概要
その名の通り長野電鉄グループの企業で、当初は長電直営だったバス事業が、1987年から1995年にかけて信州バス・信濃交通・長電バス(成立順)の3社に分離されたのが始まり。これら3社は2006年4月に長電バスを存続会社として再統合している。
本社は長野市東部の柳原地区に所在する長野営業所内に置かれている。
路線網
一般路線に加え、西武バスとの共管による東京(池袋駅)への昼・夜行バスを運行している。
一般路線は長野県の北部、長野市・須坂市・中野市・飯山市・山ノ内町・飯綱町などに路線を持ち、長電の亡き木島線・屋代線の代替バスとして、飯山駅〜木島〜信州中野駅、須坂駅〜松代〜屋代駅も運行されている。
JR長野駅など長野市内発着路線と飯山・飯綱地区の路線網に系統番号があり、現在は飯山・飯綱地区の方に若番が振られている。これはもともと系統番号が存在した長野市内発着路線をアルピコ交通(旧・川中島バス)との連番に改番したことによるもので、アルピコ交通と同じく長野駅発着路線は10位に長野駅の乗り場番号(西口発着は40〜60番台、東口発着は80番台)を付けており、そのアルピコ交通との共管路線も存在する。
ちなみに飯綱地区の路線は平日のみの運行で、飯山市内の路線にも平日朝夕のみ運行(日中と土曜・日曜・休日はデマンド交通が代走)するものが存在する点は要注意。
また2024年1月下旬より、長野駅を中心とした長野市内の路線においても運転手不足の影響で、日曜の運転をほとんどの路線で取りやめているため注意。ただし土曜と祝日(日曜と重なる日を除く)においては、これまで通りの営業を行っている。
車両
日野自動車・三菱ふそうの車両が主に導入されている。過去には日産ディーゼル(現在のUDトラックス)製車両を導入していた。いすゞの車両はボンネットバス以降の導入が途絶えていた状態だったが、2012年に北港観光バスのエルガLTを譲受したのを皮切りに、移籍車として導入を再開している。
カラーリングは長野電鉄の電車と同じクリーム色に赤の組み合わせを採用している。この塗装パターンは、名鉄7000系パノラマカーをデザインしたことで有名な、萩原政男氏が考案したものである。過去には日野ブルーリボンのカタログカラーの上半分を赤色に変更したものを採用していたときもあった。
中古車の導入も多く川崎鶴見臨港バス・川崎市営バス・名古屋市営バス・横浜市営バス・東武バス・神奈川中央交通・国際興業・京急バス・新京成バスなどからの移籍車が存在している。
2024年には、2022年より計画されていた低公害車の割合を増やす取り組みの一環としてか、都営バスよりブルーリボンシティハイブリッドを2両譲受している。
バスマニアの間ではこちらのイラストの車両が有名。
この326号車は神奈川中央交通独自の仕様の型式認定を得るために製造されたサンプルカーで、そのまま神奈中へ導入できるように量産車と極力仕様を合わせたが、何らかの理由で神奈中へは入らず長電バスへ導入された。エアロスターの特徴である正面のセーフティウィンドウがなく、運賃表示窓が設置されているなど特徴的な仕様である。
2021年7月には長野-東京間の都市間バス運行60周年を記念し、東急バスから譲受した車両を東急バス時代の塗装で走らせるという、全国的にも珍しい企画を行っている。
関連タグ
京阪バス···長電バスではかつて、京阪バスより日野K-RC301を何両か購入し、そのうちの1両をリフト付きバスに改造して長野駅〜長野市民病院線で平日限定で運用していた実績を持つ。この車両は前後扉だった種車の後扉を閉鎖、中扉を新設し、その中扉にステップリフトを設けていた。現在は老朽化により引退している。