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スク水の編集履歴2024/07/20 18:44:02 版
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概要

スクール水着(青少年向けの学校用)は主に小学校から高等学校体育教育、またスイミングスクール等において、児童・生徒(青少年)が着用する水着である。

教育現場で使用されるため、露出が少なく地味なデザインで耐久性を重視した仕立ての物が多いが、近年は装飾が施されたものも増えている。

色はが一般的だが、えんじ色緑色等様々である。近年では安全のため、一部、または全てをオレンジ色にしたモデルも多く見られる。

スク水の分類

センシティブな作品

スクール水着、特に女子用は、素材、縫製技術、形状、需要の推移とともに常に進化し続けてきたため様々な形態のものがあり、一概には分類できない例外的、キメラ的な構造の物もあるが、おおまかに分類すると以下のとおりである。男子女子でも関係なく着用可能なニュータイプまで発売されているようだ(とは言え、pixivで検索しても男女兼用の水着を着た人物のイラストは需要が無いような様子なのだが…)。

しかし、初期の水着からすると少年健全育成重視の学校が掲げているとは言え、意外とセクシーなものが多い気がする…。

サイズについては、男女共に成長する年齢に合わせて小さいから大人並の大きいサイズまで増えている。

女子用

あえて「スク水」と呼ぶ場合は女子用を指していることが多い。

なぜか、そのほとんどは女性的でややセクシーな部分がある。(特にセパレートにおいて上の方では長袖タイプより比べるとノースリーブタイプが多い)

旧々型(旧々スク

後述する旧型以前に普及していたとされるスクール水着。

腰まわりの上下の分割線がお尻の側にもあるもの。

旧型を描こうとしたが、構造の誤認のため分割線をお尻の側にまで描いてしまい、結果旧々型のようになってしまっている例が多く存在する。

プリンセスライン(後述)は無いのが一般的のようである。

旧型(旧スク

腰まわりの上下の分割線(水抜き)がお腹の側にのみあるもの。

水抜きは胸元から入った水を排水するための開口部と言われている。また、伸縮に乏しい素材でも身体にフィットさせるためとも言われている。

分厚くごわごわしたジャージ生地のものが多いが、一部に競泳型と同等の素材を使用しているものも存在する。背面はUバックが一般的で、二本のダーツ線(前面裁縫線、いわゆるプリンセスライン)が特徴。

実際の教育現場ではかなりの少数派になってしまったが二次元の世界ではまだまだ現役で、スク水と言えば旧スクを差す場合も多い。

新型(新スク

一般的なワンピース水着の形状で、腹部の水抜きが存在しない。

プリンセスラインは有る物も無い物も存在する。

生地に伸縮性のあるポリウレタン混紡を採用している製品もある(同じことは競スクにも言える)。

競泳型(競スク

競泳水着と同等の素材で、肩ひもが細く紐状のもの。

より泳ぎやすさを重視した構造のため背中が大きく開き、脚刳り(あしぐり)がハイレグカットされているものもある。

生地に伸縮性のあるポリウレタン混紡を採用している製品が多い。

arenaARN-75Wが最も代表的なモデル。

ユニタード型(ユニスク

ワンピース形状で下半身部がスパッツ状になっているもの。

後述するラッシュガードのように袖の有るものもある。

セパレート型(セパスク

上半身部と下半身部に分割式のもの。

下半身部はスパッツ状やショートパンツ状が一般的だが、稀にブルマー状のものもある模様。

上半身部の作りは新スクもしくは競スクに準拠したものが多いが、前部がファスナー止めのものや後述するラッシュガードになっているものもあり2010年代から急速に普及している。

ブルマ状のものはその外観から旧々スクと混同されることもある。

スカート型、キュロットスカート型(スカート付きスク水

下半身部がスカート、もしくはキュロットスカートになっているもの。

ブルマ状かスパッツ状の下半身部にスカート、もしくはキュロットスカートが被さる形で一体になった構造である。

スカート型にはワンピース形状とセパレート形状の両方があるが、キュロットスカート型は主にセパレート形状になる。

ワンピースのスカート型は70~80年代から僅かに存在した模様だが、下半身の露出を抑えられる上にファッション性もあるので2010年代から急速に普及している。

スクール競泳水着(スク競?)

