概要
元は『デンゲキニンテンドーDS』で2008年1月号から連載していたが、後に『デンゲキニンテンドーfor KIDS(キッズ)』に移行し、同誌の休刊と共に2013年5月号にて完結した。
様々な要素がアニメ版から取り入れられており、設定はアニメとゲームを折半しているような印象を受ける。
作風は極めて単純明快な勧善懲悪モノ。カービィも食いしんぼうのトラブルメーカーではあるが、最後にはきっちり悪を退治して事件を解決する、タイトル通りのヒーロー役をしている。
今まで単行本は発売されていなかったが、『デンゲキニンテンドーfor KIDS(キッズ)』2013年4月号および5月号付録の小冊子として過去の連載分も収録された。4月号分は『ウルトラスーパーデラックス』および『毛糸のカービィ』、5月号分は『メタナイトの逆襲』『あつめて!カービィ』『星のカービィWii』に準じた内容が掲載されている。
後に創刊された『デンゲキバズーカ』にて『ウルトラスーパープププヒーロー』のタイトルで復活したが、同誌の休刊と共にトリプルデラックス編の第一話で打ち切りになってしまった。
『デンゲキバズーカ』の公式HPで、第一話と最新話(トリプルデラックス編の一話手前)を読むことが出来る。
ちなみに現在「復刊ドットコム」にて、『プププヒーロー』および『ウルトラスーパープププヒーロー』の復刊リクエストをすることが出来る。作者であるあおきけい氏、みかまる氏もこの運動を応援している。
…そして、2022年6月2日…
あおき氏のTwitterアカウントにて本作の復刻版が刊行される事が決定したというツイートを表明!!
この発表を受けて多くのププヒロファンを大いに歓喜させた。
そして2022年7月27日、遂に書店にて単行本1巻「ごちめまして!!ボク カービィ編」、2巻「特訓!!ワドルディ!!編」が発売される運びとなった。
この後も「毛糸のカービィ」と「メタナイトの逆襲」がモチーフの「プププランド最大の事件!!編」(3巻・2022年12月14日発売)、「星のカービィWii」がモチーフの「星のカービィ Wii~ナゾの船とマホロア!! 編」(4巻・2023年4月5日発売)、「Wii」後半の内容と「あつめて!カービィ」がモチーフの「星のカービィ Wii~さよなら!! ハルカンドラ!!編」(5巻・2023年7月12日発売、描き下ろしエピソードあり)と順次発売され、ちょうど1年間かけて『プププヒーロー』の内容は無事全巻刊行された。
さらに、2023年12月には『ウルトラスーパープププヒーロー』の単行本1巻が発売予定。
登場人物
レギュラー
この物語の主人公。一人称は「ボク」。本作では手足が少し尖り気味で、口が縦長に描かれている。
アニメのように語尾に「ポヨ」をつけ、たまに「ごちめまして(ごちそうさま+はじめまして)」、「おはそうさま(おはよう+ごちそうさま)」など、食事に関する言葉と挨拶を合成した妙な略語を使う。
ちょっとおバカで食いしん坊。そして味オンチ。寒い時は布団の中から吸い込みで、暑い時は冷蔵庫の中で食事するなど、少しものぐさな所がある。毛虫が苦手。
空腹になると普段の力が発揮できないが、物を食べて満腹になると、敵を吸い込み飲み込むことでコピー能力を使う事が出来るようになる。
家がないのでチリーの家に泊まっている。というより、もはや同居状態。一緒のベッドに並んで眠り、冷蔵庫の食べ物も共有する仲。
『ウルトラスーパープププヒーロー』でもキャラは変わらないが、語尾に「ポヨ」がつかなくなった。
カービィの同居人。一人称は「オレ」。雪だるまだがそれに反して口調や性格は熱い。
正義の心を持った作中一番の常識人で、ツッコミ体質。そして苦労人。雪だるまなので暑いのは苦手。
カービィとのコンビネーションは抜群で、空腹になったカービィに食事を与えて回復させたり、敵の攻略法をとっさに閃いたりと、かなりの活躍を見せる。
しかしその同居人であるカービィの大食らいには色々参っているらしく、食費に困ったり節約術の本を読んでいるらしい描写がある。あまりの大食いに耐えかね追い出してしまった事もあるが、最終的には食べ物を持って探しにいくなど、なんだかんだでカービィには甘い。
この物語のメイン敵役。一人称は「ワシ」。特に語尾をつける事は無い。本作では眉毛が太く、口が大きめのデザイン。
ワガママでちょっとおバカだが、悪巧みやセコい手を考える事は得意。お化けが苦手。
