神原駿河

かんばるするが

神原駿河とは、『化物語』および〈物語〉シリーズの登場人物である。

「やあ、阿良々木先輩。奇遇だな」

概要

CV：沢城みゆき

『物語シリーズ』

「化物語(上)(下)」「するがモンキー」「なでこスネイク」

「暦物語」「こよみウォーター」

「終物語(中)」「しのぶメイル」

「花物語」「するがデビル」

「愚物語」「するがボーンヘッド」

上記の各エピソードでメインキャラクター。

猿に願った少女。

解説

直江津高校（私立）のスター。

暦達より1学年下の後輩で、弱小バスケットボール部を全国大会まで導いた。

女子バスケット界では「神速天使」と呼ばれていた。

キャプテンも務めたが、とある事情で早々に引退している。

同級生の日傘星雨から駿河を略して「るがー」と呼ばれている。

清風中学（公立）の卒業生で中学時代には先輩であるひたぎと合わせてヴァルハラコンビと呼ばれていた。（神原の『原（ばる）』と戦場ヶ原の『原（はら）』のかけあわせで、駿河自身が考え流布した。）

「するがモンキー」以降は暦に懐いている。

暦に「甘言褒舌（かんげんほうぜつ、暦の造語）」と称される程のプラス思考。

最早美化と言って良いほどやたらと相手（特に暦やひたぎ）を褒め讃える。

さわやかな性格。勤勉で人当たりも良い。

非公式のファンクラブがあるほど後輩の女子にも好かれ面倒見がいいが、実はレズでBL好きな腐女子で受けでロリコンでマゾヒストで露出狂で欲求不満。

それらを自認し、ひたぎを熱愛している。その上で暦の「エロ奴隷」を自称している。

スポーティーというより猥褻な印象が強く、メメからは「エロっ子ちゃん」と呼ばれたこともあった。

運動神経抜群で、自分より背の高い暦を飛び越せるほどの脚力を持つ。

本人曰く「最大9人まで分身可能」「本気で走ると体育館の床が抜ける」「特技は2段ジャンプ、Bダッシュ」らしい。

他人には変なところで厳しいが、自分自身には結構ルーズ。

自分の部屋は当人が畳の色を忘れていたというほどの散らかりようであり、汚い部屋（いわゆる『ゴミ屋敷』状態）であった為、定期的に暦が掃除に入っている。

このような付き合いから、暦は駿河の祖父母とは面識を持つ事になる。

それ以外の弱点としては、機械の操作に疎いこと（携帯電話の電話帳機能すら満足に使いこなせない）、賭け事に極端に弱いことなどが挙げられる。

特にジャンケンや花札などの単純に運を競う勝負事には滅法弱い。

自室では常に下着姿。

マゾゆえにツッコミによる罵倒が効かず逆に喜び、ロリコンゆえに撫子や暦の妹達や忍を狙う。

自分がそういう意味で特殊だという事にある種の誇りを持っている。

バスケ部で鍛え上げられた彼女のスタイルは目を見張るものがあり、「まるで古代ギリシャの彫像」だとか。

怪異との戦闘になると機転が利く。頭の回転が速いのが特徴的な人物である。

「なでこスネイク」で暦が蛇切縄を追跡しようとした時は「助けるべき相手を間違えないでくれ」と言って場を収めた。

また「しのぶメイル」では鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼を𠮟咤激励によって場を収めている。

暦曰く「忍が１対１で負けたのを初めて見た」らしい。

『君を知り、解きはなつための物語。』

初登場時から左腕は猿に願った末に獣の腕となってしまい、暦が怪異を解決した後も包帯は巻かれたままであった。

メメによると20歳になる頃には悪魔の手の妖力が切れて、元通りの左腕に戻ると見ていたが、

ある事件から高校3年の春に左腕は元に戻った。

沼地蠟花との邂逅はその後の物語に大きな影響を与える事になる。

「かれんビー」以降髪を伸ばしていたが、「するがデビル」のエピローグで暦に切ってもらい再びショートカットに戻した。

『花物語』では語り手を務め、その内面が語られる事になる。

「するがデビル」以降は本人の根源的なルーツに迫る物語を展開している。

以前よりアニメのキャラクターコメンタリーなどでは、「相手によって対応を変える」と語っており、事実バスケ部仲間の日傘などには、上記のような猥談をしていなかった。

反対に猥談の対象である暦からは、「僕のアンダーグラウンドな部分についてこれるのは神原くらいのもの」と言われており、ある意味で彼女自身「人」を見極める事は出来る。

名言集

「阿良々木先輩、頼むから──」

「──助けるべき相手を、間違えないでくれ」

化物語より引用

そうだ。

私は沼地が嫌いだったんじゃない。

「私はあいつが──羨ましかったんだ」

花物語より引用

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閑話休題

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関連タグ

化物語　花物語　化物語CP

阿良々木暦　戦場ヶ原ひたぎ　八九寺真宵

千石撫子　羽川翼　忍野忍　忍野メメ

変態淑女　腐女子

キスショット　ドラマツルギー(物語シリーズ)

エピソード　ギロチンカッター

沼地蠟花　忍野扇

心渡

初代怪異殺し

レイニーデビル

オカ研

貝木泥舟　手折正弦　影縫余弦

斧乃木余接

臥煙遠江

臥煙伊豆湖

「臥煙駿河。今は神原駿河か。」

「彼女は私の姪にあたる。」

「ややこしいんだよ。臥煙家の血統は。」

鬼物語から臥煙伊豆湖のセリフより引用

ネタバレ注意

元々彼女の旧姓は『臥煙』

臥煙駿河であり、神原駿河である。

臥煙遠江の娘。

臥煙伊豆湖の姪っ子。

歴史上の高貴な家柄である貴種のような存在なのかは謎である。

臥煙家

臥煙家の血統は母方の家系であり、作中では特別な扱いになっている。

「怪異を生む資質、それ自体はやはり臥煙の家に代々受け継がれてきたもの」らしい。

なお彼女の両親は共に世を去っている。

現在は父方の祖父母の家に引き取られているため神原が名字になっている。

だが母親の出自・経歴ゆえに、物語の後半では話のキーマンになることが多い。

そのため叔母や母親の後輩に何かと気に掛けられている。

なお家族である駿河は遠江と伊豆湖にとって大切な存在になっている。

臥煙家の人々は怪異の専門家には有名な存在らしい。

貝木泥舟から『臥煙の忘れ形見』と呼ばれる。

『花物語』では母親の後輩が一緒に焼肉屋へ連れて行くシーンがあるほど。

豆知識

なお本人を含め血縁のある臥煙家の女性3人の名前は特徴的。

「伊豆湖(いずこ)」「駿河(するが)」「遠江(とおえ)」となっている。

名前はいずれも静岡県の旧国名（律令国・令制国）

「伊豆 (いず)」「駿河 (するが)」「遠江 (とおとうみ)」から来ている。