形態は競泳水着だが、学校体育用に仕立てられた敢えて呼称するなら「スクール競泳水着」とでも言うべきものも存在する。

素材は本格的な競泳水着ほど高性能なものを使用していないことが多い。

これらの水着は広義の競スクまたは新スクに分類されることも多いが、構造的差異が大きいため別項とした。

その他

競泳水着(競水)、フィットネス水着

競泳水着やフィットネス水着をそのままスクール水着として採用することもある。

また、指定水着のない学校で児童・生徒が競泳水着やフィットネス水着をスクール水着として着用する場合もある。

・スパッツ型、ハーフスパッツ型(スパスク?)

ユニタード型とセパレート型で下半身部がスパッツ状のものを総称して、スパッツ型、ハーフスパッツ型と呼ぶことがある。

・ショートパンツ型

スパッツ型と似ているが、下半身部の形状がショートパンツ状なっているものをショートパンツ型と呼ぶ場合がある。

構造的には主にセパレート型スク水であり、ユニタード型の製品は一般的ではないようである。

また、キュロットスカート型のうち形状がショートパンツに近いものはショートパンツ型とされることが多いが、キュロットスカート型は特殊な二重構造になるためここでは項を分けることにした。

フリル付きスク水(フリスク)

フリル等が付いて、ファッション性を高めたスクール水着。

一見すると学校体育衣料とは思えないような外観だが、大手メーカーでも販売されているれっきとしたスクール水着の一種である。

主にスカート型やショートパンツ型の一部に存在している。

フットマーク社のダブルフレアスカートワンピース、ダブルフリルスカート(ダブルフリルスカート水着)等が代表的な物である。

そのデザイン性ゆえ、それぞれでの学校側の捉え方の違いにより校則によっては使用が許可されない(生徒の意見等により変更される場合もあるが)学校も多いと思われる。判断そのものはラッシュガードよりもシビア(性的に厳格)と言える。

・コスプレ用スク水

コスプレ用に作られた物。←…と言うかコレってスク水なのか?(上記よりもシビアで許可しない学校は多いとされる)

「スクール水着」と称して販売されていても、特殊用途での使用をメインとし、教育現場の水泳授業での使用を前提としていないため厳密な意味でのスクール水着ではない。

白スクのようにスク水の外見だけを模した物だったり、色が紺色だったりプリンセスラインがあるだけでビキニやレオタードをスク水扱いしていたり、着用しただけ或いは塩素に触れると化学変化を起こして破損したりする、「スク水もどき」「スク水風コスチューム」が大半である。

しかし、実際の教育現場での着用でも問題が無かったり、教育現場での使用に適さなくとも水着としての使用には十分耐えられるクオリティの高いものも稀にある。

男子用

男子用スクール水着」も参照。

俗に「スクール海パン」と称されることが多い。

ボックス型(トランクス型)

いわゆるボクサーパンツのような形状のもの。

スパッツ

ボックス型より丈が長めで、競泳水着に近い仕立てのもの。

ビキニ(ブリーフ型)

いわゆるブリーフのような形状の、競泳水着に近い仕立てのもの。

その他

競泳水着競パン)、フィットネス水着

女子用と同じで、競泳水着やフィットネス水着をスクール水着として使用する場合がある。

ラッシュガード

近年では、日焼け対策や体温低下対策として、サーファーが上に着用するようなラッシュガードも学校体育専用のものが製造されるようになってきている。

単に「長袖スクール水着」等と称されることが多いが半袖のものもある。

スカート、ショートパンツ

主に女子が下半身の露出を抑えたりファッション性を高める目的で、水着の上から重ね着できる専用のスカートやショートパンツも製造されている。

水着にオプションとして付属する場合もあるが、単体で販売されているものもある。

スカート型やショートパンツ型のように水着と一体ではないため、気分によって脱着したり、好きな水着と組み合わせることができる。

男女兼用

簡単に言えば、いい感じに女子と男子の水着を男女着用可能にするために最適化したもの。パッドがオプションとして別売となる。女子の着用時に必要があれば別売及び市販されている既存品の胸パッドを入れるポケットがある。

