スペック
全高 | 19m |
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全幅 | 27.5m |
全長 | 88.5m |
重量 | 1000t |
スピード | 600km/h |
出力 | 800万馬力 |
概要
臙脂色の身体に水色の縁取りが見られる恐竜(竜脚類)型の折神。
牛折神以降初めて作られ制御に成功した古の折神であり、初代シンケンレッド/志葉烈堂が遺した初代秘伝ディスクに収納されていたが、その「力」自体は実は別の場所に封印されていた。
そして覚醒した恐竜ディスクをセットして使う事で、シンケンオーのメイン武器であるダイシンケンが変化する形で恐竜折神は覚醒して召喚される。長い首をムチの様にしならせ、鋭い牙で勢い良く噛み付く攻撃を繰り出す。
ちなみに最初期に作られた折神である為、牛折神同様にコックピットは存在しない(牛折神の場合は封印用に作られた空間が、制御成功後にコックピットになっている)。
そして、シンケンジャーが300年の時を超えて烈堂が遺したモヂカラと自分達のモヂカラをシンクロさせた結果、キョウリュウシンケンオーへの侍合体に成功。この際に、恐竜折神は変形して巨大なキョウリュウマル形態となり、シンケンオーの装備としても使用可能となる。ただし、こちらの巨大化したキョウリュウマルの名称は「恐竜刀」になっている。
能力はキョウリュウマルと同じであり、恐竜刀として繰り出される必殺技は、「斬」のモヂカラを刀身に込めて、一気に振り落とすキョウリュウマル・天地一閃である。
劇中での活躍
銀幕版_天下分け目の戦
夏になって三途の川が増水したのに伴い、復活した脂目マンプクを打倒すべく、シンケンジャー達がクサレ外道衆が拠点にしていた幻竜神社に潜入して入手する。だがそれだけでは使用出来ず、丈瑠がマンプクとの戦いの中で烈堂が遺したメッセージの意味に気付き、マンプク自身の身体に刻まれていた「力」のモヂカラを合わせた事で、遂にディスクは覚醒しその力を解放する。
そしてキョウリュウマルを召喚し、同時に丈瑠のモヂカラと合わせる事で彼をハイパーシンケンレッドに変えた事で、真の力を解放したキョウリュウマルの斬撃でマンプクに大ダメージを与える。
マンプクが二の目で復活して真の姿となったのに対して、烈堂の導きによって覚醒した恐竜ディスクを使う事で、ダイシンケンが変化する形で遂に恐竜折神が覚醒して召喚され、マンプクに喰らい付きその一撃でマンプクの第二の首を喰い千切って大ダメージを与える。
さらにシンケンジャーが烈堂とモヂカラをシンクロさせた事で、キョウリュウシンケンオーを完成させ、最早封印する必要もない程のモヂカラを込めた、キョウリュウマル・天地一閃によって完全にマンプクを滅した。
第三十一幕
クサレ外道衆の残党であるアゼミドロが二の目で巨大化した際、TV本編に初登場。
ダイカイオーニシを人質に取ると言う姑息な手に出たアゼミドロへと奇襲を掛けるべく使われ、そのままキョウリュウマル・天地一閃と、ダイカイオーミナミの海老刀大名おろしの連撃でアゼミドロを撃破。これによってクサレ外道衆との因縁も同時に完全に断ち切られた。
第四十三幕
筋殻アクマロとの最終決戦で登場。モヂカラ大弾円を弾き返す程の強さを見せ付けるアクマロに対してシンケンゴールドがその使用を提案する。こうしてサムライハオーに十二種類全ての折神が武装された、究極のキョウリュウサムライハオーの状態で繰り出される「十二折神大侍斬り」によってアクマロは遂に倒された。
これ以降は、恐竜折神はTV本編に登場しない為、事実上この戦いが最後の花道となった。
侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!
