概要
ドラえもんプラス7巻及び、藤子・F・不二雄大全集17巻に収録「手作りおもちゃ」に登場。
この手袋をはめれば、どんなに不器用でも器用にに工作をすることができる。
ストーリー
空地でジャイアンはスネ夫のラジコン飛行機を飛ばしていたが、ずいぶん遊んだものだったため飛行中に落ちてしまい、新しいのを買ってもらうとその辺に捨てようとした時のび太が通り掛かったためスネ夫はあることを思いつきジャイアンに耳打ち。だがそんなことを知らないのび太は、2人に快くラジコンを貸してもらい感激しながら操縦していたが、それが落下すると探してくるよう怒られてしまいすぐに探しに向かったが、その一方で当の2人は作戦通りだと笑っていた。
その頃野比家では、ドラえもんがおやつを買いに行ったのび太の帰りが遅いと心配していたが、その頃本人は公園のベンチに寝そべりながらジャイアンとスネ夫にどう説明しようか頭を悩ませていた。するとそこに一人のお爺さんが話しかけてきて、経緯を説明すると新しい飛行機を作ることを提案し、自分が子供の頃は飛行機でも軍艦でも何でも作っていたと言い、のび太は言われるまま付いて行くことに。
そして『たのしい工作』という本をもらい、その中にはキビガラ細工などの作り方が書いてあり、帰る途中に一応読んでみたものの、家に帰ると「明治や大正時代じゃあるまいし」と投げ捨ててしまう。だがドラえもんは「これはいい本だ」と言って早速22世紀へ材料を注文し、のび太から皆に笑われると言われても、22世紀では手作りおもちゃが大流行していることを説明。
のび太は信じられなかったが、ちょうとその時先ほど注文した品が届いたので、ドラえもんから「きよう手袋」を出してもらって始めにキビガラ細工を作製。本人はキリンのつもりだったが馬と認識され、実際に動く姿に驚いていたが、つぎは紙鉄砲を作製し外に向かって撃ったところホームランボールを撃墜するほどの威力だった。
そして次にソーラーペーパー製の紙相撲を作って取り組みを始めめると、ドラえもんの力士に投げ飛ばされた自身の力士が当たったとこで自身も尻もちをついてしまったが、自信が付いてきたのでそろそろ紙飛行機にチャレンジしてみることにし、マッハ3の超音速が出るそれを作製。
そして糸電話も作って空地で新しい飛行機を飛ばしているジャイアンとスネ夫の会話を聞き、先ほどのが作戦であったことが分かると、その場に出向いて紙鉄砲付きの飛行機を飛ばし2人のそれを撃墜。怒った2人に追われるものの、その先で待っていた紙の力士に2人を投げ飛ばさせやっつけることができた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1991年3月1日に、水田版は2024年11月2日にそれぞれ放送している。
1991年版
- 最初のスネ夫の台詞のうち、「飽きちゃった」は「ガタが来てる」に変更されている。
- 呼び止められたのび太は、まだラジコンの自慢でもされると思っていた。
- のび太が公園に来た時、少しだけだが遊具で遊んでいる子供達も映っていた。
- ドラえもんは手袋を出した際、「日本一いや、世界一ぶきっちょうでも工作が作れる」と言っていて、のび太も「世界一ぶきっちょうで悪かったね!」と少し怒りながら手袋をもらっている。
- セットにはおまけで水あめがついていて、おやつ代わりに2人は食べようとしたが、最初のび太は取り方が分からず体に絡みついて身動きが取れなくなってしまった。ちなみにこの水あめは見た目はピンク色だが、箸でこねて舐める度に味が変わり全部で100通りの味があるとのことであり、2人が作中で味わったのはチョコレート味、レモン味、ヨーグルト味だった。
- ドラえもんの力士には「ドラの川」という名前だった。
- のび太は2人に追われた後、ドラえもんに誘導されて土管の後ろに隠れていて、ここから馬に乗った力士が登場した。そしてラストでは「やっぱり手作りおもちゃはサイコー!」と叫んでいた。
2024年版
- サブタイトルが「22世紀の手作りおもちゃ」に変更。
- ジャイアンとスネ夫がいたのは公園で、スネ夫は木製のベンチに座り、ジャイアンは置かれていたゴミ箱にラジコンを捨てようとしていた。
- 本の内容はこの場で読んでいて、お礼は帰り際に言っていた。そしてお爺さんも紙でっぽうをその場で飛ばして見せている。
- ドラえもんはタイム電話を使って手作りのセットを取り寄せていて、キビガラ細工をする際はキビガラについても説明している。またのび太は、階段を下って行くキビガラ細工が馬と認識されたのを見てガッカリしていた。
- ドラえもんとのび太は庭に出てから紙相撲をやっていて、ドラえもんの説明のうち「コンピューターに」の部分はカットされていた。ちなみにドラえもんの力士には「ドラ大海」という名前がついていた。
- ジャイアンは手をポキポキ鳴らしながら「そろそろ俺様の晩じゃないか?」とスネ夫にラジコンを貸すように言っていて、この時のび太の飛行機が飛んできた。そしてスネ夫も「今時ゴムで動く飛行機?ダサいな」と言っていた。一方お爺さんも捨てられた先ほどのラジコンを見つけ、修理のために持ち帰ろうとした時にのび太の飛行機を見かけ、「見事な飛行機だ」と満足そうだった。