概要
「すずなみ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成13年度計画4,600トン護衛艦2243号艦として、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場で建造され、2003年9月24日に起工、2004年8月26日に進水ののちに2006年2月16日に就役した、たかなみ型護衛艦の5番艦。海上自衛隊が導入した最後の長船主楼型艦艇でもある。
艦名は旧日本海軍の夕雲型駆逐艦「涼波」より引き継いだもので、当代は2代目。
艦暦
就役と同時に第3護衛隊群第3護衛隊に編入、まずは舞鶴に配備される。
翌2007年、テロ対策特別措置法に基づき補給艦「はまな」と共にインド洋に派遣。同年7月まで任務に従事した。
2008年3月26日の護衛隊改編では第1護衛隊群第5護衛隊に編入。
2009年7月、新テロ特措法に基づく第6次派遣海上補給支援部隊として補給艦「おうみ」と共にインド洋に派遣。
2010年4月8日には、東シナ海中部で5隻からなる中国海軍の艦隊を監視中、同軍の艦載ヘリに異常接近されるという事態に遭う。
2011年8月1日、編成替えにより第3護衛隊群第3護衛隊に復すが、定係港が大湊に変わる。
大湊配属となってからは、2012年12月〜2013年5月にわたり、第14次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖・アデン湾に展開。2015年11月〜2016年4月にも、同型の「まきなみ」と共に第23次派遣海賊対処行動水上部隊としてソマリア沖に展開している。
2016年10月11日、現在の所属である第3護衛隊群第7護衛隊に転属した。
2018年4月27日と28日、関東南方海域において補給艦「ときわ」、P-3C及び潜水艦とともに英海軍との共同訓練に参加。
また同年6月8日から16日までの間、グアム島及び同島周辺海空域において実施された日米印共同訓練マラバール2018に、「いせ」「ふゆづき」「そうりゅう」と共に参加した。直後の6月16日から23日にかけては、「ふゆづき」をともない、グアム周辺から沖縄南方に至る海空域で米海軍と共同巡航訓練を実施した。
2019年6月10日から15日にかけてはロシア連邦を訪問。ウラジオストク周辺において実施された日露捜索・救難共同訓練に参加。
2020年2月29日から3月5日にかけて、護衛艦「さわぎり」とともに関東南方からグアム北方に至る海空域において米海軍と共同訓練を実施。翌2021年2月には、アラビア海北部の海空域において、パキスタン海軍が主催する多国間共同訓練AMAN21に参加した。
定係港は大湊である。
関連
たかなみ型護衛艦・・・たかなみ、おおなみ、まきなみ、さざなみ
あきづき型護衛艦(次級)
ゆうだち、しらぬい:本艦および「まきなみ」と同じ第7護衛隊配属艦。