当記事は「トゥーンリンク」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』から、『風のタクト』のリンクが「トゥーンリンク」名義で参戦している。 この名義は、ディレクターの桜井政博氏が『ゼルダの伝説』総合プロデューサーの青沼英二氏と相談して決めたもの。
この作品で初めて呼ばれており、以降この特徴のリンクは「トゥーンリンク」として現在は定着されている。
ファイター番号は43、通り名は大海原をゆく戦士(『X』では「大海原をゆく剣士」)。
その為、リンクは作品ごとに人物は異なる(『初代』・『DX』、『X』・『for』除く)が、トゥーンリンクは『風のタクト』及び『夢幻の砂時計』の人物で統一している。
担当声優は松本さち。
スマブラシリーズでは『風のタクト』より流用されている(アシストフィギュアであるスタルキッドと同じ声優なのだが、何故か「サウンドテスト」のボイスには表示されていない)。
特徴
こどもリンクを引き継ぐ形で「攻撃力は低いが機動力の高いリンク」という個性付けがされているが、「蹴りワザがほとんど無い(後ろ投げのみ)」「落下速度が遅い」「下空中攻撃が急降下する」など、リンクともこどもリンクとも全く異なる性能を持つ。
他のリンクと比べ単発攻撃が多く、持続は短いが基本的に隙が小さく発生も早い。身長も低いので当たり判定も小さい。
飛び道具で牽制しながら近づくという立ち回りは他のリンクにも共通するが、トゥーンリンクは機動力を活かし、自ら近づいてマスターソードで攻撃を仕掛けたり、浮かせてコンボを決める接近戦に強い。要は他のリンク達より攻撃は低めで防御面には弱いがコンボには強く、隙の小ささから接近戦もこなせるリンクと言える。ゼルダ組の中ではシークに次いで移動速度が速く、平均速度よりやや上。
盾を構えている間は、貫通できるもの以外の正面からの飛び道具を全て無効化できるが、身長が低く当たり判定が小さいのか、微速歩行時以外にはダメージを受けてしまう。
三角飛び(所謂壁キック)は可能だが、『風のタクト』とは違い、しゃがみ歩きは出来ない(しゃがみ時は盾を構える為)。
トライフォースラッシュは機動力とのバランスを取るためか、射程距離がリンクの半分程度しかない。
変遷
『X』では基本的には「亜空の使者」クリア後に戦える、最後の隠しファイターの一角。
ギリギリのタイミングでの参戦決定だったらしく、プリンやウルフと同様に「亜空の使者」のシナリオには絡まない。
全体的にファイターが無表情気味な『X』だが、トゥーンリンクは例外的に表情のバリエーションが多かった。
『for』では、大人版と共にすっかり定着してきたからか、一転して最初から使用可能になった(3DS版/WiiU版両方)。
下空中攻撃は『X』ではヒットするとバウンドしていたが、『for』からはそのまま急降下し続けるようになっている。復帰阻止で使う場合は自滅を覚悟しなければならない。
地味に勝利ポーズがブラッシュアップされた他、横アピールで妖精が現れるようになった。
『SP』では表情が『風のタクト』をはじめとした原作シリーズ寄りになった。
また、斬撃ヒットの効果音がトゥーン風の効果音に変更されている。
同じコンセプトのこどもリンクが復活したのに伴う差別化なのか、全体的にモーションがアグレッシブなものにアレンジされた。特に横スマッシュ攻撃は単発入力の「スマッシュアッパー」に変更されている(『for』までは「スマッシュ斬り→踏みこみスマッシュ斬り」の2段攻撃)。
トライフォースラッシュもこどもリンクとの差別化のためか、ダメージが少し低い代わりに、光線の距離が少し長くなっている。具体的に言えば、ガケつかまり→急降下→空中ジャンプ→切りふだで、こどもリンクだと終点中央のファイターに届かないが、トゥーンリンクなら届く。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:勇者の弓
リンクに比べてスピードの遅い矢を射る。引き絞るほど射程や威力が高まる。
- 横必殺ワザ:ブーメラン
ナナメ方向に投げ分けられるブーメラン。戻ってくる時にも相手に貫通しながらヒットする。
相手の動きに制限掛けることが出来るが、反射には注意。
- 上必殺ワザ:回転斬り
回転しながら前後の相手を斬る。地上ではその場で、空中では上昇しながら攻撃する。
