スリングショット
すりんぐしょっと
武器のスリングショット
原義。Y字型のフレームにゴム製のバンドをつけ、ゴムの張力により小石や木の実などを遠くまで飛ばせるようにした武器。日本では弾としてパチンコ玉がよく用いられたため、パチンコとも呼ばれる。子供のおもちゃとしてのイメージが強いが、本来は狩猟などにも利用される立派な武器である。
現在では危険性が高いとして子供用に販売されている物を見ることはほとんど無い。
近年ではゴムが袋状になったものも存在し、オプションで矢を飛ばす事もできたりする。
『ONE PIECE』のウソップがよく使う武器といえばイメージしやすい人も多いだろう(あちらは大幅に改良が加えられているが、原理は変わっていない)。
他にも、『battle for money 戦闘中』では『バトルシューター』という名前で登場しているため、そちらでも見る機会があるだろう。
補足
ちなみに名前の元になった「スリング」(日本語で「石ぶんぶう」とか「雁落し」とか言う)は、ゴムではなく遠心力で石などを投擲する原始的な武器。
こちらはTRPGなどでよく見かける…が、大抵の場合見かけるだけで実戦ではより強力な弓やクロスボウに出番を奪われている。
一応、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の僧侶は宗教上の理由で刃物(=矢)を使えない事から使用している他、一部のローグライク(Angband系)ではポケットに入る手軽さ(≒暗器)から盗賊の得意武器と設定されており、盗賊が使うと命中率と連射速度が上がる(『D&D』にはそういう設定は無いので盗賊は小型の弓を使う)。また、その辺で拾った石などを弾として使用する為、ゲームでは矢弾を必要としない弾数無制限の飛び道具となっている場合もある。
アニメではクレしん映画の『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』と、『もののけ姫』でちらっと登場する。
スリングショットを使うキャラクター
特撮
- ミドレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)※名前は「ミドパンチャー」
- ジュウレンジャー(恐竜戦隊ジュウレンジャー)※「サンダースリンガー」というスリングショット型ビームガン。
- メガイエロー(電磁戦隊メガレンジャー)※ただしメガスリングはビームガン。尤も創作作品で弓矢型ビームガンとかよくある話である。
- かっとび暴魔ズルテン(高速戦隊ターボレンジャー)※名前は「ズルパッチン」。
- サヤ(星獣戦隊ギンガマン)
- バイクロッサー・ギン(兄弟拳バイクロッサー)※名前は「スリングフラッシャー」。これもビームガン。
漫画
- ウソップ(ONE PIECE)※「銀河パチンコ」。後に大型の「カブト」→「黒カブト」にバージョンアップ。
- 藤崎佑助(SKET DANCE)
小説
水着のスリングショット
水着の一種。主に以下の4点を含む。
- ワンピースタイプ
- 体の側面に布地が無い
- 正面がおへそから首まで開いている
- 布の形状がV字
その形が上記している武器としてのスリングショットのY字フレームに似ているためそう呼ばれている。
pixivのタグとしての「スリングショット」はほぼ100%水着のスリングショットのことであり、ひょっとしたら武器としてのスリングショットを知らない人もいるかもしれない。
イラストなど創作上のスリングショット水着は布地が非常に小さくほぼ紐のようにも描かれることが多く、もはや裸同然に描かれることも。
一応、現実の実用的なスリングショットでは布面積がやや広いものもあるのだが、創作上のものに慣れていると違和感を覚えるだろう。
形のバリエーションとして純粋なV字形だけでなく「首元や腰で紐を交差させる」といった"クロスタイプ"のものも便宜上スリングショットと呼ばれる。
なおスリングショットがマイクロビキニと呼ばれることもあるが、こちらは言葉の扱いとして少し留意が必要。(詳しくはビキニやマイクロビキニのページを参照)