ゆりかもめ

東京臨海副都心を走行する新交通システムの愛称、およびその運営会社。

曖昧さ回避

チドリ目カモメ科の鳥。⇒ユリカモメ。ちなみに東京都の都鳥である。

概要

正式な路線名は「東京臨海新交通臨海線」と、愛称とは対照的にゴツい名前を持つ。会社名も当初は東京臨海新交通であったが1998年に現在の名称に改められた。

対外には「新交通ゆりかもめ」の案内がもっぱら使用される。

1995年に新橋駅～有明駅間が開業。

本来は翌1996年に開催される予定の世界都市博覧会のアクセス交通機関の役目を担う予定であったが、同博覧会が青島幸男都知事により中止されたため大幅な赤字が予想されていた。

…が、開業後はお台場エリアの開発進展に従い乗客が増えていき、黒字経営を続けるに至っている。

休日は毎度毎度観光客が大勢乗り込むため、車体が小さいことからかなりの混雑になり、時折重量制限で発車できなくなることも。

特に夏に開催される花火大会の終了後の混雑は数時間単位になるので利用の際は冗談抜きで覚悟が必要。

2006年には豊洲駅まで延伸された。勝どき駅までの延伸計画も存在したが、中央区が勝どき駅の混雑増加を懸念しゆりかもめの乗り入れを拒否しており、今のところ実現しそうにはない。

なおこの延伸と同時に、その筋には有名な「声優の音声による駅構内の案内アナウンス」が導入され、2015年まで使用された。現在はAI音声が使用されている。

沿線には東京国際展示場（東京ビッグサイト）が立地しており、ここでの各種イベントを利用する乗客も多い。規模はまちまちで不安定だが、特に夏と年末に開催されるコミックマーケットの期間中の混雑は手加減を知らない。花火大会の開催日と重なった時は考えるだけでも恐ろしい。

特にお台場への来場客は、東京駅側から使いにくいりんかい線や都バスおよび水上バス、東京港トンネルを通る京急バス、交通系ICカードが使えないkmバス（お台場レインボーバスとkmフラワーバス）の利用率がそこまで高くなく、「東京駅から乗り換えやすい新橋駅から出ている」「景色が良い」「普通の電車とは構造が違うので行楽気分を増してくれる」ゆりかもめに一極集中しやすい。

と、これほどまでに人気なゆりかもめだがPixivにおける投稿数は意外に多くなく、知名度では大きく下回るりんかい線に追い抜かれている（2021/10/27現在、イラストはゆりかもめ118件・りんかい線177件）。

ちなみに在京テレビ局の内2つ（汐留駅の日本テレビ、台場駅のフジテレビ）の本社ビルがこの鉄道の最寄駅に面している。

駅一覧

駅番号	駅名	読み	乗り換え	備考
U01	新橋	しんばし	JR 山手線(JY29)/京浜東北線(JK24)/東海道線(JT02)/横須賀線(JO18) 東京メトロ銀座線(G08) 都営浅草線(A10)
U02	汐留	しおどめ	都営大江戸線(E19)	日本テレビ本社最寄駅
U03	竹芝	たけしば		竹芝客船ターミナル最寄駅。非公認だが浜松町駅が徒歩圏。
U04	日の出	ひので		日の出桟橋最寄り駅。
U05	芝浦ふ頭	しばうらふとう		レインボーブリッジ新橋寄り手前駅。
U06	お台場海浜公園	おだいばかいひんこうえん		デックス東京ビーチ最寄り駅。りんかい線への乗換通路は最もわかりやすい
U07	台場	だいば		フジテレビ本社、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京プラザ最寄駅
U08	東京国際クルーズターミナル	とうきょうこくさいくるーずたーみなる		旧名船の科学館。同科学館閉館後に駅名改称。
U09	テレコムセンター	てれこむせんたー
U10	青海	あおみ		Zepp Tokyo最寄駅。同名駅が新潟県にもある
U11	東京ビッグサイト	とうきょうびっぐさいと		東京ビッグサイト最寄駅。
U12	有明	ありあけ	東京臨海高速鉄道りんかい線国際展示場駅(R03)	有明ガーデン最寄り駅
U13	有明テニスの森	ありあけてにすのもり		有明コロシアム、ディファ有明、有明GYM-EXの最寄り駅
U14	市場前	しじょうまえ		豊洲市場最寄駅。
U15	新豊洲	しんとよす		豊洲PIT最寄駅
U16	豊洲	とよす	東京メトロ有楽町線(Y22)	ららぽーと豊洲とはペデストリアンデッキで直結している