大回転で連続ヒット。空中では飛び上がり地上では力をためることでパワーアップ。
最後の斬撃にふっ飛び判定がある。
- 下必殺ワザ:バクダン
背中からバクダンをとり出す。投げて何かにぶつかるか5秒で爆発。長く持ちすぎるか床に投げると彼自身も巻き込む。
これを利用し、自爆しながら強引に復帰することも可能。
トゥーンリンクの主力ワザの一つ。
トライフォースで相手一人を包み込み、剣による連続攻撃を行う。最後の一撃で周囲も巻き込んで吹っ飛ばす。
判定が正面のみで、発動の範囲も狭い。また、正面に壁がある場合は不発となる。
カスタマイズ必殺ワザ
『スマブラfor』では、通常必殺ワザ・上必殺ワザ・横必殺ワザ・下必殺ワザをカスタマイズできる、本作独自のシステムが存在する。
基本のワザとその派生ワザ2種類、各方向に3種類ずつ用意されており、その中からカスタマイズする。
通常必殺ワザ
- 炎の弓矢
炎を纏った弓矢を撃つ。地面に落ちると燃えてダメージになる。
- 貫通の弓矢
相手を貫通する弓矢を放つ。発生・後隙はそのままに、弾速が速く直進して消える。
横必殺ワザ
- ただようブーメラン
ブーメランが戻りでゆっくりと長く飛ぶ。角度調節は殆ど出来ない。誘導性が高く判定が長く残るのがウリで、自身の周りをグルグル回せる。
- 高速ブーメラン
高速でブーメランが飛んでいく。
ブーメランは相手や飛び道具を貫通するので乱闘でも使える上、行きを当てた後も戻りに判定があるので立ち回りで強力。
上必殺ワザ
- 前進回転斬り
前進しながら回転斬りを放つ。
空中ではあまり上昇しない代わりに横移動に優れるので、真横ベクトルの攻撃を受けても楽に戻って来られる。
- 回転斬り上げ
回転斬りのフィニッシュが斬り上げになっており、上に吹っ飛ばし判定がある。
下必殺ワザ
- 時限バクダン
小型化した時限式爆弾を取り出す。余程のダメージを与えるか時間経過で爆発。ダメージは1%しかない。
- せっかちバクダン
取り出して僅か一秒で爆発する爆弾を使用。爆発の範囲は広い。自爆復帰は歴代バクダンで一番簡単。
キャラ解説データ
フィギュア
「シンプル」・「オールスター」などで入手出来るフィギュアの解説を紹介する。
『スマブラX』
フィギュア名 | フィギュアの解説 |
---|---|
トゥーンリンク | 『風のタクト』、『夢幻の砂時計』のリンク。プロロ島で平和に暮らしていたが妹が怪鳥にさらわれたため、助けに向かう。大きいネコのような目が印象的で表情の変化がわかりやすい。『風のタクト』では壁への張りつきやハイハイなどが行えた。この緑色の服は、男の子が12歳になったお祝いのときに着る、伝説の勇者にあやかった服。 |
トライフォースラッシュ | 左手の甲に浮かんだ黄金の三角形トライフォース。そこから放つ光を対戦相手にヒットさせると発動する。相手は光の効果で作り出されたトライフォースの中に封じられ、身動きが取れない状態。そこに猛然とダッシュで近づいたかと思うと、高速で斬り刻む。そして最後のひと振りでトライフォースごと大きく吹っ飛ばす。 |
『スマブラfor』(※1)
フィギュア名 | フィギュアの解説 |
---|---|
トゥーンリンク | 「ゼルダの伝説 風のタクト」などで描かれている、アニメ絵のようなこどものリンク。ネコ目リンクと呼ばれることもある。「スマブラ」では、青年のリンクと似たようなワザを使うが、体が小さい、走るのが速い、キックを使わないなど、タイプが違うファイターになっている。素早い動きと豊富な飛び道具を活かし、相手を翻弄するといいだろう。 |
トライフォースラッシュ(トゥーンリンク)(※2) | トゥーンリンクの最後の切りふだ。前方に光を放ち、触れた相手をトライフォースの内部に閉じ込めると、何度も斬りつけていく。ラストは圧倒的なふっとばし力を誇る一撃を放って、相手をはるか彼方へふっとばす。発動する時に放つ光が相手に当たらないと、トライフォースが現れないので、しっかりと狙うことが大事だ。 |
トゥーンリンク(EX)(※3) | トゥーンリンクの「バクダン」は威力は弱いが、爆風の範囲が広く相手に当てやすい飛び道具。上下左右に投げ分けられるので牽制に便利だ。上必殺ワザの「回転斬り」は体重が軽いぶん、空中で出したときの滞空時間がリンクより長い。相手をふっとばしやすいのは横スマッシュ攻撃。2発目は遠くまで攻撃が届き、威力も高くなる。 |
(※2)WiiU版のみ。
