アルトリア・オルタ(ランサー)
らんさーのあるとりあおるた
見るがいい、最果てにて輝く呪いの槍を。
敵であれ味方であれ、我が一撃は反逆者を殲滅する。
プロフィール
真名 | アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 |
---|---|
クラス | ランサー |
性別 | 女性 |
身長 | 171cm |
体重 | 57kg? |
出典 | アーサー王伝説 |
地域 | 欧州 |
属性 | 秩序・善・天 |
好きなもの | ジャンクな補給 |
嫌いなもの | 不明 |
設定担当 | 桜井光、奈須きのこ |
ILLUST | 石田あきら |
CV | 川澄綾子 |
※ ランサー時の体重・体型には諸説存在する。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
元ネタのアーサー王もセイバー(アルトリア)本人も聖剣使いとしてのイメージが強いが、実のところアーサー王が所有する聖槍「ロンゴミニアド」も強力な槍であり、今作でもロンゴミニアドを持ったアルトリアがランサーとしても現界した(『stay night』ではクラスについて「私はセイバーにしか該当しません」と発言していたのだが、聖剣ではなく聖槍を主武器にした場合のifの世界からの召喚のためランサーのクラスとなったと思われる)。
メインシナリオでは第1部4章『死界魔霧都市 ロンドン』終盤のボスラッシュに登場。
全くセリフが用意されておらず、どのような在り方なのかは当人の口から語られない。
しかしモードレッド曰く「敵対すると決めた時の父上(アーサー王)」であり、この姿で顕現した際には、普段の王者としての鷹揚さを捨て去っているらしい。また黒幕の召喚術式に影響を受けたせいか、いわゆる「狂化」状態が付加され、全体的に禍々しい姿に歪曲されている。
そして、2016年7月に実装されたメインシナリオ第1部6章にはオルタ化していないバージョンも登場した。詳細は関連記事を参照。
ロンドン以降は長らくメインシナリオでの出番が無かったが、『星間都市山脈 オリュンポス』でまさかの破神同盟の一員として登場した。
人物
一人称は「私(わたし)」。
セイバーオルタがベースらしく、基本的な性格、スキルはオルタと大差ない。ただ人物属性としての扱いはセイバー(アルトリア)と同一らしく、属性は本来の秩序・善へと戻っている。
セイバーとしての扱い、経緯とセイバーオルタのデザイン、スキル、設定が組合わさったサーヴァントの1人。顔は若干オルタ寄りではあるものの、二者とは全く異なった趣のデザインとなっている。容姿的には「セイバーオルタを大人にした」ような感じである。しかし、何故か体格……特にあまり大きくないはずの胸が大きくなっている。これは聖剣と鞘を失ったことで不老の肉体が成長したか、聖槍の魔力が肉体の成長を促したためと思われる。胸があるから偽物というわけではない。
最初は全身を甲冑で覆い、ボイスを聴かないと一見アルトリアとは分かりづらいが、霊基再臨のたびに露出度が上がっていくので、レベルが上がっていくと色気も増すが『FGO』的な仕様なので気にしたら負けである。鎧の下は胸の下まで及ぶへそだし、しかも物凄い急角度なハイレグになっている。序盤は馬に跨っており確認しづらいが、最終再臨すると腰を浮かせる為、はっきりとそのハイレグっぷりが確認できるようになる。ちなみに素材的には薄いセーターのような趣きがある。
実際にサーヴァントとして召喚すると、所々で記憶の欠落が見受けられ、オルタのような粗暴さがあると同時に贖罪の念に駆られる“アーサー王としてのセイバー(アルトリア)”の側面も持ち合わせている。後に登場したオルタではないランサーアルトリアも基本的な性格はほとんど一緒であり、甲冑の色も完全な漆黒ではない(青みが入っている)。オルタとセイバー(アルトリア)を足して二で割ったような感じ、と考えてもらえれば分かりやすいだろう。
また、それらが重なった故になのか素直に想いを伝えられない不器用さを見せており、バレンタインでは若干ツンデレ寄りな一面を見せるなど違う方向での可愛らしさを見せている(もう1つのランサーの方もツンデレ寄りな為、ランサーではツンデレ寄りにしたという事もある)。
ただし大元のベースはオルタなので食の好みがジャンク傾向なのはご愛嬌。
そして高潔な心を持ちながらも王としての妄執を持たないので、イベント時空ではモードレッドに「親」として、ナイチンゲールに「夫」として仲睦まじく振る舞える様子を見せていた。
ある意味では、アルトリアの中でも一番人間臭い人物とも言える。
なお、ファンの間ではその豊かな胸からモーさんよろしく『乳上』という愛称で呼ばれつつあるらしいとか。誰が上手いこと言えと……
能力
ランサー時には、必ず馬に騎乗する。オルタナティブ時の乗騎は「ラムレイ」。ちなみに牝馬。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | A+ | C | A+ | D | A++ |
保有スキル
対魔力(B) | ランサーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Bランクであれば、並大抵の魔術を弾く事が可能だが、大魔術・儀礼呪法を防ぐ事は出来ない。 |
