概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場はTC2巻収録「このかぜ うつします」。
TC6巻「ドラえもん百科」では「かぜをうつすマシン」と表記されていた。
糸電話型のひみつ道具。風邪をひいている人に片方を持たせるとその人の風邪は治り、もう片方を持っている相手に風邪をうつすことができる。
エピソード
のび太のパパは風邪でありながらも会社に行こうとし、ママはパパを止めるも、「今日は大事な会議が…」と言って倒れてしまう。
それを見ていたのび太は「パパはクソ真面目で困る」と呆れ、ドラえもんが取り出したのがこのひみつ道具である。パパはこのひみつ道具に咳を吹き込むと、あっという間に治り、心配するママをよそに会社へ出かけていった。
パパの風邪を受け取ったのび太は、日頃の恨みを晴らすためにジャイアンやスネ夫を探す。途中ですれ違ったパンツ一丁の男性を見て心配したが、スネ夫に遭遇。スネ夫は電話ごっこ要求と思い込み、嘲笑ったが、仕方なく付き合うと、のび太は早速咳を吹き込む。風邪を受け取ったスネ夫は実は父親と映画を観に行く約束をしており、スネ夫のパパはそれを取りやめようとしたが、スネ夫は泣いて駄々をこねる。そんなスネ夫を見て可哀想に思ったのび太はもう一回吹き込ませ、再び風邪をうつされる。
やがてジャイアンと出会い、風邪をうつそうとするも、逆にジャイアンに心配されてしまい、優しい言葉を投げかけられてしまった。
そんな中、先程のパンツ一丁の男性がのび太の風邪を羨ましがっていた。その男性は看護婦に片思いしており、彼女が勤務する病院に行くために風邪を引こうとしていたが、あまりにも健康なためどうしても風邪を引けずに困っていた。男性はのび太から風邪を受け取ると大喜びで病院へ向かい、一件落着となった。
余談
本エピソードではのび太に「一発で治る風邪薬はないの?」と聞かれたドラえもんが「そう簡単にはねぇ…」とうなだれるシーンがあるが、実際その後「お医者さんカバン」や「万病薬」などの風邪や病気を治す道具が複数登場している。
関連道具
- かぜぶくろ
風船に吹き込み口が付いたような道具。
吹き込み口に向かって咳を吹き込めば、どんな風邪でも一発で完治する。
こちらは風邪の素をある程度貯めることができ、貯めた風邪の素を誰かに移すことも可能。
ただし吸収量が限界を迎えた状態で咳を吹き込むと、風船が破裂し咳き込んだ人が貯め込んでいた全ての風邪を移されてしまう。
関連タグ
SCP-081…ウイルス繋がり