ステューシー
すてゅーしー
「我々 “世界政府”がいただくわ おバカさん♡」
プロフィール
人物
容姿
金髪のショートヘアが特徴の美人。
現在の立場や周囲の人物の発言から年齢は中年以上だと思われるが、なぜかステューシーの年齢は最重要機密事項とされており、裏社会や政府内にも彼女の正確な年齢を知る者は少ないらしい。
ちなみにプリンの花嫁姿を見た際は「昔の私を見てるみたい」と漏らす彼女にル・フェルドは「何十年前やネン」と返し、「死にたいみたいね」と強烈なローキック(？)をかましている。この場面だけなら単に年齢の話には触れられたくないという女性心理故のギャグシーンと取れなくもなかったが…
性格
普段は淑やかに振る舞うが、諜報員らしく任務には忠実で、遂行の為なら冷酷さも見せる。
例えば先刻まで交流を深めていたル・フェルドを容赦なく指銃で打ち抜いたり、玉手箱を持ち帰ろうとしたりと諜報部員として模範的な行動をとる。また、巨大な城が爆発によって倒壊するといった予期せぬ事態に遭遇しても、平静を保つことができる精神力を持っている。
なお歓楽街の女王という表向きの立場で行動する際は清楚で社交性の高い振る舞いを見せる。そのためか、ホールケーキアイランドの女性の住民たちからは歓声を向けられていた。
戦闘能力
基礎戦闘力
現時点では詳細な実力は不明。
ただし、エッグヘッド編では仮面を装着しており、その実力は高水準であることをうかがわせる。
作中での発言から、ルッチやカクには同じ仮面持ちとはいえ単純な戦闘力では流石に劣る模様。
六式
政府の人間の戦闘技術六式を習得しており、現時点では「月歩」「指銃」「紙絵」の使用が確認されている。
装備
持ち合わせている口紅には海楼石を仕込んでおり、能力者を相手にする場合は相手に突きつけることで有利に立ち回ることができる。
活躍
第2部 最後の海 新世界編
ホールケーキアイランド編
麦わらの一味のサンジとビッグ・マム海賊団のプリンの結婚式を兼ねたお茶会に出席。会が始まり、モンキー・D・ルフィ達の乱入で会が混乱すると、茶会冒頭で披露された魚人島の秘宝“玉手箱”を招待客の1人ル・フェルドが勝手に開封しようとする。それを目にしたステューシーは、背後から飛ぶ指銃でル・フェルドを撃ち、玉手箱の横取りを目論む。その後、隠れて様子を見ていた同じ招待客のモルガンズと結託して玉手箱を開こうとしたが、玉手箱はル・フェルドの倒れた拍子に落下し、中身の爆薬が大爆発を起こし式場の城が崩落してしまう。
城が倒壊した際、月歩で転落を回避しつつ成り行きを静観するが、ビッグ・マムが喰い患いを発症した後に、(爆発した場所と起爆のきっかけを隠したまま)爆発の一件を麦わらの一味の仕業とビッグ・マム海賊団に伝える。
その後、隙をみてモルガンズとともにビッグ・マムの縄張りを離れ、聖地マリージョアに帰還した。
エッグヘッド編
ルッチ、カクと共に「セラフィム「S-ベア」をエッグヘッドに返してベガパンクを全員消す」という任務に就く。
エッグヘッド到着後はルッチの意向に従って強引に上陸。
工場層では未来都市に目を輝かせるカクをからかうようにホログラムや研究層を護衛するフロンティアドームについて情報を共有し、進軍を開始。
ルフィとルッチのエニエス・ロビー以来の激突、ベガパンク防衛の為に立ち塞がった戦桃丸及び3体のセラフィムとの戦闘などを経て、研究層に辿り着くと…。
ルッチ
「何してる…!?ステューシー!!」
ステューシー
「何って?眠らせただけよ」
「お願いルッチ…あなたもそうして」
CP-0の諜報員としての姿もまた彼女にとっては仮のもの、その正体はかつて存在した違法科学チームMADSがロックス海賊団のミス・バッキンガム・ステューシーをモデルに作り出した完全な複製人間(クローン)の成功体第1号である。
シャカ曰く、ステューシーはベガパンクの指示などは特に受けず、独断でCP-0に所属していたようで、正体を隠して所属した期間は20年以上になるとのこと。
エッグヘッド研究層に辿り着く直前、ステューシーはベガパンクから秘密裏に電伝虫で救援を依頼されており、承諾したステューシーは研究所破壊を目論むルッチとカクを自身の能力で眠らせ、海楼石で拘束。ベガパンクの一行を間一髪で救った。