後半にて害統領バッチード及びホムラコギとの戦闘で、ゴーオンレッドがシンケンレッドから借りる形で使用する。ロッドモードにしたマンタンガンにセットする事でハイパーゴーオンレッドにスーパー変身する事ができ、さらにシンケンレッドがインロウマルを使って同じくスーパー変身した姿である、スーパーシンケンレッドとの揃い踏みを果たした。
そして他の仲間達との連携攻撃で、害統領バッチード及びホムラコギに強烈な一撃を与えた。
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー
終盤、血祭のブレドランとの等身大での決戦の際にシンケンレッドが使用。スーパー化したゴセイレッドと共にハイパーシンケンレッドに強化変身し、相手の嗾けた分身の片割れを倒している。
海賊戦隊ゴーカイジャー
本編クライマックスにて、ハイパーシンケンレッドへとゴーカイチェンジしたゴーカイレッドがアクドス・ギルとの最終決戦で使用。刀身が伸びたキョウリュウマルをムチのように振り回す遠距離攻撃で大ダメージを与え、ゴーカイシルバー・ゴールドモードの攻撃に繋げた。
スーパーヒーロー大戦Z
キョウリュウジンが獣電ブレイブストライクエンドを発動した際、他の恐竜モチーフメカと一緒に登場している。
余談
恐竜がモチーフに選ばれた理由は、劇場版である事から和に拘らずインパクトを重視した結果である。また、キョウリュウシンケンオーも当初は頭部は地味な配色であったが、派手にしたいとの要望から5人の色が加えられた。
劇場版である事を念頭に置き、視聴者の目に強く印象付ける為に今の造形になった模様。
ちなみに海外だと、モチーフはサメという事になっている。というか本編でもあくまで現代の作中キャラ達が「恐竜」と呼んでいるだけで、ビジュアルもそこまで恐竜っぽくはないので、本来は本当に恐竜ではない可能性もある。
先述の十二折神大侍斬りの場面では、恐竜の文字がしっかり顕現しているので、少なくとも作中のシンケンジャーは恐竜と認識してモヂカラを込めているようだが、初代の烈堂自身が恐竜という名称を口にした描写は一切ない。
メタ的に言えば、公式が恐竜と設定しているため、少なくとも日本版では恐竜と考えていいだろう。そうでなければ、獣電ブレイブストライクエンドに登場させないはずだ。
しかし、現実の歴史でリチャード・オーウェンによって「恐竜」と言う呼称が造られたのは1841年で、志葉烈堂の活躍していた時代とは合わないことになる…やっぱ鮫かもしんない。空想歴史と現実にズレが生じるのは、よくある話であるが。
TV本編では、アクマロ戦以降全く出番が無いのだが、これについて理由付けをするならば単純に使う必要が無かったからだと言える。というのも中盤以降のシンケンジャーは、特に牛折神の入手とそれによるサムライハオーの完成以降は、直接の戦闘面ではほぼ無双状態であり、ぶっちゃけ恐竜折神をわざわざ使う必要が無かったのである(これについてはハイパーシンケンジャーも同様)。
特に巨大戦に関しては、シンケンジャーが中盤以降まともに苦戦した相手など、それこそ上記したアクマロと最終決戦のドウコクくらいしかいないので、恐竜折神を使う機会が純粋に無かったと言える。
ぶっちゃけマンプクにしても、最初の三日間の戦闘で烏賊折神や海老折神を使用不能状態に追い込まれたからあそこまで苦戦しただけで、万全の状態でスーパーシンケンジャーやダイカイシンケンオーを使って最初から直接マンプクと戦えていた場合は、初代秘伝ディスクや恐竜折神やキョウリュウマル無しでも、真の姿のマンプクも普通に倒せていた可能性が高い。
関連タグ
ファングメモリ:放送時期の重なる『仮面ライダーW』に登場した、同じく恐竜繋がりの戦力。
プトティラコンボ:翌年の『仮面ライダーOOO』に登場する恐竜繋がりの戦力。
トバスピノ:4年後のスーパー戦隊作品に登場する巨大戦力。恐竜折神とは『映画版が初登場』『恐竜がモチーフ』『TV本編でも2回も出番があり、2回目はクリスマス回だった』『作中で破損や紛失したわけもないのに、クリスマス回以降は出番がなかった』と共通点が多い。
ダイノマル:和風モチーフに出てて来る劇場版限定メカ&恐竜メカ繫がり。