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キャバリアーアイフリッドの編集履歴

2024-06-22 21:01:21 バージョン

キャバリアーアイフリッド

きゃばりあーあいふりっど

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する支援メカ。(メイン画像は元ネタのデザインであり、作中の実物とは異なる)

メイリン・ホーク「キャバリアー、テイクオフ!」


概要

型式番号AMGS-X18P

ターミナル、およびオーブ国防軍所属の支援メカ。


単独航行も可能だが、基本的にはモビルスーツにドッキングして運用される。

なお、立位ではモビルアーマー形態のデストロイよろしく頭部に被さった状態、巡航時はフライトユニットとして背部に接続された状態になる。接続部を覆う装甲はコネクター使用時に展開し、ドッキング中の機体の正面(立位では胸部、巡航時は頭部)を保護する構造になっている。


コクピット内部は広く、パイロットシートは正面と左右に1つづつの計3席。さらに10名超の兵員を収容できるほどの余裕がある。武装は高エネルギービーム砲2門とミサイルランチャー2門と2連装可動式機銃。さらに背部にはMS用のバックパックを接続させることができ、必要に応じて機能拡張も可能。また、ドッキングしたMSの制御をキャバリアー側で行うことも可能。


電子戦用装備も充実しており、オペレーター次第では単騎で宇宙要塞をハッキングしうるほどの性能を持つ。当然多機能なだけあって、使いこなすためにはそれなりの技術を備えたパイロットを必要とするが、複数人に役割を分担することで負担を軽減し操縦することも可能なようである。


この機体の真価は複数のキャバリアー同士によるSPC(共時性パリティ通信)を利用することで、地球から月までに至るタイムラグなしの超長距離通信を実現しているほか、有効範囲内にいるMSの遠隔操作をも可能としていること。地球月間の通信は光でさえ片道1.3秒のラグがあるため、正しく超光速。リンクを構築しているMSを離れた場所から遠隔操作することが可能で、しかも受け子側はキャバリアーを直接装備している必要はない(何らかの対応措置が必要な可能性はあるが…)ので、遠隔操作していることは読心能力を持つアコードですら見抜けなかった。


極めつけに、キャバリアーを装備した機体ごとミラージュコロイドステルスで隠す能力まで持っている。しかもドッキング先の機体だけでなく、その機体がさらに別の機体を抱えていた場合は巻き込める


機体隠匿、兵員輸送、ハッキング、無線操縦までなんでもござれの本機はまさにMSと直接連携が可能な小型移動指揮所とも言える代物であり、戦略上の強さは最早核動力MSにすら優るほど。当然運用も秘密裏に行われているが、ファウンデーション王国との交戦時には表舞台に姿を現し、大活躍してみせた。


おそらくはテロが頻発し情報戦の比重が増した時勢に対応を迫られるエージェントを支援すべくズゴックとセットで作成されたと考えられる。なお、正確な開発元は不明だったりする。


作中に登場したのは2機。装着した機体は、名称の頭に「アメイジング」を付ける。なお、キャバリアーアイフリッド-1の所在は不明。


ターミナル所属機

正式名称は「キャバリアーアイフリッド-0」。アスラン・ザラメイリン・ホークが諜報活動のための移動拠点として使用しており、ズゴックの随伴機として世界平和監視機構コンパスを支援している。本機とドッキングしたズゴックは「アメイジングズゴック」と呼ばれる。


オーブ所属機

正式名称は「キャバリアーアイフリッド-2」。ストライクルージュにドッキングした形態で出撃し、ミリアリア・ハウサイ・アーガイルダリダ・ローラハ・チャンドラII世が通信管制を担当した。本機とドッキングしたストライクルージュは「アメイジングストライクルージュ」と呼ばれる。


劇中の活躍

キャバリアーアイフリッド-0

ズゴックと行動を共にし、エルドア地区でファウンデーション王国の罠に嵌った世界平和監視機構コンパスの救助活動を行う。轟沈したアークエンジェルからアーノルド・ノイマンらを救出し、さらにライジングフリーダムから脱出したキラ・ヤマトを乗せると共にズゴックと再ドッキング、オーブ・アカツキ島地下の秘密ドックへと逃げ延びた。


