天敵とは、その者が最も苦手とする敵対者のことである。
概要
元々は生物学上の言葉で、「その動物にとって自らを食らう捕食者(あるいは寄生者)となりうる動物(より高次の捕食者・寄生者)」を指す言葉である。
捕食の場合は「虫にとっての鳥」、「草食動物にとっての肉食動物」。寄生虫もあてはまる。
天敵がいることで、大量発生してしまった時に生態系のバランスが大きく崩れる事が防がれている。
たとえば、もしもライオンがいなくなると、シマウマは増えてしまい、シマウマの食べる草がどんどん減ってしまう。そうすると、草がなくなり、シマウマも飢えでいなくなってしまう。
害虫に対する天敵は、生物学的に害虫を駆除する「生物農薬」として用いられている。
転じて、比喩的表現として「最も苦手とする相手」を指す言葉にも用いられるようになった。
なお、自然界においても、例えばニホンミツバチの群れが必殺の熱殺蜂球によってオオスズメバチを返り討ちにすることがあるように、相手が天敵だからといって絶対に勝てないというわけではない。
一部では「宿敵」「不倶戴天の敵」の意味で用いられることもあるが、これは本来の意味を考えると誤用と言うべきだろう。
天敵関係
弱肉強食の例
主にこどもが狙われる例(成獣同士の一騎打ちという条件ならば互角以上に対抗できる)
・アフリカゾウ、シロサイ、カバ、キリン、スイギュウ←ライオン
両者が天敵であり餌である例
・ナイルワニ↔ライオン(水辺ならワニ、陸上ならライオンが有利)
餌をめぐって負傷する
一応そうなっているが…
・ハブ←マングース(マングースは毒蛇に強いが、わざわざ狩ることはしない)
関連タグ
アリとアリクイ(歌)