サッカーボールグルマー
さっかーぼーるぐるまー
データ
全高/190cm(ギャーソリン大暴走体/45.7m)
重量/253kg(ギャーソリン大暴走体/600.1t)
エンジン/黒と白のサッカーボール
スピード/ドリブル最速
カスタム/アルマゲドンシュート、フィールドチェンジ
ナンバー/2103
ファーストラウンド(コース/サッカーフィールド)
ファイナルラウンド(コース/山のフィールド)
概要
ハシリヤンが黒と白のサッカーボールに込められた燃えるサッカー魂をイグニッションし、地球に納車されたパワーアップ苦魔獣。
頭蓋となったサッカーボールをキックしようと、我先に殺到するキッカーの足=スニーカーの爪先が集まった所を模した様な配置の頭部と両肩が目立つ、左胸に自チーム・『ハシリヤンユナイテッド』の紋章が付いたプロテクターを装着。さながらトリプルシュートをイメージした様にもなっている。また一番ボールに近いスニーカーは足の甲部分が顔となり、結び紐の交差部分にサングラス風の燃える双眸が置かれる。
プロテクターと、その下に着用した青シャツと白短パンのユニフォームには、赤と青でファイアーパターンのラインアートが施され、サッカーの選手らしいスタイリッシュでクールな外見に纏められている。また頭蓋のサッカーボールも、表面の黒い五角形が中心のネジと周りの渦模様でブラックホールを思わせる模様へとアレンジされている。
腰ベルトのバックルに付いているナンバープレートのナンバーは「2103」。
ワルイド・スピンドーの肝入りである、自チームのエースとアナウンスを兼任する器用な役割を持ち、CVが同じ某軍人を思わせるハイテンションな口調で実況する形で自画自賛をする調子の良い口調が特徴。大声でリアル実況しながら果敢なプレイもこなすだけあり、スタミナもサッカーの技術も高水準を両立する。
得意の必殺シュートはオーバーヘッドキックの動きで地面のボールをヘディングシュートし、隕石の如き勢いでゴールキーパー諸共ゴールへ押し込む『アルマゲドンシュート』。因みに頭もボールなので実際はビリヤードみたく弾いているのだが、そこは突っ込んだら負けだろう。
一方で、勝つ為なら相手チームの選手を戦闘不能にするのも躊躇わないという、スポーツ系の戦隊怪人によくある卑怯さも健在。
その卑怯さの一つとして、両目を光らせる事でゴールポストを別の場所へと転送させる技『フィールドチェンジ』で相手に点を取られそうになる展開をひっくり返すルールのへったくれも無い戦術を躊躇わず使用する。コレで相手を無駄に走らせて消耗させるのが狙いの一つだが、それの効果が無かった場合、試合フィールドがバスケの会場やカーショップ店とごっちゃになる、ゴールがバスケの物や転がったタイヤになる等のとかくカオスな試合情景が展開される。当然それへ巻き込まれる第三者等は御構い無し、それどころか混乱による悲鳴でギャーソリンをちゃっかり捻出してすらいた。
ただしフィールドチェンジ自体は使う度にそれなりのコストも掛かる様で(捻出したギャーソリンはその補充に使われた可能性もある)、結構な頻度で連発した結果試合終盤では使えなくなっていた模様。
試合に勝つ事への情熱と執念、卑怯も辞さない汚さとスポーツ系怪人らしい面を網羅した性格だが、一方で自分の製造者にしてチームオーナーであるスピンドーのご機嫌取りに余念が無い、無駄に生々しい一面も持つ。
前述のアナウンス兼任も、スピンドーの覚えを良くするべく進んで請け負った節がある上、試合の推移がスピンドーの好む流れにならなくなるや彼の通信越しによる脅迫もといプレッシャーに慄いて試合運びが少々雑になる等、ご機嫌取りへ余念が無い故に逆にスピンドーを過剰に恐れていると思わしき点も目立つ(※スピンドーの方はこうした局所の圧力でサッカーボールグルマーを脅かし、彼の右往左往する様等を楽しんでいた節がある)。