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騎乗(A) | 本来はセイバーなどのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。Aランクであれば、幻獣・神獣ランクを除く全ての獣・乗り物を自在に操る事が出来る。 |
魔力放出(A+) | 武器や肉体に魔力を帯びさせ、瞬時的に放出する事によって能力を向上させるスキル。強い破壊衝動に伴い、極めて高い『魔力放出』スキルを有する。 |
赤竜の息吹(EX) | 「魔力放出(A+)」が変化したスキル。詳細不明。 |
カリスマ(E) | 国や軍団を指揮する天性の才能を表すスキル。しかし低ランクが示す通り、現在の状態にある彼女を目にしても、兵達の士気が高揚するとは限らない。 |
ワイルドハント(A) | 「カリスマ(E)」が変化したスキル。彼女の異名に由来すると思われる。 |
最果ての加護(A) | 聖槍の所有者へと自動的に付与されるスキル。戦闘時においてのみ、魔力と幸運のパラメーターは一時的にランクアップする。通常霊基より低ランク。 |
最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)
- ランク:A++→EX
- 種別:対城宝具
- レンジ:1~99
- 最大補足:1000人
「聖槍、抜錨。」
「突き立て、喰らえ、十三の牙!『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』!!」
装備の変色に伴い、黒く変化した聖槍。
生前のアーサー王がヴォーティガーンやモードレッドを討つ時に振るった聖槍。世界の表裏を繋ぎ止めるモノとさえ言われる伝説の槍。またの名をロン。かの聖剣に並ぶと言われている神造兵装。
馬上槍には十三の楔を打ち込まれている。槍の表面の溝は一段ずつズレている。楔が取れると槍身が完全に螺旋状になり、赤い光を発して回転する。
詳細は該当記事を参照。
風王結界(インビジブル・エア)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~2
- 最大補足:1人
セイバーとして現界した際には宝具である剣を覆い隠すものだったが、今回は「風の宝具」としてのみ使われる。魔力放出スキルと併用することで、敏捷性の強化や超飛躍といったブースト効果や、溜め込んだ風を一気に放つ「薙ぎ払い型」の遠距離包囲攻撃(ストライク・エア)を可能とする(セイバー時の貫通型と違い、薙ぎ払い型)。
ランサー・アルトリア・オルタは、主に攻撃力の増強にこの宝具の効果を用いる。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
最大HP | 11761 |
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最大ATK | 9968 |
コマンドカード | Arts:1 / Quick:2 / Buster:2 |
宝具カード | Buster |
スキル1 | 魔力放出(A+) / 自身のBusterカード性能をアップ(1T) |
スキル1(強化後) | 赤竜の息吹(EX) / 自身のBusterカード性能をアップ(3回・3T)&NPを増やす(+20%) |
スキル2 | 最果ての加護(A) / 自身のスター集中度をアップ&クリティカル威力をアップ(各1T)+スター獲得 |
スキル3 | カリスマ(E) / 味方全体の攻撃力をアップ(3T) |
スキル3 | ワイルドハント(A) / ↑+〔秩序〕特攻状態&〔善〕特攻状態を付与(各3T) |
宝具 | 敵全体に強力な防御力無視攻撃&敵全体に中確率で宝具封印状態を付与(1T)&敵全体に呪い状態を付与(5T)<オーバーチャージで効果アップ> |
当初のスキル構成自体はセイバーオルタとほぼ同様だが、「直感」が「最果ての加護(A)」へ変わっている。これは、クリティカルスターの生産数が落ちた代わりに、自身へのスター集中とクリティカル威力上昇効果が加わったもので、より攻撃的な運用が可能となった。また、スキル強化によって秩序と善特性への特攻を得ており、サーヴァント戦で使いやすくなった。
ただ防御系スキルが無いため、粘りが利かないのが玉にキズ。アルトリアとしては割りと普通なのだが、ランサーは粘りが売りなサーヴァントが多いため、どうしてもこの欠点が目立ってしまう。また、「最果ての加護(A)」だけではクリティカルスターの数が心許ないため、スター生産要員を加えて、確実にクリティカルを狙えるようにしたい。
イベントでの活躍
『空の境界/the Garden of Order』
人のストレスを増幅する「小川ハイム」の住人の1人。だが、生前への妄執を持っていなかった(オルタ化による『開き直り』が功を奏した珍しい事例)ためか、影響を一切受けておらず、第1部4章で見せられなかった正々堂々とした武人としてマスターと式達を導いた……が、この時式に「部屋に入っていいか?」と尋ねられた時、即座に狼狽えながら拒絶するという斜め上な展開に。
……もしかして、アレだったのだろうか……?
