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宇宙戦国時代の編集履歴

2023-12-27 01:08:37 バージョン

宇宙戦国時代

うちゅうせんごくじだい

宇宙戦国時代とは、ガンダムシリーズの宇宙世紀における時代区分の一つである。 初出は、アニメ・小説『[[機動戦士Vガンダム]]』。

※この記事はその性質上、機動戦士ガンダムシリーズの宇宙世紀における「逆襲のシャア」以後の時間軸の大半の作品の軽度のネタバレを含みます。ご注意ください。


概要

宇宙戦国時代とは、アニメ・小説『機動戦士Vガンダム』を初出とする時代区分である。同アニメの23話のザンスカールの学徒兵の会話中、宇宙戦国時代の単語が出ている。


小説『G-SAVIOUR 上巻』の巻末においてコロニー主義の台頭が宇宙世紀143年にあるとの記載があり、宇宙戦国時代の始まりもこの時期に設定された。


この時代区分に該当する作品はアニメ・小説『機動戦士Vガンダム』、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』、アニメ・ゲーム『G-SAVIOUR』である。


特徴

宇宙戦国時代は、地球連邦政府がスペース・コロニーに対する監視を緩め、それに伴うコロニー国家間戦争が多発したのが特徴である。


アニメ・小説『機動戦士Vガンダム』の前作に当たるアニメ・小説『機動戦士ガンダムF91』までの戦争はアースノイドが牛耳っている地球連邦政府とそれに反抗するスペースノイドによる反連邦政府組織との対立がメインだったが、この時代はスペースノイド同士が自治権を求めて殺し合うようになっている。


地球連邦政府は各コロニーによる軍事面での防衛要求を無視し、各コロニーの自衛のためのコロニー軍増強行動も静観した。


ギリギリ自活できるレベルになった各コロニー間での経済格差や住民意識の隔たりが非常に大きなものとなり対立が激化した。連邦政府は各コロニー政庁に自衛権を認めたことで、スペースノイドの意識はジオン・ズム・ダイクンらが望んだサイド国家主義からコロニー単位の国家主義であるコロニー主義へとミクロな変貌を遂げていった。

地球連邦政府のサイド内での動向に対する無関心や連邦の干渉が無くなった各サイド内での各コロニーにおける戦力増強、連邦により与えられた自衛権の拡大解釈による各コロニーの独立国家並みの自治権行使がまるで地球における武将たちの争いのごとくコロニー同士の戦国時代を招いたのである。


宇宙戦国時代に至るまでの作品の流れ

小説・アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

宇宙世紀0093年、スペースノイドは地球を複数ある星の一つであると考える風潮が蔓延しており、既にスペースノイド達は地球に対する興味を失いかけていた。

この事に危惧を抱いたシャア・アズナブルは、地球に小惑星アクシズを落とすことでスペースノイドに地球の大切さを思い出させ、彼らに地球の再生を託そうと、私設武装組織ネオ・ジオンを組織し、行動に移すのだった。

参考資料:小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)』


小説・アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』

宇宙世紀0100年代、地球を独占しようと、合法的に正規の居住権を持った人間であっても強制的に排除出来る法案の成立を目論む地球連邦政府に対し、連邦軍地球方面軍の要職にあった将軍クワック・サルヴァーが立ち上げた秘密結社マフティー・ナビーユ・エリンが戦いを挑むのだった。

参考資料:小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)』、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)』


小説・アニメ『機動戦士ガンダムF91』

センシティブな作品

宇宙世紀0123年。ロナ家率いる武装勢力「クロスボーン・バンガード」がサイド5のコロニー「フロンティアⅣ」を占領。コスモ・バビロニアと改名し、地球連邦政府に宣戦布告。

マイッツァー・ロナの提唱した思想「コスモ貴族主義」はそれまでの「ジオニズム」と並び宇宙世紀の歴史に大きな影響を与えた。


漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』

「海賊どものガンダムが出てくるぞ!」

宇宙世紀0133年、木星圏コロニーにおいて連邦の知らぬ所で密かに建国していた木星帝国が地球に親善訪問のふりをして地球圏へ侵攻した事で戦いが勃発した。

この時は10年前のコスモ・バビロニア戦争の影響か各コロニーが自立化し始めており、軍備まで保有。

木星帝国の攻撃による地球滅亡まで動かないと思われていたそんな各コロニー軍が連邦軍と宇宙海賊クロスボーン・バンガードの危機に突如として加勢し、帝国総統クラックス・ドゥガチが討たれ、帝国撃退に成功した。


宇宙戦国時代

小説『機動戦士Vガンダム』

ジブラルタル攻防

サイド1のアルバニアンコロニーで買春行為を行っていたマリア・ピァ・アーモニアは、誰の子かもわからない子供シャクティ・カリンを妊娠。

出産と同時にヒーリング能力を中心とした霊能力に目覚めたマリアは、宇宙世紀0141年にアルバニアンにおいて人生相談所を設立。0144年には出版された書籍が話題を生み、同年に組織は弟であるクロノクル・アシャーや支援者の手により宗教団体「マリアの光の教団」に発展解消する。


「マリアの光の教団」は戦乱の原因を男性社会に求めて批判、女系社会への回帰とその象徴である母なる地球を大事にすると言う女性優生思想「マリア主義」を提唱。これ自体はジオニズムの一つである「優性人類生存説」を女性目線で焼き直したに過ぎず、教団も単にマリアのカリスマによって成り立ったものだった。