アニメや毛糸のカービィと同じデザインのデデデ城に住んでおり、ワドルドゥやポピー、メタナイトを手下にするなど、他のメディアの設定も反映されている。
基本的にはカービィのライバルだが、毛糸のカービィ編や星のカービィWii編ではカービィと共闘する場面も見られる。
カービィのライバルで、デデデ大王の部下。一人称は「私」。
ゲームとは違うキャラ崩壊の多い漫画版メタナイトの中では珍しく、基本的にはゲームの性格を汲んでおり、真面目で実直、騎士道精神溢れる冷静沈着な性格。城のワドルドゥやワドルディには「伝説のメタ様」「一頭身の輝ける星」と、デデデ大王以上に慕われ「メタ様」と呼ばれている。
しかしながら同時にアニメの要素も混入しており、常にマントで体を隠す立ち姿から、カービィのボケにマジで返す、真顔で鼻眼鏡をつけたり悪口を言ったりする、グルメレースが何なのかわからないままカービィに勝負を挑む(果たし状は食事用ナイフで木に止めた)、ギャラクシアでスケートするなど、ポーカーフェイスで天然ボケをかます事が多々ある。
強さは折り紙つきで、デデデ大王より強い。
主なデデデ大王の家来。ポピーは過去の漫画2作、ワドルドゥ隊長とワドルディ軍団はアニメを思わせる。
基本的にデデデに忠実だが、その分デデデのワガママや、カービィと戦ったときのとばっちりなどの被害を食らうことが多い。
文字通りバンダナをつけたワドルディ。
見た目は『ウルトラスーパーデラックス』の『大王の逆襲』や『星のカービィWii』にてきたバンダナワドルディと全く同じ。しかしゲーム版ではデデデ大王の部下であるのに対し、こちらはメタナイトの弟子になる為にやってきた。メタナイトの逆襲編ではメタナイツや水兵ワドルディの役回りを一人で務めており、「メタナイト様」と呼んで慕っている。
巻いているバンダナはメタナイトがマントの切れ端を渡してくれたもの。当初は白い布を巻いていた。
準レギュラー・ゲストキャラクター
修行をしている格闘家。カービィと共にお化け屋敷に挑戦したり、格闘王への道にペアで参加したりするなど一緒に行動することも多い。
プププランドのシェフ。アニメ版と同じく料理が下手だが、味音痴なカービィとデデデ大王だけは問題なく食べられる。
あつめて!カービィ編に登場。ポポポアイランズを訪れた際にネクロディアスによって10人にされてしまったカービィを助ける。
『ウルトラスーパープププヒーロー』でも再登場。ドロッチェ団のメンバーを引き連れ、カービィやデデデと幻のスズ争奪戦を繰り広げる。
Wii編に登場。カービィとデデデがグルメレースをしている最中に、帆船型の宇宙船ローアと共に墜落してきた旅人。
大まかな流れは原作とほとんど同じだが、ローアで留守番しているチリーに対して異様なまでの執着心を抱いているのが大きな特徴。
『ウルトラスーパープププヒーロー』でも再登場。テーマパークの支配人をしているが、周囲からは疑われていた(ちなみにこの設定は後にゲーム版でも逆輸入されることとなる)。
詳しくは彼の記事を参照。
『ウルトラスーパープププヒーロー』に登場。メタナイトの悪心から具現化した心の影。原作では台詞がないが本作では普通に喋り、一人称は「オレ」。メタナイト本人よりも目が少し大きく描かれている。
「プププランドダーク化計画」と称し、住民ををダークな気分に陥れてプププランドを征服しようとするのだが、いつもカービィに阻止されてしまう。
『ウルトラスーパープププヒーロー』に登場。鏡の世界から来たカービィの心の影。食いしん坊なのは本人と一緒。
ダークメタナイトによってプププランドに送り込まれ、チリー宅に潜入(その際カービィ本人には「田舎から来た兄弟」と説明していたらしい)。しかしイタズラ程度の悪事しか働かずチリーに返り討ちに遭い、挙句カービィと結託していた。
ダークメタナイトとは仲が良いらしく、しびれを切らして様子を見に来た彼を発見した際には駆け寄ってはしゃいでいた。
『ウルトラスーパープププヒーロー』収録のタッチ!カービィ スーパーレインボー編に登場。絵筆の妖精の女の子。
グラバーに襲われていた際にカービィとバンダナワドルディ(2人ともグルメレース中に皿を持っていたため、盾になって色を奪う光に当たらなかった)に救出され、プププランドや住人達の色を取り戻すべく旅に同行する。しかし空腹で毎回ピンチに陥るカービィには振り回されっぱなしだった。
かつてクレイシアと一緒に作った壺が、彼女の洗脳を解く鍵となった。