あいつら概要を読むつもりよ!
件の映画に登場する黒幕であるオカマ魔女ことマカオとジョマが述べた台詞なのだが、それに至る経緯は下記の通り
経緯「この見出しを読むと、どんな流れで言ったセリフなのか分かるんだゾー!」
オカマ魔女の配下であるクレイ・G・マッドとチョキリーヌ・ベスタを倒したことでひろしとみさえを取り戻したしんのすけは、チョキリーヌとの戦いで死に別れたトッペマ・マペットの『オカマ魔女を倒して、二人に侵略されてしまったヘンダーランドを救う』という意志を継いで、オカマ魔女の居城であるヘンダー城にひろしやみさえと共に野原一家として乗り込む。
だが今回の事件の首領格であるオカマ魔女は簡単に倒せるわけがなく、かといってヘンダー城の城内ではオカマ魔女もスゲーナスゴイデスのトランプ以外の魔法は使用できないという大きな制約が課せられているため『どちらの陣営にとっても攻め手がないため相手側をすぐには倒せない』という状況に陥ってしまう。
(ただし、オカマ魔女側は文字通りの意味で一蹴するだけで野原一家のスゲーナスゴイデスのトランプの力による衣装変化を解くことができるのでオカマ魔女側が実質優勢)
そこで、最初は踊りの勝負を行い(オカマ魔女は優雅なバレエ、野原一家はヤケクソな阿波踊り)、前半ではオカマ魔女が各項目で高評価で優勢となるも、後半は「味」や「コク」、「のどごし」といった謎の項目が続いてリードを詰められ、逆転負けとなってしまう。それにオカマ魔女は踊りの勝負を
マカオ「ちょっと審査員の調子が……」
ジョマ「悪かったみたいね……」
という俺ルールで勝手に無効試合(本人達曰く『誰も一回勝負なんて言ってない』)とし、しんのすけの持つ残りのスゲーナスゴイデスのトランプ全てと、自分達の持つスゲーナスゴイデスのトランプのジョーカーを合わせてのババ抜き勝負を提案する。
勝負の結果はしんのすけの手にジョーカーが残ってオカマ魔女の勝ち……なのだが、勝負が決してすぐにしんのすけからジョーカーのカードを取り上げなかったのがオカマ魔女の命運を悪い意味で分けることになってしまった。
何故なら、しんのすけがジョーカーのカードを今までのスゲーナスゴイデスのトランプと同じように使ったところ、突如全ての時が止まり、スゲトラちゃん(その名の通り、スゲーナスゴイデスのトランプの精霊で他のスゲーナスゴイデスのトランプのように使う事は出来ないものの、非常に物知りである為質問すればそれに答えてくれる)と対面する。そしてしんのすけが『オカマ魔女をやっつけるにはどうすればいいのか知りたい』という質問をして、スゲトラちゃんがあっさりそれを承諾して、「『マカオとジョマの命の源であるジョーカーのカード』をヘンダー城の屋上の塔にあるステンドグラス(↓のイラスト参照)に入れるとマカオとジョマは消滅してしまう」というマカオとジョマの唯一にして最大の弱点をしんのすけに教えてしまったからである。
スゲトラちゃんの配慮で時間停止した状態でそれを聞いて知ったしんのすけは、時間停止が解けると聖火ランナーのごとくジョーカーのカードを掲げながら、一目散にヘンダー城の外へと飛び出して件の場所へと走り出し、自分を追いかけてきたひろしとみさえにもそれを伝える(案の定二人もみさえ「なんですってー!」 ひろし「なんだってー!!」と大きく驚いた)のだが、マカオとジョマも野原一家をそのまま見過ごすような馬鹿ではなく
マカオ、ジョマ「「待ちなさーい!」」
マカオ「あそこへジョーカーを持っていくつもりよ!」
ジョマ「そんなの許さないわ!」
と文字通りの意味で自分達の生殺与奪を握っていると言っても過言ではないジョーカーを取り戻すべく、必死に階段を駆け上がって野原一家を追いかけるのだった……