しかし、その力に目を付けたフォンセ・カガチが宇宙世紀0146年に結成した政治結社「ガチ党」は民間団体を取り込んで勢力を拡大。翌年にサイド2のアメリア政庁の政権与党となる。


そして宇宙世紀0149年、マリアを女王とするザンスカール帝国の建国を宣言。

サイド2におけるサナリィの支社、サイド4の一部コロニー、月面のアナハイムの都市吸収等急速に力をつけていったザンスカールは、マリアによる「マリア主義」による平和思想、カガチによるギロチンに代表される恐怖政治の二面性を現していった。

このような状況下でも形骸化していた連邦は何ら対策も取らず、ついには「神聖軍事同盟」及びレジスタンス組織リガ・ミリティアがザンスカールに抵抗を試みる。


アニメ『機動戦士Vガンダム』

宇宙世紀0153年、ザンスカール帝国は軍事組織ベスパを用いて地球への侵攻作戦を展開、

既に弱体化し権威失墜していた地球連邦政府はザンスカール相手に敗色濃厚となっていたが、ムバラク・スターン率いる「ムバラク艦隊」がリガ・ミリティアと合流。

力関係が逆転し、ザンスカールの最終兵器エンジェル・ハイロゥも破壊され、ザンスカールが事実上滅亡したことでザンスカール戦争は終結した。


漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』

マラサイDUST

宇宙世紀169年。

ザンスカール戦争を終結に導いたのは連邦政府ではなくレジスタンス組織であるリガ・ミリティアで、さらに決戦に動いたムバラク艦隊は主流から外れた勢力であったため連邦の主流派はいずれも傍観を決め込んでいた。

上述の事情によるザンスカール戦争の結末は結果的に地球連邦が弱体化している事実を内外へ知らしめ、その連邦という巨大な力の歯止めを失った各コロニーの独立運動は徐々に暴走し、長い戦乱の影響による技術力の低下から戦力の大多数を整備が容易な旧式のモビルスーツに切り替えながらも、互いの覇権を奪い合うような泥沼の混戦へと移り変わっていった。

但し戦力が低下したので大規模な戦争は起こっていなかったがザビ・ジオンやネオクロスボーン・バンガードなどの勢力が乱立。


この頃はエンジェル・ハイロゥの残骸が地球の周囲を漂っているせいで航路が限定された事もあってか連邦の勢力圏は地球近傍までに縮小しており、コロニーの防衛や統治を実質的に放棄してしまっている。また宇宙にいる連邦軍も腐敗が悪化しており、末端部隊は連邦と言う看板を掲げてやりたい放題するだけの愚連隊に成り下がっている。十分な規模を持つ治安維持部隊であるキュクロープス隊でも腐敗した末端部隊よりは多少はマシ程度のレベルであり、その容赦の無い非道行動と合わせて内外からティターンズの末裔と言われるほど。


また、この頃に讃美歌の国と言うならず者集団がルナツーを拠点に台頭し暴れまわったが、サイド1・ネオ1バンチコロニーの地球降下作戦「DUST計画」のさなかに、首魁である「首切り王」が無敵運送を始めとするコロニー防衛戦力やキュクロープスに討たれたことで壊滅した。


小説『ガイア・ギア』

宇宙世紀200年代。

執筆された当時は、宇宙世紀戦国時代の設定が無かった為、それに関連する設定は見受けられない。

ただし、コロニーがスラム化しているなど、小説『機動戦士ガンダムF91』や小説『機動戦士Vガンダム』で見受けられた肥大化した人口による諸問題は散見される。


ニュータイプ100%コレクション 42 G-SAVIOUR Full Weapon

度重なる戦乱の影響によりサイドの自立化が促され、弱体化した連邦内では地球至上主義が醸成していった。

宇宙世紀0217年、連邦政府の命令により連邦軍が各サイドの制圧を開始し、それに反発したサイド自治政府はサイド駐留軍で抵抗を試みて紛争が各地で勃発。

やがて地球圏を巻き込んだ戦争に発展。

宇宙世紀0218年に地球寄りのサイドが仲介役として調停し、紛争を終結させた事で連邦の支配体制が瓦解、政府機能や支配力を完全に失った連邦はサイドの独立を認め、宇宙を支配していた地球連邦政府は崩壊。

地球と同等の権利を持ったスペースコロニーは、スペースセツルメントへと名を変えた。


ドラマ『G-SAVIOUR』

宇宙世紀223年、宇宙では各セツルメントが互いの権力をめぐり抗争をくり返し、以前宇宙戦国時代の様相は継続していた。


RETURN TO TOKYO

そして、世界は地球各国で構成された旧連邦派と地球寄りサイドが樹立したセツルメント国家議会とそれに反対するサイドと月面都市によるセツルメント自由同盟の2大勢力が対立するさながら冷戦時代へ突入。

プライベートクラブを前身とする組織イルミナーティはそんな不安定な世界情勢の秩序やバランスを保つ為の活動に乗り出した。


ゲーム『G-SAVIOUR』

宇宙世紀223年冬、ドラマ『G-SAVIOUR』で殉死したセツルメント国家議会軍ガーノー提督には腹心がいた。

その男の名はバイス准将。

彼は軍事政権を獲得するために、戦力増強プロジェクト「レイヴン」を推し進めていた。

その非人道的な計画を阻止するためイルミナーティは、ライトニング部隊を派遣する。


関連タグ

機動戦士ガンダム 宇宙世紀

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