概要
諱(いみな)は興雲院。
元は六角義賢家臣の小倉実房の妻であったが、実房は金ヶ崎の戦いで織田信長の帰還を助けたために六角家に滅ぼされた。
お鍋の方は信長に庇護を求めた事が縁で信長の側室となり、本能寺の変後は信長の位牌所を守り菩提を弔った。
晩年は北政所の側近として豊臣政権内で重きを置かれた。
pixivで描かれているのは、ほとんどが戦国大戦に登場するキャラクターとしてのお鍋の方である。
創作物におけるお鍋の方
戦国大戦
『あ、あの…… なにか御用でしょうか…?』
織田家の武将カードとして登場。
文学に造詣があったという逸話を反映してか、セーラー服の女学生風の出で立ちに、本を一冊抱えている姿で描かれている。
スペックはコスト1 武力1/統率2の弓足軽で、特技は「魅力」。
能力面で見れば、武力・統率共に低いが、固有の陣計略「癒しの陣」で陣内の味方の兵力を徐々に回復することができる。
使用する士気が4と比較的軽く、陣形自体は割と長持ちなので「気合」を持つ武将とは相性が良い。
そのため、「気合鍋」という編成スタイルで戦う手法が編み出されている。
『信長様・・・あなたの物語は私が後世へと伝えていきますね』
信長死後の物静かな女性へと成長したお鍋の方が興雲院名義で登場。
スペックはコスト1 武力2/統率5の鉄砲隊で、特技は同じく「魅力」。
計略「お鍋の助け」は織田家の味方に特技「制圧」効果を与え、元々「制圧」を持っている武将ならさらに「制圧」効果を上昇させる。
織田家は元々「制圧」を所持している武将が多く、制圧力を上げる事で敵城に対して短時間で何度も大筒を撃ち込む事が出来る。
ただし直接戦闘には一切寄与しない計略の為、別の計略を用意しないと直接戦闘で押し負ける可能性がある。
英傑大戦
『英傑たちの物語は私が後世へと伝えていきますね』
今作でもお鍋の方は織田家の所属する蒼勢力の武将として参戦。戦国大戦からイラストレーター、声優、デザインが引き継がれている。
スペックはコスト1 武力2/知力2の鉄砲隊で、特技は「昂揚」。
計略も同じく「癒しの陣」。今作では必要士気が5に上昇した代わりに、陣内の味方の兵力を徐々に回復する上に敵の計略の対象にされなくなる効果も追加された。
知力が低めな事が多い「気合」持ちの武将をダメージ計略や妨害計略から守れるため「気合鍋」戦法は健在。
信長 KING OF ZIPANGU
演:若村麻由美
中盤辺りで登場。
祈祷師である随天から「死神」と恐れられ遠ざけるように信長に進言するが、逆に信長に興味を持たれ側室に迎えられる。
その後長く信長の傍に在り続ける。穏やかな気性の女性で信長を敬愛しているが、無口であまり自分の気持ちを説明しない信長の真意を測りかねてもいる。
大戦シリーズの二次創作におけるお鍋の方
計略使用時の『いじめないでください』という台詞や低身長タイプの3Dモデルが使われていることなどから、気弱なロリキャラとして人気になる……かと思いきや、カードイラストで抱えている本の表紙に「衆道」と描かれていることが公式で明らかにされると、もっぱら腐鍋の方として定着してしまった。
英傑大戦では平安時代の男色公卿藤原頼長が残した日記『台記』を所持しているようで、夫兄弟や母衣衆筆頭コンビ、果ては断金の交わりに興奮する特殊台詞が用意されるなど腐り具合がパワーアップしている。
二次創作では訓練された腐女子キャラとして暴走することも多い。