余談「なんですってー!?」
元々本作がクレしん映画として人気作であること、マカオとジョマの決戦シーンも印象深く覚えてる人々が多いことから該当シーンのパロディイラスト(動画)は昔から作られており、定期的にSNSなどで後述の通称「マカオとジョマ構文」を添えて投稿されては大小問わずバズっていた(pixivでは遡れる限りで2016年時点からパロディ動画が存在している)
そんな具合に不定期に誰かがパロディを投稿してはバズっていた当シーンだが、2023年5月27日あたりからTwitterではどういうワケか、このオカマ魔女が階段を駆け上がって野原一家を追いかけるシーンの画像をお題として
マカオ、ジョマ「「待ちなさーい!」」
マカオ「あの人(あの子)、○○するつもりよ!」
ジョマ「そんなの許さないわ!」
といった感じに
『誰かがタブー(アウト)な行為に手を染めたので、マカオとジョマが必死に追いかけてそれを阻止しようとする』のような大喜利として大規模に流行りだした。
投稿時期的にこちらのツイートが始祖であると思われる。
『!』の数は一つだったり二つだったりするが、DVD及びBlu-rayの字幕では「「待ちなさぁ~い!」」と表記されている。
大喜利の内容としては上記Tweetのように特定の人にとっては許せないことの他、「モササウルスを恐竜と呼ぶ」などのありがちな勘違い、さらには「ガソリンをポリタンクに入れる(容器が溶ける危険がある)」「赤ちゃんに蜂蜜を食べさせる(ボツリヌス中毒の恐れがある)」といったガチの危険行為を阻止しようとするものまで様々。
なお、実はこのシーンでは「「待ちなさーい!」」とは言っていない。(正確には、「「待ちなさーい!」」というセリフ自体はメイン画像の1つ前の『しんのすけを抱えたみさえと、それに寄り添ってるひろしが必死に階段を駆け上ってるシーン(構図は↓のイラスト参照)』で発しており、メイン画像のシーンで発してる台詞はマカオ「あそこへジョーカーを……」以降である)
イラストは構図のイメージ
同じくtwitterで流行した「いいですか、落ち着いて聞いてください」のMGSVTPPでは奇しくもマカオとジョマの声優である大塚芳忠氏、田中秀幸氏が共に出演している。
事実上の最終決戦となるこの野原一家VSオカマ魔女の追いかけっこは僅か2分のシーンでありながら、よく見ると小ネタがいくつも隠されている。
例えばひろしがブラフとして投げた名刺を受け取ったマカオの手がちゃんと名刺を受け取るときの正しい持ち方だったり、その前にひろしはジョーカーをちゃんとポケットにしまってから名刺にすり替える等細かい描写もされている。さらに、ジョーカーを持ったしんのすけが途中で、左の道を選ぶとショートカット出来るが、(大人でもほぼ崖に近いため)飛び降りると自分の体格上危険であると判断し、遠回りになるが安全な右の道を選ぶと言う、しんのすけの空間認知力の高さをうかがえるシーンもさり気なく入れている。
また、ひろしとみさえがオカマ魔女達を妨害するシーンでは、マカオのサスペンダーを逆利用したりブラフの名刺を投げたりと頭を使った戦いをするひろしに対して、スライディング上段蹴りを入れたりするなどとにかく体を張るみさえという二人の戦闘スタイルの違いが顕れている。
関連イラスト「なんだってー!?」
関連タグ・関連項目「「待ちなさーい!」」
ガッ………ガイアッッッ:『グラップラー刃牙』を元ネタとするTwitterで流行った改変ネタとしての大先輩。こちらは『タブー(アウト)な行為に手を染めた者がフルボッコにされる』と「「待ちなさーい!」」以上に過激なことになっている。