「コンコンコンコン!」
データ
概要
『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』に登場するケミーの一種で、仮面ライダーギーツがモデルのレジェンドライダーケミー。
ケミー共通の矢印は身体の模様にあり、複眼はオレンジ(もしくはイエロー)。
ギーツⅨやその変身時に現れるレジェンドキュウビをデフォルメ化したような、九尾の狐を彷彿とさせる姿をしている。
特報ではホッパー1と取っ組み合いの大暴れをして画面を隠しており、ナレーションからもキレられるライダー冬映画史上最高にトンチキな予告となった(メタ的にはネタバレ防止)。
タイクーンケミー・ナーゴケミー・バッファケミーとは違い、浮世英寿本人が変化したケミーではない。言葉を話せず、声も違うのはこのためである。そのため関連性も不明の中、名前はツムリが「ギーツに似ているから」という理由で命名した。
また、大きさも小型犬のようなサイズのタイクーン達よりも二回りほどデカい大型犬に近いサイズである。
とにかくもふもふな姿をしており、前足の裏には肉球がついている。 かわいい。
ファンからは、その容姿からめろめろになる者が続出した。
喋れるわけでもなく、鳴き声が名前と全く関係ないケミーの初の事例。これにはとある特別な理由が存在しており…?
ギーツあにめには5話に登場。
派生種
- ギーツナイン(GEATSⅨ)
ギーツの最強フォーム・ギーツⅨがモデルのレジェンドライダーケミー。LNは同じく5。
複眼はイエロー。矢印は額の模様。
ギーツⅨをケミー化させた姿をしており、周囲を回る勾玉状のエネルギーが「9」の形になっている。
余談
- 公式ではCVを予想する「#ギーツケミー予想」のキャンペーンが行われ、当初からファンの中には声の高さや声質、白キツネ繋がりからVTuber・白上フブキだと予想する(あるいは推測し見抜く)声が多く上がった。
- また、変化球で英寿役の簡秀吉と推測する者も(一応簡も公式Xに投稿された動画にて、おふざけとして高い声を出していた)。
- 白上は生粋の仮面ライダーヲタク(他にもウルトラマンやスーパー戦隊にも造詣が深い等かなりの特撮ヲタク)であり、公式コメントにて「大人用の仮面ライダー変身ベルトをコレクションしてなりきったり友人とショーを見に行って全力で楽しんだり色々な思い出が仮面ライダーには詰まってます。」とライダー愛を爆発させていた(ギーツ制作発表時にもモチーフ繫がりで反応していたり、色違いの黒い狐がいるなど共通点もある)。
- 解禁直後、意気込みと同時に簡秀吉ver.を聞きたいとも発言している。
- なお、白上は過去に別作品で声優として出演した経験はあるが、特撮キャラクターとしての声優出演は本作が初となり、VTuberが東映特撮作品で声優を務めるのも史上初となる。
- 撮影ではCGとぬいぐるみが状況に応じて交互に使用された。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード ケミー(仮面ライダーガッチャード)
ホロライダー:中の人ネタ
劇中の活躍・正体
ストーリーの重大なネタバレを含みます。ネタバレ注意!!
劇中ではクロスウィザードによってタイクーンらがケミーに変化させられた後、彼らを戻す為にクロスウィザードが開いたレベルナンバー10のケミーを捕獲するゲームのチーム分けを行っていた際、音もなく九堂りんねと英寿の傍に顕現。
何故か英寿に非常に懐いており彼の周りを飛び回っていたが、彼が「ペットは飼わない主義だ」と言ったことで寂し気な反応を見せた。
それでも英寿の近くを離れなかったが、流石に少々鬱陶しかったからか「狐鍋にするぞ」と冗談気味に脅されてしまった為、「狐鍋にされないように」とりんねによってライドケミーカードに入れられて彼らと同行する。
その後はりんねのケミーライザー内で大人しくしていたが、テンフォートレスの城内で本体の小さなテンフォートレスが英寿にロックオンしたのに気づいた際には、自ら出てきてテンフォートレスの砲撃を防いで英寿を助ける。しかし、それでも英寿に邪険に扱われたためしょげていたが、りんねに慰められて持ち直す。それもあってか、ゼグドラシル戦ではずっとりんねに抱き抱えられていた。かわいい。
ゲームクリア後、英寿についていきその場を離れる。
…が、これはクロスウィザードが見せた夢の中。経緯こそ不明だが英寿共々最初から夢の中であることに気づいており、一ノ瀬宝太郎にもこれを気づかせるべくキッチンいちのせに現れて体当たりしまくる。宝太郎はこれにより夢であることに気づくことができ、クロスウィザードの思いを知った上で英寿の力により現実世界への帰還に成功した。
終盤では、足を魔法で固定され動けなくなった英寿に向けられたウィザードマルガムからの攻撃を身を挺して庇い、深い傷を負う。直後ウィザードマルガムに吸収されてしまいギーツキラーの一部となってしまうが、ギーツⅨとスターガッチャードの活躍によりギーツキラーは撃破され、ギーツケミーも排出された。
しかしウィザードマルガムに付けられた傷は癒えておらず、もはや虫の息だったが、英寿はここで正体に気づく。
英寿「お前…もしかして…」
「英寿…やっと…気づいてくれたね…」
英寿「コン?…コン、お前だったのか?」
ギーツケミーの正体は、幼少期から英寿が飼っていた犬の「コンスタンティン」、愛称はコン。コンという鳴き声はキツネだからという理由ではなく、自身の名前が由縁だった。
コンスタンティンは英寿が高校生の時、とある雨の日に交通事故で死んでしまったが、その後もその魂は「もう一度英寿に会いたい」と言う願いから現世に留まり続けており、クロスウィザードから向けられたケミー化の魔法の射線に割り込んで英寿を庇った際、ギーツに変身していた英寿を通り抜ける形でその魂はギーツケミーとして顕現したのだった(姿が似たのはこのため)。
英寿が序盤に「ペットは飼わない主義」と冷たい対応をしていたのも、この出来事によるものだと思われる。ペットを死なせてしまったことに責任を感じているのか、或いは悲しみによるものか……。
英寿に自分の正体に気づいてもらい、願いを叶えたギーツケミー…コンは、満足気に消滅していった。涙を流す英寿に看取られながら…。
主と同じく一途に願い続け、遂に願いを叶えたその姿は、英寿の「きっと叶う、願い続ける限り」という言葉をこの上なく体現したものだったと言えよう。
真の余談
後付け設定にはなるが、英寿がブーストライカー・ギーツモードを「コンちゃん」と呼んでいたのはコンスタンティンの愛称が基だった。
また特報が発表された時点で、舌を出してお座りの仕草から「狐と言うよりは犬みたい」と言ったツッコミも見られたが、流石に本当に犬だとは予想出来なかった視聴者が多数だった。ちなみに、演者の白上フブキはよくファンから狐じゃなくて猫やんけとか言われてたりする。
山口恭平監督によると、犬を接している時の英寿はデザイアグランプリに参加する少し前(本編で英寿がギーツに初変身したのも高校生の頃であることがわかっておりそれほど離れた時期ではない)と武部Pらギーツのプロデューサー陣から聞いていたため、回想シーンで犬と遊んでる時の英寿は英寿らしからぬ柔らかい表情をしていた。本格的に戦いに飛び込む前だったからこその柔らかな表情だったと言えよう。
真の関連タグ
ごんぎつね:上記の英寿とのやり取りでオマージュが見られた。