ジェンダーレススイムウェアと呼ばれるタイプ。

フットマーク社のシャインガードと言うラッシュガードと水着を一体化させたタイプを2004年に発売している。販売開始されたきっかけは皮膚癌になる恐れのある日焼け対策の観点から誕生したものである。

肌の露出関連については2000年~2021年代では女子を中心だったのだが、男子までもが肌の露出や体型カバーの点を重視したいと言う意見が男女問わずにアンケートで出てきたことから男女問わず着用可能かつ、男女の体型カバーと日焼け対策の両方を採用したタイプが教育機関間で試験販売された後に2023年春に一般でフットマーク社直営のストアにて販売された。

※現時点では当該のイラストはありませんが、投稿されていましたら確認後、ここにイラストを挿入してください。

その他はセパレート水着の記事も参照。

スク水の構成要素

タグ、ロゴ

スクール水着にはメーカーを表すロゴが入っている場合が多く、左右どちらかの腰か胸部にメーカーかブランドタグが縫い付けてある物が多い。スポーツ衣類メーカーのブランドロゴ(トレードマーク)の場合がある。

また、タグはなく直接ロゴをプリントしてあるものもある。

インナーパンツ

アンダースコートの役割を持っており、二重構造にするため透けにくいとされる。

伸縮性素材(ポリウレタン)

プールの水に混ぜている滅菌剤により劣化してしまいその部分が穴空きして破れる事もある。

高耐久仕様だと購入コストこそ高いが、他の水着と比べると破れにくい性質。

そうではない水着はプールの授業が終わったら劣化して大事な水着が破損するので水着用の洗濯機が用意されている学校では早めに洗濯しよう。

ゼッケン・名札

学校体育衣料であるので、多くの製品の裏側に、氏名や学年、組を記入する名札がついている。

また、授業で使用する場合、胸部や腹部、腰部、背部等にゼッケンや名札をつけることを義務づけている学校も多い。

一部の製品には、後づけのゼッケンが付属している物もある。

また、あらかじめ氏名や学年等を印刷したゼッケンや名札を用意する学校もある。

ゼッケン・名札には、縫い付けるものと、アイロンで圧着するもの等がある。

プリンセスライン

旧スクや新スクの前面に縦に走る二本の前面縫製線(ダーツ線)を、俗に「プリンセスライン」と呼ぶケースがある。

本来のプリンセスラインとは、ドレスの上下をウエストで分割せずに、縦の分割を駆使して「胸のふくらみ・ウェストの細さ・スカート裾の開き」を出したデザインを指し、縫製線自体を差す言葉ではない。

ゆえにスク水の縫製ラインをプリンセスラインと呼ぶのは誤用だが、一部のスク水愛好者の間では前面縫製線の俗称として定着している。

なお、世間一般では「プリンセスライン」というと「上半身は体にフィットしており、スカート部分はギャザーやフリルなどでふんわりとふくらんだドレス」という意味で使用される場合がある。

パイピング

パイピングとは、布の裾などに使う縁取りのことである。

一部のモデルでは、裾を縁取るように付けられており、「縁付き」などとも呼ばれる。

また、分割線に配されるモデルも多く、プリンセスラインを白いパイピングで強調しているモデルもある。

なおこのパイピングのみで肩紐が構成されているのが、競スクの一つの定義となっている。

胸パッド

女子が乳房を安定させたり、乳頭が浮くのを防止するために胸部に使用する。また、男女兼用にも胸パッドのポケットがある。(パッドは別売で持っているパッドが使えるメリットがあり)

