間の放送枠は『ケロロ軍曹』・『名探偵コナン』などより若年層に向けた作品を放送している)

AT-Xの「一挙放送」は原則、CM枠を調整して6時間で1クール分におさめている事が多い。これは、VHSの標準テープであるT-120の3倍モード時の録画時間である。T-140以上はいわゆる薄膜テープで、保存性が高くない(ほとんど一般向け市販されなかったT-130が標準膜最長)。近年はすでにVHSの新品テープも流通しなくなったため、OVA分も含めて6時間超の編成が組まれることも多くなった。


TBSがCSチャンネルを2つから3つに増やした(総合編成の「TBSチャンネル」を2つに増加)ことで放送素材が不足気味になったことから、制作を直接手掛けたアニメをTBSチャンネル1&2に優先的に回す事態に陥っている。……けれどこれも最速は譲っている程度。大抵は1シーズン遅れで2話連続放送(1クール作品なら6~6.5週)と言ったかたちで放送している。

さらに、日本テレビフジテレビテレビ朝日もアニメ作品を系列CS局(それぞれ日テレプラス、フジテレビONE・TWO・NEXT、テレ朝チャンネル)に優先的に回すようになってきており、結果AT-Xにはなかなか契約が回ってこなくなりつつある。特にフジの「ノイタミナ」枠放送作に関しては2016年に「働きマン」が放送されるまで放送実績が1作品も無かった。


…………って言うけどこれ、逆に放送枠余ってるって話にならん?


魔法少女まどか☆マギカ』(メインはTBS・ただしローカル枠)は逆に、本編は地上波放送終了後の放送となったが、『マギアレコード』は同一シーズンでの放送となった。


2017年1月期作品の『鬼平』については、これもまたAT-Xの視聴者層のニーズか、と言われると端っから疑問符がつく


また、キッズステーションやアニマックスで放送されていた作品が、ここで放送されることがある。しかしこれもまた「逆も然り」で、『まどか』はAT-Xの放送から約10ヶ月後にアニマックスで放送されている。


製作・地上波本放送時のすったもんだからシリーズ黒歴史として封印扱いされていた『アイドルマスターXENOGLOSSIA』だが、シリーズそのものの根幹を揺るがしかけた事件を契機にそれまでのシリーズの再評価が進んだ際、AT-Xがアニメ専門チャンネルとしてはその封印を最初に破った(他ジャンル専門のチャンネルも含めると、B級邦画が得意なチャンネルNECOが最初)。


動画配信サイトの台頭

インターネットスマートフォンの普及でAT-Xより安価または無料でアニメが見られる動画配信サイトが台頭。その影響で最近では契約者数が減少傾向な上に、作品によっては配信サイトで放送後にAT-Xで放送ということもある。


関連タグ

テレビ東京 衛星放送


外部リンク

公式サイト

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