その後は未来島の服に着替えて一味と共に行動していたが、拘束の外れたルッチの指銃からベガパンクを庇い倒れるも、幸いにも急所は外れていた。
しかしフロンティアドームの解除は司令室からしか出来ない以上、一味を逃すための「最後の仕事」として島に残る事を志願する。
回想シーンでは意思無き機械へと改造されるバーソロミュー・くまに意志を持ったクローンである自分を比較するなど自分の生まれに対し思うところがある模様。ただの冗談の範疇かも知れないが。
その間にベガパンクが電伝虫を使用し、世界に向け何かしらの情報を発信し始めるが、同時に開始条件が本体の心肺停止(=本体の死)であることも世界へ伝えており、勿論ステューシーもここでベガパンクの死を知ることになる。
以降は宣言通り司令室に留まっていたが、暫くしてエジソンから「バリアを解除して逃げろ」という連絡を受ける。
当然ステューシーは「出航前に一味に何かあってはならない」と反論するが、エジソンはバリアの通じない敵が研究層内に侵入してしまった以上、最早バリアは意味を成しておらず、ルフィ達が脱出する為の最善の手は尽くしたため、後は一味の活躍を信じるしかないと発言。この言葉を聞いてステューシーは安堵するが、それと同時に別の感情も込み上げる──────
「よかった...彼らを逃がせなきゃステラに嫌われちゃう」
「──────でも...困っちゃう......私」
「ステラがいない今...誰の為に生きればいいのかわからない」
自身にとっての生みの親を失った彼女の心の傷は大きく、ステューシーは自分の存在意義が分からなくなっていたのである。
そんなステューシーを、どこか思う所があるような複雑な表情でカクが見つめていた。
そんな中、更に新たな五老星がバリア内に侵入しエジソンが退避を促す。
それに対しステューシーはこう返す。
「カクを逃してもいい？エジソン 彼らはこの後罰を受けるかもしれない…麦わら達は追わせないし彼が次に取る行動なら分かる…！！」
エジソン「察した！！すまないステューシー裏切らせて…！友達やったんやな…」
そう、彼女はベガパンクのためにCP-0に潜入したが、しかしそれでもCP-0として仲間であるカクやルッチを裏切るか、最後まで葛藤していた。
エッグヘッドに着いてから早々にルッチたちに攻撃をしなかったのも、殺さず気絶だけで済ませたのも、どっちに付くか悩んでいたからである。
ベガパンクのお願いに対し「命令を待っていました」と応えた時ですら、裏切りに対し躊躇いを抱えていた。
それを察したエジソンは
「それでもワイらを助けてくれた、そのどちらも本心…葛藤は『人間』の証や 好きにしていいから必ず生き延びろ！！！」
「はい！！」
その様子をカクは悲壮な表情で眺めていた。彼もまたステューシーの気持ちが痛いほど分かるからだ。
彼もかつては裏切る側だったのだから。
その後、麦わらの一味はリリス・ボニー・くまを保護しエッグヘッドからの脱出に成功するも、ステューシーの行方は現時点では不明。
余談
1068話で島の仕掛けを解説した際にルッチから「詳しいな」と聞かれ、「懐かしいわ」と言っていたので読者からはベガパンクと同じ「MADS」の関係者ではないかと考察されていた。
そしてアニメ版における能力初披露シーンでは対ルッチ&カク戦の演出が盛りに盛られており...
- 能力発動の直前に微笑みを浮かべて舌なめずりする口元のアップ
- 時折挟まる吐息のカット
- 丈の短いスカートの下部から美しい尻チラを拝める下半身のアップ
- ルッチの背後から抱きついて胸を押し当てる演出
等々、底の見えない恐ろしさと同時に大人の女性の色気も感じさせる気合いの入ったシーンとなっている。
ただ日曜の朝にお茶の間でこの光景を見せられては、アニメを見ている少年たちが新たな性癖を開いてしまいそうだが...
担当声優である金月真美氏は過去にミス・メリークリスマスや四皇ビッグ・マムの長女にして万国フルーツ大臣シャーロット・コンポートも演じていた。
