概要
ドラえもんプラス5巻及び、藤子・F・不二雄大全集4巻に収録。
原作における「合体ノリ」の初登場エピソード。本記事のタイトルは前者に掲載されているものであり、後者の場合ではタイトルは「合体のりでハイキング」となっている。
ストーリー
のび太が軒先に座っていると、そこで変な犬を見つけ誰かに似ていると思っていると、いきなりその犬が「退屈そうだね」と話しかけて来た。これにのび太は驚くも「余計なお世話だ」と無視しようとしたが、この犬が今朝寝坊さえしなければ、港ハイキングに行けたことを後悔していることを言い当てたため、「うるさいっ」と怒鳴った後、自分はわざと行かなかったと反論。
ハイキングなんて馬鹿らしくて、と言い出し、山なんてちょっとばかり地面が高くなっているだけと馬鹿にしていたがすぐに、ちょっとばかり景色のいい所で弁当を弁当を広げたり、歌を売ったり、ゲームをしたりと言うと、ついに自分もちょっとばかり行きたかったことを打ち明け泣き出してしまった。
これに犬は「それ見ろ」と言った後、これから出かけることを提案し、無責任だと言われると、その時犬がドラえもんと犬に分離した。正体がドラえもんだったことにのび太は驚くが、犬と「合体のり」で一体になっていたことを説明され、道具の説明も受けた後、知り合いの男子の元に行き、飛行距離やタイムの好成績を持つ鳩を借りてこれと合体。
あっという間に山に到着し、鳩と分離し彼らにお礼を行った後、先に登山を開始していたスネ夫、ジャイアン、しずかを余裕の表情で出迎えた。驚く一同に一足先に出発していたと言った後、のび太は引き続き余裕で登って行ったが、すぐに力尽きてしまい、皆が頂上まで競争する中、家で昼寝をしていた方がよかったと弱音も吐き始めた。
だがそんな中ドラえもんが野うさぎを見つけたとことで、これと合体し、これを見たスネ夫は化けうさぎだと騒いで報告したが、寝ぼけてると誰も信じてくれなかった。再び余裕の表情で皆を迎えた後、昼食を取り、この時しずかが近くの綺麗な小川で泳ぐことを提案したので乗り気になったが、泳げないことをジャイアンとスネ夫にバカにされてしまった。
そこでのび太はドラえもんの提案でさかなと合体して人魚になり、ジャイアン、スネ夫と泳ぎの競走になった際は2人を水中に引きずり込んでイタズラもして見返すことに成功。その後帰り道でバスに乗ることになったが、ドラえもんとのび太は乗車賃を持ってくるのを忘れてしまっていて、しずかも自分一人分しか持っていなかった。
そしてジャイアンとスネ夫も2人をバカにした後、さっさと行ってしまったので、ドラえもんとのび太はあることをしずかにお願い。「そんなの気持ち悪い」と断るも、2人は「そんなこと言わないで」とお願いを続け、それからバスに乗ろうとするジャイアン、スネ夫のもとにやってきたのは、しずかがドラえもん、のび太と一体になった姿だった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版ではアニメ化されず、水田版にて、2008年1月25日に放送されたのが初のアニメ化となった。
2008年版
- サブタイトルが「のび太+ハト=?」に変更
- ドラえもんは犬と分離した際、「ハガセール」という道具を使用していた。
- 合体に使った鳩は、公園で餌を撒いたことで集めた。
- のび太に遅かったと言われてジャイアンとスネ夫は腹を立てたが、しずかが皆で楽しく登ろうと言いなだめた。
- 野うさぎを見つけたドラえもんは、ニンマリと笑うだけで追いかける場面は描かれなかった。
- 頂上に付いた際、ジャイアンとスネ夫はインチキをしただろとドラえもんとのび太に食ってかかり、ドラえもんも合体のりを使用したことを明かした。そしてこれを使ってしずかはウサギ、ドラえもんはタヌキ、スネ夫はキツネとそれぞれ合体し、ジャイアンは白鳥と合体していた。このため昼食を取る場面は描かれていない。
- 川で泳ぐ一連の下りは、皆で川魚と合体して泳ぐ下りに変更され、この最中にハガセールが流されてしまい、更に追いかけたところジャイアンが釣り針に食らいついてしまい危うく吊り上げられそうになったが、亀と合体したのび太が釣りをしていた男性の前に出たため河童だと踊りて逃げ出した。そしてハガセールは途中でのび太が拾っていたため元に戻ることができた。
- ジャイアンとスネ夫はバスに乗る前2人をバカにしておらず、バスに乗った後も運転手や他の乗客は、合体した3人に踊りていて、3人は「こんなの恥ずかしいわ」「かっこ悪いけど、ちょっとの辛抱だから」「かっこ悪いとはなんだ!失礼な!」「ごめんごめん」「もういや~!」と口々に言っていた。