自身を「ワイルドハントの化身」と称しており、亡霊タイプのエネミーを支配していたが、意外にもこの描写は後に登場する獅子王の伏線でもあった。もしかしたらランサーアルトリアは「アルトリア・ペンドラゴン(ランサー)のオルタではなく、獅子王のオルタ」なのかもしれない。
だとするとイベント時空での妙に人間臭いあり方は……?
『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』
牛魔王一家の家長、牛魔王役で登場。牛要素?……まぁ、お察し下さい。
先に登場した紅孩児役が紅い衣装のドラ息子だっただけに、牛魔王が彼女と直感したマスターは多い……てか、だいたいわかっていた。
……が、よりにもよって妻である羅刹女(鉄扇公主)の配役が最凶のマッドメディックになってしまい、息子ともども尻に敷かれるという災難に見舞われる。曰く「食事は英国式かつ美味しいが、殺菌・消毒・清潔が徹底され過ぎて食器からの洗浄液の臭いに耐えられない」とのこと。だが、それ以外では妻とは仲睦まじい夫婦であるようで、息子に対しても結構親バカな面を見せていた。
ちなみに、鬼ヶ島イベントではママキャラである源頼光の登場によって牛要素が完全にあちらの方に行っている。もしも頼光の実装が天竺イベントよりも早かったら、あちらに牛魔王の立場を奪われてた(紅孩児のポジションはもちろん……)かもしれない……?
(となると、羅刹女ポジションはまさか……?)
イベント『ぐだぐだファイナル本能寺』で久々に登場。北条家としてなんか色が被ってる気のする騒がしい北条五色備えとともにカルデア家と対決するが、長尾景虎に「ランサーなのに馬乗ってるのずるいし馬降りろ(意訳)」といちゃもんをつけられた際は「私もたまには馬を降りたいと思っている」と戸惑っていた。
特に「余は悪くないもん!」という劇中の迷セリフが影響を与えたのか、段々とアルトリアズの中でも、弄られキャラの立ち位置が定着しつつある(とは言え、登場率は少ないが)。
関連人物
生前
因縁のある娘(息子)。
基本塩対応だが、アルトリア軍団の中ではまだ一番マイルドな接し方をしている。
お付きのキングメイカー魔術師。
彼曰く、「ゴミを見るかのような視線を向けてくる」とのこと。残当。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
基本的に武人として接するが、バレンタインイベントを見る限り人間的な関係性は良好な模様。
先述のように牛魔王と羅刹女として共演。
メディカルバーサーカーっぷりに泣かされているが、相性自体は良好。
あちらのマイルーム会話にて「ワイルドハント」としての共通点から時々話す模様。
もっと山のようなオバケを想像していたようで、多少面食らっていた。
同じ型月ヒロイン同士。だが、あちらからは「怪奇乳出し馬女」と呼ばれ、こちらも「極道」と言い返すなどあまり相性はよろしくない。
余談
容姿
彼女の容姿は今までお馴染みだったセイバーと(主に一部が)大きくかけ離れていた為、「本来のセイバーも普通に成長していたら、このようなセクシーな美女になっていたのだろうか?」「あくまで『FGO』オリジナルの姿なのでは?」「セイバーとは別人」と度々議論されていたが、
2016年8月31日の石田あきら氏のTwitterにおいて制作秘話が明かされ、あの胸はメインイラストレーターである武内崇氏が石田氏の提示した三択から選んだという。
Aの普乳(そこそこ成長)
Bの巨乳(意外と育つ子だった)
Cの微乳(育たない。現実は非情である。)
という三択から武内氏は「Bで!育つ子だったってことで!」と即決でBを指したとの事。
ただし、これはあくまで『FGO』におけるランサーアルトリアの設定であり、そもそも武内氏はキャラクター設定担当者ではない事は留意しておく必要がある。また、聖槍の魔力が肉体に作用した可能性にも言及されている為、セイバークラスのアルトリアが単純な成長で同じ容姿になるとは限らない。が、ファンの長年の疑問であった「アルトリアが大人になったらいったいどんな容姿になるのか?」という疑問への一つの答えとはなった。
第一再臨の兜はカラスに似た造形となっており、初登場した『死界魔霧都市 ロンドン』の舞台ロンドンにあるロンドン塔にはワタリガラスが飼育されており、このロンドン塔に住むカラスが全て死ぬ時イギリスは滅ぶとも、アーサー王が魔法で姿を変えられた動物という事に由来した物と思われる。また、ワタリガラスを殺すことはアーサー王に叛逆するに等しい行為とされ、こうした逸話から、第1部4章での主役サーヴァントにモードレッドが据えられているのだろう。ちなみにワタリガラスはオーディンの使いとも言われており、オーディンと関連を疑われている英霊がいるが、果たして……また、ワイルドハントはアーサー王やフランシス・ドレイクが頭領とされる以前はオーディンが率いているとされていた。