最終決戦ではミレニアムに艦載(衛星からの監視を避けるため、ズゴック共々ミラージュコロイド展開状態で収容)と共に宇宙に上がり、ストライクフリーダム弐式を抱えるズゴックにドッキングしてアルテミス要塞まで牽引。アスラン・ザラが代理で乗ったストライクフリーダム弐式を切り離して敵を釣り出す囮にすると、敵が迎撃機出撃のためアルミューレ・リュミエールを解除するタイミングでミラージュコロイド展開状態で突入。要塞内部を攻撃する背でメイリンが要塞にハッキングをかけ隔壁を閉鎖、生まれた隙でキラやレドニル・キサカらオーブの兵士たちがラクス・クラインを救出した。ラクスを乗せた後は要塞から脱出し、ストライクフリーダム弐式のパイロット交代(アスラン→キラ)とアスランのズゴック搭乗の中継地点として機能、終了後はミレニアムに着艦してラクスを降ろし再出撃する。ズゴックが戦闘に入る際は分離し、外装が大破して現れたインフィニットジャスティス弐式にバックパックを射出後は後退して待機。インフィニットジャスティス弐式がブラックナイトスコード シヴァを撃破すると再合流、インフィニットジャスティス弐式を乗せてレクイエムへ向かい、ゼウスシルエットでこれを破壊しようとするデスティニーSpecⅡを援護した。その後は弐式とドッキングした状態で地球でカガリと合流していた。


キャバリアーアイフリッド-2

地下格納庫でカガリ・ユラ・アスハが搭乗するストライクルージュにドッキングし出撃、オーブ領海上空を飛行しながら月面にて戦闘中のインフィニットジャスティス弐式を遠隔操作で援護、非常に高い通信性能を見せつけると共にアコードの読心能力にも対応した。


余談

  • 元ネタは『機甲戦記ドラグナー』のキャバリアー0と思われる。
    • 頭部の形状には同作のドラグナー3型に似ている。
  • アルテミス内部での破壊工作中、メイリンはハッキングに集中し、キラ含む他の人員も機体を降りていたことから、既にこのときからカガリによる遠隔操作が行われていた可能性がある。或いはアスランが操縦していたか…(※初代ジャスティスのリフターはドラグーン非搭載なので、ラジコン攻撃は全てアスランが手動で操作していた)
    • 後に福田監督がXで「カガリが遠隔操作していた」と明かしている(出典)。
  • 同タイミングで登場したズゴックのインパクトから霞みがちだが、実は軍事兵器の観点から見るとこっちの方が数段ヤバい。
    • C.E.世界ではNジャマーによって遠距離通信はかなりの制約が生じており、その結果遠隔操作による無人機は殆ど存在していない(C.E.75年時点ではファウンデーション王国が正式採用している程度)。そんな環境下でコンマ一秒の操作の遅れが命取りとなるMS戦闘でも対応可能な遠隔操作技術というのは、戦略的観点ではとんでもないブレイクスルーである。
    • 福田己津央監督によると、機密度合いでは1機製造するのに量産機20機にも相当するアカツキよりも上の極秘兵器で、「行政府と軍司令室の機能を統合したエアフォースワン」をイメージしているとのこと(出典)。

  • 本機のミラージュコロイドステルスは、とある要因で体積が大きくほぼ覆えていないズゴックすら隠せる。C.E.世界のMSであれば大抵は隠匿して輸送できるだけの出力はあると考えられる。
    • また、フェイズシフト装甲を展開したストライクルージュも隠せることもあり、ミラージュコロイドを纏わせると言うよりは、ミラージュコロイドのカーテンでも展開しているのだろうか?

  • かつて月刊「Newtype」2005年4月号で、シン役の鈴村健一が自身がプロデュースしたインパルスガンダムデザイナーズカラー版に名付けようとしていたのがキャバリアガンダムだったりする(由来はこれ)。間違いなくたまたまではあるが、「キャバリア」を名乗ったガンダム用サポートメカがSEED本編にも登場することとなった。

関連タグ

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM


ウィンダム地球連合のモビルスーツであり、こちらも『機甲戦記ドラグナー』のオマージュと思われる機体。『SEED FREEDOM』劇中では敵性機体な事もあり合体する機会は無いが、キャバリアーの設定上はドッキングが可能。アメイジングウィンダム。

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