※「ホオジロザメ」タグもほぼ同数使われている。
特徴
亜熱帯から亜寒帯まで、世界中の海に広く分布している。特にアメリカ合衆国や南アフリカ共和国、オーストラリア、ニュージーランドの周辺海域、地中海等で多く見られ、日本近海にも分布する。
主食にイルカやオットセイ、アザラシなどの海獣を好み、魚類や海鳥も捕食するほかクジラの死骸を食べることもある。
襲撃事故
映画『ジョーズ』のモデルとなって以来、人喰いザメというイメージが多くの人に定着したため、「世界一有名なサメ」と言っても過言ではないほど有名になった。
- そのせいでサメ全般を「人食い」とみなす人もいるほど。実際には900種中の20種ほどしか人を襲わない。
実際ホホジロザメはサメの中でも襲撃の報告が多い。襲われれば被害者が死亡する割合も高く、助かっても足を食いちぎられるなど深刻な事態になる事が多い。
こうした理由から一時は乱獲され、結果として絶滅危惧種となっている。
しかしホホジロザメの主食は海獣であり、好んで人間を食べることはほとんどない(脂肪が多い海獣に比べれば人間は食料としての効率が悪く、積極的に狙わない)。
人間を襲われる理由についてはアザラシと見間違えるのが原因らしく、サーフボード等の上で腹ばいでパドリングする人間の動きやウェットスーツを着て足ひれを動かす姿が下から見上げるとアザラシと似ているためらしい。このため、アザラシではないと認識したのか途中で襲うのを辞めた事例もある。
一方ホホジロザメは一撃で仕留める事は少なく、深手を負わせた獲物を追いかけて失血死を待つ場合も多い。
捕食を中断したとみられる事例も人間が死ぬ間もなく地上に逃げてしまうので食べ損なってるだけかもしれない。
生息域が広く、昼行性かつ浅瀬で暮らすホホジロザメが、人間の活動範囲と被りやすい事が事故の要因だろう。
余談
- 鮫を模したラジコンカメラで複数のホホジロザメを撮影中、同族でないと気付かれたのかカメラが鮫から集団リンチを受け、破壊されたことがある。詳しくはWikipediaに譲るが、電磁波に敏感な鮫ならではと言えよう。
- ホホジロザメは環境の変化に大変弱く、閉鎖空間である水族館での長期飼育は難しい。
アメリカのモントレーベイ水族館では若い個体を120日飼育したが、衰弱してしまい放流している。成体の飼育は更に難しく、大型水槽(飼育した水槽は最大ではない)を備えている沖縄美ら海水族館でも3日しか生存できなかった。これはホホジロザメに限らず、(淡水で生息可能なオオメジロザメを除く)アオザメやヨシキリザメなど外洋に適応したサメの殆どに言える。
- あまり知られていないが実は水面から顔を出したまま泳ぐことができる唯一のサメでもある。水面から顔を出したサメという構図はよくイラストでも描かれるが他のサメも水上に飛び出しこそすれど水面から顔を出したまま泳ぐことはできない。これはアザラシやオットセイなどを捕食するために得た能力である可能性が高いことが近年の研究で明らかとなっている。
最強王図鑑フランチャイズでは
初登場は『動物最強王図鑑』。しかし相手が悪すぎた。もっとも、陸では生きられない為登場させる事自体やめた方がよかった気もするが…せめてエキシビションに回していれば…
- なおもっと適任はいたはずなのだが、先述の相手と水中でうまい事互角にやりあえる動物がいなかった可能性も大。しかしこれに関してはシードとして出たあいつと立場を入れ替えればよかったという意見も。
- またあとがきではベスト4進出者を倒せる可能性もあったと書いてあったがこれは明らかに煽りだ。
が、なんとホホジロザメに関しては、その後一切出番がない。
『水中最強王図鑑』においても交代してもよさそうだった動物がいた中登場が叶わず。
アニメにも登場していない。
ホホジロザメの再登場の可能性は絶望的な状況となってしまった。
おそらく犯人はコイツだろう。
しかし本シリーズは図鑑であるため新種生物が相次いで発見されたり新たな勢力が現れるのはよくあることなので、永久に出場できないと決まったわけでもないのもまた事実なのがせめてもの救いだ。
関連タグ
カルカロドントサウルス:牙が似ている事からこの学名がついた。古代王者恐竜キングでもショルダーネームが「地上の人食い鮫」。
エオカルカリア:同じく学名の元になった。