(※3)フィギュアの形状が異なる。
スマッシュアピールによる会話データ
ステージ「シャドーモセス島」でスネーク、「エンジェランド」でピットのスマッシュアピールによる会話内容を紹介する。
シャドーモセス島(『X』・『SP』)
スネーク | メイ・リン、あのネコ目のような奴は一体……。 |
---|---|
メイ・リン | あれは通称トゥーンリンク。どこかで見たことがある格好でしょ? |
スネーク | あぁ、まるで "リンク"のようだな。 |
メイ・リン | ひとことでリンクと言っても、いろんな人がその名前を受け継いでいるのよ。緑の服に剣、盾の装備など、共通点は多いけど、時代も住んでいるところも違うわ。時をまたぎ、歴史を越えて、トライフォースの勇者はハイラルを駆けるってわけ。 |
スネーク | あまり他人ごとのような気がしないな。 |
メイ・リン | ん? どういうこと? |
スネーク | "スネーク"にも、いろんな奴がいるということだ。 |
エンジェランド(『for_WiiU』・『SP』)
ピット | あの大きくつぶらな目、見ていると吸い込まれそう。 |
---|---|
パルテナ | いわゆる、トゥーンリンクですね。 |
ピット | 前から気になっていたのですがトゥーンってなんですか? |
パルテナ | カートゥーンの略で漫画映画などのことですね。 |
ピット | あーそうですか。かわいい感じの。ふーん。 |
パルテナ | ……どうしたのですか? |
ピット | パルテナさま、ボクはくやしいんですよッ!一方はイケメンで、一方はかわいらしくていいとこどり過ぎるじゃないですかッ!! |
パルテナ | あ、天使敗北の巻なのかしら。 |
ナチュレ | 素早いし、攻撃もまあまあじゃがリンクに比べて軽いようじゃ。 |
パルテナ | 豊富な飛び道具に負けず落ち着いて対処するといいですね。 |
スマちしき
『スマブラSP』でのキャラ解説を紹介する。
見出し | キャラ解説 |
---|---|
トゥーンリンクの初登場作品 | トゥーンリンクの初登場は2002年発売の『ゼルダの伝説 風のタクト』。アニメ絵のようになり、これまでのリンクとは違う魅力が感じられる作品。 |
原作では | 『ゼルダの伝説 風のタクト』は、プロロ島に住む少年リンクの誕生日から始まる。しゃべる船「赤獅子の王」に乗り、大海原を舞台に冒険をくり広げる。 |
その他
解放条件
前述の通り、『for』では最初から使用できたものの、『X』と『SP』では隠しキャラとして登場(但し、『SP』ではパッケージイラスト等に出ている)。
各作品の解放条件は下記のいずれかである。
『スマブラX』
- 「亜空の使者」クリア後、「森」に出現する隠し扉にてトゥーンリンクを倒す。
- 「亜空の使者」クリア後、シンプルをクリアした後に、挑戦者として出現。
- 対戦回数が400回以上で挑戦者として出現。
『スマブラSP』
- 大乱闘で44番目の挑戦者として出現。
- リンクで勝ち上がり乱闘を8回クリア。
- 「灯火の星」の光の世界の南東にある「森丘」(モンハンエリア)で解放。
- セットパワー:7500(攻撃属性)
- ステージ:ウーフーアイランド(火山固定)
勝ちあがり乱闘「勇気のチームワーク」
『トライフォース3銃士』のように、全てのROUNDで味方のトゥーンリンク2人と一緒に戦うという異色のルート。
ROUND5までは5人以上での乱闘が続く。かなりの大人数なので見失わないように。
余談
- 勝利ポーズの一つとして、「逃げる豚を追い回し、足を滑らせて尻もちを付く」(十字キー上)についてだが、作品ごとに最後の表情が異なる。
- 『X』…痛そうに困り顔をする。
- 『for』…無表情気味。
- 『SP』…苦笑いをする。
- 下アピールは剣を振り回して疲れるもの(攻撃はできない)なのだが、後に『ゼルダ無双』でウィークポイントスマッシュ(大ダメージを与える攻撃ワザ)として逆輸入されてしまった(武器「片手剣」)。
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原作『ゼルダの伝説』シリーズ
トゥーンリンク / リンク(ゼルダの伝説) / こどもリンク
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その他
猫目リンク:表記ゆれ