特に二次性徴を迎えた女子の場合乳房が膨らんで来るため、胸パッドの使用が推奨される。

水着の内側に縫い付けて使用するが、パッドが内蔵されているもの、パッドを入れるポケットがあるもの、フックでパッド固定するもの等もある。

ちなみに、男女兼用水着では体型カバーこそできても、結局は胸元の膨らみが意外とやや目立つと言うデメリットもある。

スイムショーツとサポーター

水着の下に履くショーツ(いわゆる水着専用の下着)である。

股間の形状が浮き上がるのを防ぐために着用するが、男子のスクール水着の場合は隠蔽効果は十分なためかあまり着用されない。

女子の場合、隠蔽効果だけでなく生理など分泌物が男子より多いため、衛生面からも着用が推奨される。

洗濯する時の注意

品質表示にある注意書きの方法に従い、風通しの良い影(陰干し)になる場所に干しましょう。

速乾性や乾くのに掛かる時間については水着により異なるので注意。

メーカー

スクール水着は学校体育衣料であるため、水着メーカーだけでなく、スポーツ用品メーカー、繊維メーカー、学販メーカー等多様なメーカーで製造されている。

ローカルの限られた地域のみで展開しているメーカーもある(地方スクを参照)。

イラストにあるものでは楽天市場で行っているメーカーではフットマークやミズノがほとんど。

代表的なメーカーは、アシックスミズノ、アリーナ、ユニチカ、ギャレックス、スピード、小松ニット、カンコートンボ富士ヨット、スクールユニ、クラレ、フットマーク、サンクラウン、二新繊維、ファッショナー、ヒットユニオン、関西ファッション連合、ニッキー、ナイキ、アディダス、等々である。

スク水の多様性と競泳水着

女子用のスクール水着の構造は、スク水独特のものと思われがちだが必ずしもそうではない。

より速く泳ぎやすく改良される競泳水着の進化に合わせて、その構造を取り入れてきた側面があり、スクール水着自体が競泳水着の一種と言える。

初期の競泳水着は今の新型スクール水着の形態だったと思われ(従って新スクはある意味「旧々々スク」とも言えるかもしれない)、これは学校体育(ただし男子の)でも使用されていたようだ。

しかし生地の性能の低さから1920年頃に流行したタンク・スーツ(旧々スクを参照)の構造を取り入れ、旧々型スク水型の競泳水着が開発されたと推定される。

これらを見ても競泳水着からのフィードバックでスクール水着の構造が決定されたことがわかる。

戦後、東京オリンピック(1964年)時の競泳水着は旧型スクール水着の形態に進化した。実際旧型スクール水着が日本で爆発的に普及を始めたのは、東京五輪がきっかけだったと言われている。

その後素材の改良により水抜きを廃止した競泳水着が開発されることにともない、スクール水着にも新型スク水が登場する。

そして80年代前半の競泳水着の形状は競泳型スクール水着としてフィードバックされ、競泳水着にスパッツ型が登場するとスクール水着にも採用されることとなっている。

競泳水着は進化すると過去の形態は使われなくなるが、シビアな性能が要求されないスクール水着では過去の競泳水着の形態が残り、現在のように多様な形態が存在することになったと思われる。

更に2000年代以降、露出対策やファッション性の需要に応える形でスクール水着独自の改良も盛んに行われているため、ますます多様性は拡大する一方である。

スク水のスタイルのほとんどは非常に古い(通常は古臭いワンピース水着スパッツセパレート水着など)だけど、(学校制服として)青春や健康などの要素を持っていて、自分のモデル(ワンピース水着など)よりも人気がある。

2020年以降にはセパレーツタイプで男女着用可能なものまで発売されるようになってきている。(※開発メーカーについては現時点ではフットマーク製のみ確認されている)

2023年より以前からはラッシュガードと水着の上着一体型の水着シャインガードが先行して登場している。

着替え方

このような着替え方がある。

※男女別及び兼用などのタイプにより着替え方は異なります。

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