たちばな真未
たちばなまみ
1991年に漫画家としてデビュー。愛称はまみピ・まみぴー。
主には小学館の小学生向け学年誌および幼年誌で、他者が作画を行っていた漫画やメディア作品を原作としている、原作権利を持たない派生作品としての漫画版を手掛けていた(メディアミックスによる作画専門の漫画家として活動していた)事で知られている。
1995年に『愛天使伝説ウェディングピーチ』(原作:富田祐弘 / キャラクター原案:只野和子・谷沢直)の学年誌(小学四年生)版を手掛けており、原作(ちゃお連載)版の同作では一部分で谷沢直の臨時アシスタントを勤めている。また、その谷沢と共に自ら『ウェディングピーチ』をネタにした同人誌「爆裂桃嫁」などを手掛けた事がある。
代表作は『とっても!ぷよぷよ』。
近年はのぞみえるつきよプロデュースのもと、ウェブサイト「スタジオ・マイアディーガ」で作品の発表を行っている。
2011年にはぷっちぐみにて『プリティーリズム・オーロラドリーム』と『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』の漫画版(ぷっちぐみ版)を手掛けている。
- 愛天使伝説ウェディングピーチ(小学四年生版。原作:富田祐弘・谷沢直・テンユウ)
- とっても!ぷよぷよ(原作:セガゲームス)※1
- ふしぎのチョコボ(原作:スクウェア)
- ふしぎ占い少女 ちょっとだけ★マーメイド(原作:のぞみえるつきよ)
- ドール=ガール(原作:のぞみえるつきよ)
- きらりん☆レボリューション(ぷっちぐみ版。原作:中原杏)
- リルぷりっ(原作:セガゲームス・陣名まい)
- プリティーシリーズ(ぷっちぐみ版。原作:タカラトミー・シンソフィア)※2
※1 本来の原作はコンパイルだが、たちばな漫画版連載までにセガに版権が売却されている。
※2 ディアマイフューチャーでは原作名義がタカラトミーのゲーム事業子会社であるタカラトミーアーツ。
『愛天使伝説ウェディングピーチ』は、原作権を持たされた谷沢を含めて複数の人間が学年誌版の派生漫画を執筆したが(原作ちゃお版を除く)学年誌版作者で単行本を出されたのは、たちばなのみである。(ただし谷沢の執筆した学年誌版に関しては国内発刊が無いだけで、英語・ドイツ語など海外版での単行本は出されている)
また『愛天使伝説ウェディングピーチ』においては、上述の通り学年誌版の展開と並行して谷沢の手伝いも行っており、その事は「ちゃお版」の単行本内でも言及されている。元々、谷沢はコロコロコミック出身でありながら編集部都合でちゃおに事実上無理矢理移籍させられた漫画家であったため、当時においては少年漫画的なアクションの技法には長けていたが少女漫画的な世界観の描写には疎く、要所でその相談を受けてサポートを行ったのがたちばなだった。
特に『愛天使伝説ウェディングピーチ』における天使界を舞台にした、原作の外伝作品「エンジェルリリィの初恋伝説」(ちゃお版5巻に収録)での作業においては、たちばなが大活躍したらしく谷沢は「この漫画ができたのは、たちばな真未センセイのおかげ」と謝意を述べている。
『とっても!ぷよぷよ』では作中アルルが方向音痴と言う設定があるが、たちばな女史自身が本人曰く「自分が方向音痴」であるとため、自己投影と言える。
また、小学生時代、修学旅行で「オリエンテーリング」の時、自身のチームは気が付いたらガケをよじ登ろうとして先生に止められたことがあり、それらの体験談を元にした回がある。